浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「此処まで来たら・・・やるしかない!!」(10/21)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

Jリーグ第30節マリノス戦の僅か2日前にペトロビッチ監督を解任し、堀孝史ユース監督がトップチームの監督に就任した。ペトロビッチ前監督は、解任になる前日の練習で、マリノスのDF陣を意識した攻撃の組み立てを行い、「何がなんでも、点を取って勝つ!!」と言うゴールへの執着心が見られ、チームの雰囲気も悪くなかった。練習を取材していて、マリノス戦の勝利への手応えが感じられた。

その翌日の監督交代である。橋本社長は「残り5試合で置かれた立場を考え、ベターと思われる考え方に決めた。熟慮した結果」と苦しい表情で監督交代について話した。「何故このタイミングなのか?」と言う疑問は残るが、堀新監督就任という賽は投げられた。ユース時代を堀監督の下で過ごした原口元気選手は「普通だったらこのタイミングで監督交代は無いと思う。堀さんも難しい決断で勇気を出して引き受けてくれた。ペトロさんの分も頑張らないといけない。やるしかない!!」と唇を噛みしめた。
「レッズで仕事が出来るのは堀さんのお陰。堀さんが居なかったら僕は此処には居なかった」と話す山田直輝選手は「僕は堀さんの下でやって来て、ず~っと一緒にやりたいんです。どうしても結果を残さないといけない理由が1つ増えた。まずこのチームをJ2に落とせない。プラス堀さんです」と決意を新たにした。

どんなに優秀な監督でも、全く浦和の事も、選手の事も分からない監督が新たに就任して指揮を執るよりも、トップチームの指揮を執った経験が無くても、選手として浦和で過ごし、指導者として山田直輝、高橋峻希、濱田水輝、原口元気、岡本拓也選手達を育てあげ、馴染みの選手達がチーム内にいて、更に選手時代に一緒に闘って来た土田尚史、広瀬治コーチ陣が傍にいてサポートがしっかり出来る態勢がある方が良い。その意味で、浦和の事を熟知している堀新監督の就任は、チームにとって良かったと思える。堀新監督は「誰かがやらなきゃいけない!レッズがJ1降格する事は考えられない。やらせてもらう以上、何が出来るかを含めて考えた末に引き受けた。レッズの選手全員を頼りにしている。選手、クラブ、沢山のサポーターと力をあわせてやらなきゃいけない」と穏やかな口調であったが、そこには強い意志が感じられるように話した。

堀監督は、前線に厚みを持たせ、前線でのフォローが多くなり、今まで以上に流動的に攻撃陣が動き、攻撃のバリエーションが増えるシステムに変更した。このシステムが機能するには、チーム全体の運動量が大きなカギとなる。柏木選手は「高い位置でプレーが出来る。試合で出来るだけ近い距離でプレーして、ポジションチェンジして行く。自分の中で今のベストを出し切り、全てをやりつくしたい。良い試練だと思ってやるべき!やるしかない!!」と力強く話した。

大原の練習場には、サポーター有志により「ここが男の見せどころ」と横断幕が掲げられた。此処まで来たら言い訳や愚痴や不平不満は必要ない。シーズンが終わった時に、それぞれの立場で考えれば良いと思う。堀新監督体制の下、一丸となって力を出し切りやるしかないのだ。今こそ、男のみせどころだ!!

 

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