浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「昨日の敵は今日の友 ~ 興梠慎三選手」(2/8)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

「意外と良い人だねって沢山の方から言われました」と苦笑いした興梠慎三

フットボールにおいて対戦相手を「敵」と表現する事は、私の主義では無い。対戦してくれる相手がいるから試合が成り立ち、お互いフットボールを愛する大切な仲間なのだ。だが、相手の事も良く知らないのに、時として敵対心を抱いてしまう事もある。鹿島時代の興梠選手が、申し訳ないがそうであった。

私の中で、何処がどう?と言う訳ではないが、なんとなくいけ好かない印象を持っていた。(本当にごめんなさい)
2009年のホーム最終節、対鹿島戦で興梠選手に身体を投げ出されたダイビングヘッドを決められて、ホームで鹿島優勝を見せ付けられた事があった。鹿島がJリーグ初の3連覇を浦和は止める事が出来ず、無情に降りそぼる雨に悲壮感が増し、屈辱に打ちひしがれた。ひょっとしたら、当時の事を忘れられず心の奥で興梠選手を逆恨みしていたのかも知れない。

ところが、浦和に移籍して来た興梠選手と実際に話をして見ると、印象が一転した。凄く礼儀正しく、相手の事を思いやれる優しさを持ち合わせた純粋な好青年であった。浦和の初練習の時に、サポーターから「頼むぞ!点を決めてくれ!」「興梠選手!頑張って下さい」などと声が掛かると深々と一礼して練習を始めたのだ。初練習後に興梠選手は「サポーターから、お前はいらないから鹿島に帰れとか・・・。野次が飛んで来るのかと思ったら、応援するとか声を懸けられて嬉しかった。プレーでサポーターに認められるように、期待に応えられる様にしたい」と嬉しそうに話した。

おそらく興梠選手は、鹿島時代に浦和サポーターから相当野次られて嫌な思いをしてきたのだろう。そのサポーターから応援してもらえる事を素直に喜んでいた。また、椅子に座った興梠選手の足元にしゃがんで取材を始めた私に対して「僕の横に座って取材して下さい」と優しく声を懸けてくれて、取材が終わると「有難う御座いました。これからも宜しくお願いします」と興梠選手の方から頭を下げてくれたのだ。今まで、ちゃんと話をした事もなかった興梠選手に対して良い印象を抱いていなかった自分が恥ずかしくなってしまった。

レッズフェスタでファン・サポーターと直に触れあった興梠選手は「僕ってどんな印象だったんですかね・・・。意外と良い人だねって沢山の方から言われました」と苦笑いしながら話した。「浦和戦でゴール決めた時に、ゴール裏のレッズサポーターから野次られたから、どうだ!って顔して見た事があったから・・・」と当時を振り返ってまた苦笑い。そして「一番は、ピッチの中で良いプレーをして認められる事なんですよね!」と真剣な面持ちで話した。

東京ヴェルディの練習試合では、柏木陽介選手の右からの折り返しに、丁寧に合わせてゴールを決めるとファン・サポーターから歓声が上がり、興梠選手への期待も益々高くなった。

練習試合後、柏木選手は「慎三とは、お互いのポジションを見てやれているし、これからもっと良い関係が作れると思う」と手応えを話してくれた。興梠選手は「1、2回は必ず、ビックチャンスは来る!それを、決めるか、決められないかでゲームは変わる。ゴールが入らないとチーム全体が悪くなる。点を獲ると勢いづくから、チーム全体の得点力を上げたい。自分がどれだけ良い動きが出来るかが大事。動き出さないと攻撃のスイッチが入らない。ツーシャドウのスペースを消さないように、前線で張りながらボールを引き出す動きとか、ワンタッチ、スルーパスも出せるようにしないといけない。元気は、ドリブルが魅力だから、あいつの持ち味を消さないように、元気が中に切れ込んで来たら、自分が裏に飛び出すと元気と話した。チームの動きをまだ50%ぐらいしか理解していない。試合をする事によってパーセントとも上がっていくし、コンディションも良くなる。これからは、どんどん良くなっていきますよ!」と胸を張って話した。興梠選手は、昨シーズン、決定的なシーンでゴールが決まらずに苦しんだ浦和を理解しているのだ。

これから、どんどんとコンビネーションを高めていき、得点に絡むプレーを見せてくれるだろう。興梠選手は少しづつではあるが、真の赤に染まって、浦和から愛される選手になるだろう。昨日の敵は今日の友!共に闘う頼もしい存在だ。

スポーツには怪我は付き物!河合もボールを蹴りながら、様々な怪我を実体験してきました。そんな河合が、スポーツを楽しむために、身体のしくみ、怪我の予防、怪我した時の対処方法などを川久保整形外科クリニックの川久保先生に質問していきます。

Q.サッカーに多い怪我は?

A.圧倒的に下肢といって、腰から下の怪我が他のスポーツに比べて多いです。スポーツの傷害は大きく2つに分けられています。ひとつは相手と接触して怪我したり、自分で転んだりして非接触で怪我するスポーツ外傷で、足首のねんざ、肉離れなどがあります。

一つは、オーバーユースと言って積み重なった負荷で、いわゆる使い過ぎ症候群によるスポーツ障害です。スポーツ外傷は各スポーツ独特の怪我はあるものの交通事故などの怪我と基本的には変わりません。スポーツ傷害で大切なのは、使い過ぎ症候群です。その典型的な障害には、疲労骨折や膝を伸ばす筋肉の付け根の炎症によるジャンパー膝、成長期のオスグート病などがあります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
川久保整形外科クリニック
整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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