浦和フットボール通信

MENU

【This Week】週刊フットボールトーク Vol.128 (3/1)

久しぶりのアジアの舞台で感じたこと

椛沢佑一(浦和フットボール通信編集長)× 豊田充穂 (コピーライター)

豊田:お帰りなさい。まずはひと言どうぞ。

椛沢:無事、帰ってきました。非常に疲れた遠征でしたが、刺激を受ける遠征ともなりました。忘れていたアジアでの戦いがそこにはありました。詳細は別途レポートにてお送りをします。

豊田:27日夜の帰国組がいて、後援会のメンバーとサポーター仲間が成田から連絡をくれました。「この借りは埼スタで返す」と異口同音でしたが……。認めたくないし無論それがすべてでもないですが、やっぱストライカーと相棒が突出していると「チャンスが点になる」ことは現実と思います。森脇選手、立ち上がりから厳しく当たって行っていたが、ムリキはしたたかで速かったですね。

椛沢:立ち上がりはレッズもサイド攻撃を中心にリズムを掴みかけていたのですが、広州は阿部のパスミスを奪うと一気にギアを上げて、左サイドのムリキが高速ドリブルでサイドをえぐって、中央にいたバリオスが決める。おそらくお得意の形に持っていかれての失点となりました。世界レベルの外国人トライアングルは強烈で、試合を決めるには充分のタレントを広州は備えていました。

豊田:序盤の原口の突破から宇賀神、直後のマルシオのCKからの槙野のヘディング、と良い流れで入れたと思うのですが。

椛沢:序盤は先に書いた通り、レッズのやり方に広州は対応仕切れなかった部分もあったのではないかと思います。ゴールを決められる場面は何度とありましたし、そこで決めきれないと一気に勝負を決められてしまう。そこに絶対的な差があったことは事実です。

豊田:先制が出来れば違う展開も考えられたとは思います。中国サッカーと言えば韓国とは違い、駆け引き的な面は希薄でペースにさえ乗らせなければチャンスがままあると思ってた。でもテレビ観戦ながら広州はやっぱり「中国らしくない」チームに鍛えられていることは良くわかりました。詳細は編集長の速報特集にゆずりますが、メンタル面にまでリッピのイズムが浸透している力を感じました。でも「サッカーはマネーでは決まらない」ことをURAWAは示さなくてはなりません。

椛沢:リッピが監督であることは大きいでしょうね。後半は特にレッズのサッカーの対抗策をしっかり講じて、勝利への展開に持ち込まれてしまいました。さすが名将リッピは勝ち方を分かっている監督です。試合後にリーダーからも「4月に埼玉スタジアムで広州を迎え入れる時には、さらなるアウェイを我々が創り出して、4-0で勝利しよう」と意気込みました。まずは12日にホームで迎えるムアントン・ユナイテッド戦からアジアの戦いを盛り上げていき、広州を迎え入れる時までには最高の舞台を作りましょう。そして今週末は、広島でリーグが開幕します。昨年のリベンジがあります。こちらも勝利して、勢いをつけたいところです。

ページ先頭へ