浦和フットボール通信

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【This Week】週刊フットボールトーク号外版 (12/2)

Come on Super 達也!最終戦に想う。

椛沢佑一(浦和フットボール通信編集長)

昨日行われた名古屋戦は、浦和レッズらしい舞台、浦和レッズらしいシナリオで終えた一日だったと思います。今季初の5万人が集まった埼スタで、選手たちが気迫のプレーを見せ続けて、名古屋に2-0の完勝。鳥栖、柏が敗れたことで最終順位は3位に入り、アジアチャンピオンズリーグの出場権も獲得しました。

そして試合後に行われたセレモニーでは既に退団が発表されている田中達也のお別れセレモ二ーとなりました。達也の希望もあってクラブ主導での形では行わないとのことでしたが、サポーターはクラブのレジェンドとも言える活躍した達也への感謝の意を込めて、ゴール裏に2003年のナビスコカップ初優勝のゲームで、ゴールを決めた際の達也のゴールパフォーマンスをあしらったビジュアルを行いました。おそらくアドリブで行われた達也の挨拶では、彼の言葉の涙した人も多かったのではないでしょうか。

「12年間熱い声援をありがとうございました。レッズでのサッカー人生は素晴らしく充実した時間を過ごすことができました。リーグ優勝、ナビスコ優勝、天皇杯優勝、ACL優勝、たくさんの栄光を掴むことができたのは、家族、友人、チームメイト、チームスタッフ、そしてここにいるたくさんの熱いサポーターの皆さんのおかげです……。ここ数年、怪我を繰り返し、チームの力になれませんでした。そんな自分に悔しく恥ずかしく歯がゆい毎日でした……。プロだから結果を出さないといけないのは分かっています。それでもそんな中で俺を信じて応援してくれる人がいました。達也頑張れ、達也待ってるぞ、達也点を獲ってくれって……そんな言葉に何度も勇気をもらい支えられてきました……。だから俺はそんな人がいる限りサッカーを諦めるわけにはいきません。これからは違うユニフォーム、違うスタジアムかもしれないけど、元気にピッチを走り回っている姿を見せることが、その人たちへのせめてもの恩返しだと思っています。だから俺は前に進みます。12年間、浦和レッズでプレーができて、本当に幸せでした。いつまでも浦和レッズを愛しています。ありがとうございました」。

達也がレッズのために全身全霊を込めてプレーをしてきたということが滲み出ていた言葉でした。そんなプレーを見て、サポーターは彼を愛しましたし信頼をしていたと思います。赤いユニフォームを着て、このクラブのために全身全霊を込めてプレーをする。田中達也は、この伝統を継いだ選手の一人だったと思います。啓太が試合後にコメントしていたように彼が去るということは一つの時代が終わり新たな時代が始まるということなのかもしれません。新たな時代に向かって達也が繋いでくれたスピリットは後継の選手たちがしっかりと繋いでもらいたいと思います。今シーズンの詳細な振り返りレポートなどは追って、掲載をいたします。

名古屋戦関連リンク

試合終了後のコメント(J’S GOAL)
「後押ししてくれたサポーターの方々に感謝をしたい」ミシャ監督(浦和レ
ッズ公式)

【動画で振り返る】対名古屋グランパス戦(『試合後、槙野インタビュー』
『ポポと達也の最後の挨拶』『ミシャも一緒にWe are diamods』など(浦議)

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