浦和フットボール通信

MENU

河合貴子のレッズ魂ここにあり!「覚醒~原口元気選手」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

昨年のワントップの経験が活きて、さらにパワーアップした元気に今季は期待だ。

Jリーグ開幕と共に、一足早く浦和に春が訪れた。

昨年と同一カードとなった開幕アウェー広島戦は、みぞれ混じりの冷たい雨に見舞われたが、浦和の心は、春を告げるかのように温かであった。
前半38分、原口元気選手が得意のドリブルで中に切れ込み、シュートを撃つと見せかけて走り込んで来た柏木陽介選手にパスを出し、柏木選手がゴールに流し込み浦和が先制。以前の原口選手だったら、シュートを選択していたかも知れないと思ってしまった。原口選手が柏木選手に出したパスは、判断力も良く、本当に優しさが籠ったパスであった。そして後半6分には、早めのリスタートから原口選手がまたもや得意のドリブルで持ち込み放ったシュートは、雨で濡れたスリッピーなグランドでGK西川周作選手の手をすり抜けてゴールに吸い込まれて行った。

ゴールが決まった瞬間、原口選手は胸のエンブレムに愛しさ込めてキスをしたのだ。後半10分、森崎浩司選手の直接FKが決まり1点は返されたものの、昨年のJリーグチャンピオンである広島を下した。まさに浦和の春風で、広島の寒さが吹き飛んだ瞬間であった。

ACL広州恒大戦ではワントップのポジションでプレーをしていた原口選手であったが、広島戦ではシャドーのポジションであった。広島戦の前日でもシャドーのポジションで練習していた原口選手は「ワントップの難しさを感じている。相手のプレスのかかり方が違う。シャドウだと余裕があって、身体の向きが開いてボールを受けれて前を向ける。1年前とは違う事を見せ付けたい。結果で示したい」と話してくれた。その言葉通り、前を向いてゴールに向かう原口選手に広島のDF陣は翻弄された。1年前の開幕戦でチームの熟成度の違いを見せ付けられた時とは違い、原口選手は1ゴール、1アシストと結果でも示したのだ。広島戦直後、ロッカールームから出て来た原口選手は「1点目の方が嬉しい。確りと守備して、そこから前に自分が出て行った点だったから・・・。最初はカットインして、撃とう(シュート)と思ったけど、シュートコースが無いって思った瞬間、足の裏で上手く落とせた。自分のゴールは・・・。恥ずかしい。でも、撃てば何かが起こる。自分自身、ラッキーゴールは無かったからね。1年間遣って来て、結果でも内容でも大きな1歩だった」と喜びを噛みしめた。

昨年は慣れないワントップを任されて、混沌とした日々を過ごした原口選手であった。昨シーズンの成長の証として、原口選手にしか出来ないワントップのプレーが魅られるとオフシーズンにコラムを書いたが、(1月14日掲載自分なりのワントップ)シャドウのポジションで成長の証を魅せた。しっかりとした守備から、攻守の切り替えが早く運動量豊富に動き回る原口選手は、シャドウのポジションで輝いていた。

その事を原口選手に告げると「そうかなぁ?守備面とか昨年と変わらないと思うよ。イメージが良くなると色んな所が美化されるんだよ」と照れながら笑い「でも、それを続けないといけないね」と身を引き締めた。そして「シャドウの位置で気持ち良く前を向いてプレー出来るのは、慎三君(興梠選手)にボールが入って収まるからだよ。昨年、ワントップを経験して身体を張るのがどんなに大変な事か知っている。だから慎三君のフォローをしないといけないと思っている」と話してくれた。

苦悩したワントップを経験したからこそ、ワントップの選手の動きは理解出来ているし、フォローの仕方も、距離間も分かっている。だからプレーのイメージも判断も良くなっているのだと思う。昨年の経験を生かし、ゴールに向かうプレーが出来る原口選手は相手DFにとってはもの凄い脅威になる。もともと原口選手は、潜在能力の高い選手である。混沌とした日々から覚醒した原口選手を止めるのは至難の業である。勝利と言う春風と共に、原口選手は覚醒した。

スポーツには怪我は付き物!河合もボールを蹴りながら、様々な怪我を実体験してきました。そんな河合が、スポーツを楽しむために、身体のしくみ、怪我の予防、怪我した時の対処方法などを川久保整形外科クリニックの川久保先生に質問していきます。

Q.何故、肉離れが起きるのでしょうか?

A.筋肉は関節を動かすために収縮します。その時に、関節が反対方向に引っ張られるように強制されると肉離れが起きます。肉離れが起きる危険因子がいくつかあります。一つは、使いすぎていて筋肉が疲労している場合です。また柔軟性の問題もあります。筋肉が固ければ、それだけ伸びが悪くなり、過度に伸びようとした時に筋肉が断裂してしまいます。また以前に肉離れをした選手は、再び肉離れになりやすいとされています。その他にも、ウォーミングアップ不足や左右脚の筋肉や、同じ脚の筋肉内でのバランス違いで肉離れを起こしやすくなります。

 

パートナーサイト

ページ先頭へ