浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「エジミウソン選手電撃移籍濃厚」(6/24)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

エジミウソン選手電撃移籍濃厚

6月22日アビスパ福岡戦で久しぶりの勝利にわく中、エジミウソン選手がカタールのアル・ガラファへ電撃移籍する事が濃厚になった。オファーを受けたエジミウソン選手は、名古屋戦には帯同せず、日曜日に現地でメディカルチェックを受け、問題が無ければ3年契約の運びとなる。浦和フットボール通信Vol.42に「背番号9の責任」を掲載したが、今シーズンから背番号9を付けたエジミウソン選手の気持ちは、偽りではなかった。エジミウソン選手なりに悩んだ末の決断であった。

エジミウソン選手は「チームがこういう状況の中、難しい決断だった。3年半、持っているもの100%を出してプレーした。悔いの残らない形で行きたいが、淋しい」と話し、「こうなってしまった現状は、今年に始まった問題では無い。ここ数年でレッズにのし掛かって来た事だ。コーチやスタッフでは無い。アビスパ戦の勝利でチームは信頼を獲得出来た。僕が出来る事はやらせてもらった」と胸中を語った。

背番号でプレーをする訳ではないが、エースストライカーナンバー「背番号9」にはゴールへの期待がかかり、浦和のサポーターにとっては思い入れのある背番号である。その背番号を付けた選手が、たった半年余りで移籍してしまうのは残念でならない。浦和の「背番号9」はそんなに軽いものでは無いはずだ。エジミウソン選手もその気持ちを解っていて「浦和は彼らであって、彼らが全てを物語っている。心の中で居続ける大事な素敵なサポーター。タイトルを獲得したかったが、申し訳ない気持ちが一番。浦和でもう一度プレー出来る日が来るかもしれない。また会おう」と淋しげに話した。

選手の移籍については、ある意味、理解は出来る。エジミウソン選手の移籍によってクラブには移籍金が入る。だが、現在(6月24日時点)リーグ戦2勝5分け5敗とチームの苦しい状況の中で、得点力のあるエジミウソン選手の移籍が、なぜこの時期なのか?この時期でなければいけなかったのか?移籍については疑問が残る。誰もが納得出来るタイミングで移籍を考えて欲しかった。

しかし、エジミウソン選手の移籍が濃厚な現状で、あれこれ言っても、それは愚痴にしかならない。レッズには、田中達也選手、原口元気選手、マゾーラ選手、エスクデロ選手、原一樹選手、そして、右足ハムストリングを肉離れしてリハビリ中の高崎寛之選手がいる。FW登録の頼もしい選手は6人もいるのだ。エジミウソン選手が抜けた穴を埋めるのでは無く、もともと穴など空いていなかった様に、彼ら達がプレーで魅せてくれるはずだ。

「ゴールで俺達を熱くさせろ」「決めろ浦和の男なら」ゴール裏から響く歌声に、必ず応えてくれる選手はいる。そして、エジミウソン選手の移籍が、レッズにとっても、エジミウソン選手本人にとっても、本当に良かったと思える日を誰もが待ち望んでいる。

(C) Kazuyoshi Shimizu

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