浦和フットボール通信

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集え、浦和人!浦和の男祭り【河合貴子のレッズ魂ここにあり!】

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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鈴木啓太氏引退試合、明日17時キックオフ

1人の浦和の漢のために、懐かしい顔が勢揃いする。「赤い同窓会・青い同窓会」と銘打って鈴木啓太氏の引退試合が、7月17日埼玉スタジアムで17時キックオフで開催される。

鈴木氏は「引退試合を開催するにあたり、1試合作るのにどれだけ大変か身に沁みて分かっている。身体をつくりメンバーも決まり、7月17日が楽しみだ。日本各地、ヨーロッパ、ブラジルから来てくれることで、本当に感謝している。レジェンドたちが集まることはなかなかない。体重オーバーしている選手もいるけど、懐かしいプレーを観て欲しい。フクさん(福田正博氏)大丈夫かな。足下見てもらうと分かるけど、スパイク履かないんですよ。それだけ足に負担が掛かる」と話し「(ピッチを離れて)1年半、スポーツはゴルフぐらいしかやっていない。今年に入って、20分ぐらい走り始めてつい最近シャトルランがやれるようになって、今なら陽介(柏木選手)に勝てるかな?!」と笑った。

自身の引退試合に向けて鈴木氏は、ジムに週3回通い、明治大学の学生とサッカーをしたりしてしっかりと準備してきた。

ただ、「400試合近くをやって、10点しか獲っていない。引退試合で点を獲った方が良いんですか?獲らないのも自分らしいと思うんですが・・・。シュンさん(中村俊輔選手)がFK決めたら盛り上がるんですかね」と引退試合でゴールを決めないといけないのか、どうしたら引退試合に来てくれた人々が楽しんでくれるのか真剣に考えていた。如何にも気配りの鈴木氏らしい話しである。

絶対に1年でJ1の舞台へと這い上げることを誓い、屈辱に耐えながら闘ったJ2時代の2000年、鈴木氏は高卒ルーキーとして浦和にやってきた。そして、天皇杯2回戦・ホンダロック戦がデビュー戦となった。土橋正樹氏からマイナスのパスを受けた鈴木氏は、相手DFを切り返しで交わして豪快に右足を振り抜きデビュー戦でいきなり初ゴールを決めたのであった。「僕は、浦和のロイ・キーンになる!」鈴木氏は当時、マンチェスター・ユナイテッドを栄光に導き原動力となったロイ・キーン選手に憧れて目を輝かせていたのだ。

そして、2015年に心臓疾患によりピッチを離れるまで豊富な運動量で黒子的存在となりと浦和を支えてきた。

また、アテネオリンピックにはいけなかったが、2006年に浦和での活躍が、当時の日本代表監督であったオシム氏の目にとまり、日の丸を背負って闘った。

当時を振り返り鈴木氏は「オシムジャパンで一緒に闘ったチームメイトは、僕にとって勉強になった。シュンさんのボールの持ち方や蹴り方をもう一度間近で観たい。アテネオリンピック(予選)で一緒に闘ったメンバーもたくさんいる。一つ目標を追いかけた仲間とボールを蹴ることは、凄く不思議であり、僕が上手くなったところを彼らにも観てもらいたい。走れなくなったかも知れないが、成長していると思う」と話した。

引退試合は、浦和で共に闘った仲間の赤い同窓会対日本代表で共に闘った仲間の青い同窓会の対決となった。

「選手たちは、久しぶりのメンバーと「あの時、こうだったよね~」ってプレーする。サポーター・ファンも一緒で「あの時、あぁだったよね~」って思ってもらえると思う。その当時、一緒に行っていた仲間ときて欲しい」と鈴木氏は話した。

鈴木氏の引退試合を盛り上げるために、浦和のサポーターの有志が浦和を愛する人々に招集をかける『RED CARD』を4年ぶりに発行した。鈴木氏の思いを汲んで、浦和から心が離れてしまったサポーター・ファンに「同窓会をしませんか?」と呼びかけている。

そして、鈴木氏といつか共に闘える日が来ることを願い、「俺たちらしい雰囲気で、啓太を送り出そう!」としているのだ。だからこそ、1人で多くのサッカーを愛する人々に赤と青の同窓会対決となる鈴木氏の引退試合に足を運び、華を添えて欲しいと願う。そして、「浦和の漢」である鈴木氏の最後のユニホーム姿を目に焼き付けて欲しい。

華々しく「浦和の漢」を送りだすのは、浦和を愛する人々の務めである。「集え、浦和人!やろうぜ!浦和の男祭り」と書かれた『RED CARD』を手にしたとき、思わず胸が熱くなった。

浦和はもちろんだが、日本代表でも鈴木氏と共に熱く最後の笛が鳴るまで闘ったあの時の思いが再び胸を熱くさせる。

なお、鈴木啓太引退試合当日券が、13時より埼玉スタジアムの西・北門チケット販売所で2600枚販売されることになっています。また、当日までレッドボルテージやチケットぴあ、セブンイレブン・ファミリーマート、サークルK・サンクス、ローソンなどコンビニでも直接お買い求めできます。1人でも多くの方々の参戦をお願い致します。そして、浦和らしく鈴木氏の引退試合を盛り上げて頂けると幸いです。

Q. よく足の付け根の違和感など選手が言いますが、肉離れなんでしょうか?

A. 国立科学スポーツセンターの奥脇先生が、肉離れを3つに分類してリハビリ期間の目安にしています。1型は、出血箇所が見られる程度の軽い症状です。2型は、筋肉の損傷はあるが完全断裂や付着が離れていない中度の症状。3型は、筋肉の断裂や腱断裂、付着が離れているかなり、引き抜けているなど重い症状です。違和感程度でも無理をしないで安静にしたほうが良いでしょう。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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