浦和フットボール通信

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2009年8月15日大阪アウェイバスツアーレポート

8月14日、金曜日、夜11時。浦旅第7回はJ リーグ第21節、ガンバ大阪のホームである万博記念競技場での決戦となる。浦和レッズは公式戦4連敗中(8/14時点)だけにこのトンネルを抜け出す勝ち点3を得るつもりで敵地へと向かうバスに浦和レッズサポーターたちは乗り込んだ。

今回の浦旅はお盆期間、ETC割引高速1000円と通常運行でも渋滞等の混雑に重なり、駿河湾地震の影響で牧の原付近の東名高速道路が一部崩落し、渋滞予測の見通しが非常にたてづらくなってしまいました。そこで苦慮の末、試合開始時間に確実に到着していることを最優先とし、急遽当日早朝出発を前日深夜出発に変更することになりました。その結果、キャンセルの申し込みを15名以上いただいたのですが、急な行程変更で一緒に浦旅で出発できなかったのが残念です。

深夜出発の浦旅開催は始めての実施ですので、車内イベントなどもすべて参加者の意向を反映した運行にしようと決めていました。浦和乗車のみなさんはお仕事の疲れも見せず、元気でしたので新宿まではレッズDVD鑑賞をすることに決まりました。新宿では深夜12時を過ぎると普段は帰宅を急ぐビジネスマンしかいないのですが、この日に限っては赤いグッズを身につけたお仲間がもう集まっておりました。こんな場所でも浦和サポーターの団結をちょっと感じられる瞬間でした。

集合がスムーズだったため、大阪へ向け浦和サポを60名を乗せたバス2台は早速出発しました。ここからは高速に乗ると消灯になりますので、夜行バス運行のアナウンスとお願いを行いました。キャンセルの影響もあり、多少の空席もありましたので、席については周囲の人と相談して、過ごしやすいようにしていただくこと、座席のリクライニングを一律倒していただくようお願いいたしました。同じ浦和サポ同士だと譲り合い、助け合いの精神でうまくバランスをとっていただけるので、非常にありがたいですね。こういう時は改めてツアーバスのメリットを感じます。

東名高速にはいっても運行は順調。新宿出発から約2時間、1回目の休憩で足柄SAに到着します。今回の浦旅は夜行運転ですので、トイレが近い方、ドライバーの交代休憩も兼ねて2時間に1回のペースで休憩をいれるようにしています。この時点では渋滞の情報を調べても渋滞がないことがわかり一安心。東名渋滞を回避するためか、大型バスやトラックが非常に少なく、地震の影響を感じさせられます。足柄SAに到着時点ではまだ1回目の休憩ということもあり、みなさん非常に元気でほとんどの方が、バスを降りて休憩をされていました。

足柄SAを出発すると、さすがに寝息がかすかに聞こえてくるようになりましたが、なかなかお休みになれない方もいらっしゃったようで、2回目の休憩で浜名湖SAに到着した時に「ちゃんと休めてますか?」と聞いたところなかなか眠れないという方と、気にせず眠れるという方がそれぞれいらっしゃいました。この時はなかなか眠れない参加者同士で「のび太の能力が欲しい(※すぐに眠れるの意)」と話してました。ちょっと疲れが出てくる頃でしたが、参加者の中には非常に元気な方々もいて、早朝5時にも関わらずカメラを向けると笑顔を向けてくれました。

浜名湖SAでの休憩を終えるとさすがに車内はお休みモードに。一時渋滞か?と思う箇所もありましたが、順調にバスは新名神高速を走り続け、往路最後の休憩となる土山SAに到着。時間も8時前ということもあり、SAはモーニングをとろうというお客さんで大賑わい。飲食スペース、コンビニは人がたくさんで、高速利用者の多さを感じさせてくれます。名物らしき「おはぎソフト」が食べたかったのですが、まだオープンしておらず断念しました。ソフトクリーム好きにはたまらない一品だったんですけどね。またサービスエリアといったらアメリカンドッグを忘れてはいけません。食欲がなくてもカロリーがとれるスグレモノです。

土山SAを出発すると、もう万博までは1時間もありません。ここで浦旅恒例イベントである、貴ネエのスペシャルトークや車内イベントを行いました。ここまで公式戦4試合ノーゴールが続いているので、期待も込めて「先制点は誰だ?クイズ」を行いましたが、みなさんの期待が高原選手に多かったのが印象的でした。バスは順調に吹田ICで降り、万博競技場目の前の駐車場へついに到着しました。時間は9時半ですので、かなり余裕を持って到着いたしました。すでに多くの方がシートを並べていましたが、一歩バスを降りると痛くなるような日差しと汗ばむ熱気で、熱中症対策が必要な天候でした。他のバスツアーのバスも続々と到着し、万博がどんどん赤く染まっていきます。

みなさんはそれぞれ列に並び、シートを貼ると、開門までの時間を観光に行かれたり、温泉施設に行かれたりと解散し、試合開始に備えます。ちなみに隣の万博記念公園に行かれたかたも多かったようです。私も万博デビューの時に「太陽の塔」を初めて見たときは感動した記憶があります。

試合開始3時間前になると開門がはじまり、続々とスタジアムに入場していきます。今回も万博ではセキュリティーがものすごく厳しいですが、チケットチェックと蛍光スタンプを手の甲に押してもらうことで再入場が可能です。山形でもありましたが、その効果もあってか屋台ゾーンは大盛況で、どの屋台にも大勢の人が並んでいました。たこ焼きのお店はやはり人気があるのか並んでいました。スタジアムグルメの充実しているアウェーはいいですね。いつもよりちょっと多めに紹介します。

また、現地参戦できないサポーターのために、ということで大阪でもスカパーの加入促進キャンペーンをやっていました。浦和サポでも多くの方が、この試合をスカパー観戦しているのだろうと思いますが、アウェーを全試合生中継をしてくれるのはありがたいことです。ガンバ戦の全試合中継には興味ないんですけど、レッズ戦の全試合中継は重要ですからね。

試合は久しぶりに気持ちを前面に出して戦ったものの、ロスタイムの痛恨の失点で悔しい0対1での敗戦。公式戦5連敗となり、勝ち点1も取れず、バス車内では悔しい気持ちを噛締めることになってしまいました。浦旅では勝利して「We are Diamonds」を歌うことが前提なので、バスに早く集合できてしまうのは非常に悔しいことです。

バスは万博競技場を出発し、温泉施設の「万博おゆば」へ向かいます。ここで重苦しい空気と嫌な気分を少しでも汗と一緒に洗い流して気持ちの切り替えです。負けた事実は変わらないのでどう受け止めるかです。とにかくサッパリしてきましょう。「万博おゆば」は他のバスツアーや一般のお客さんで大変にぎわっていましたが、お風呂の数は多く、広々としていたので、そこは満足できたのではないかと思います。ロッカールームが広ければもっと良かったんですけどね。

万博おゆばを出発して、いよいよ浦和へ帰ります。復路は大渋滞が予想されるので中央道か、東名高速かどちらのルートを選択するのか迷うところでしたが、ここで東名高速が完全復旧するという報道がされました。そこで浦旅は直前までどちらのルートを選択するかを見極めて、少しでも早く帰れるルートを選択することをドライバーさんと相談して決めました。復路のバスでは先制点予想クイズの結果発表を行いましたが、得点者なしのため正解者は当然いません。予備クイズのスコア予想も当然ゼロ名。そこでまたもや景品争奪ジャンケン大会を実施いたしました。これ、ナビスコ清水戦に続いて2回目です(泣)。しかし、このジャンケン大会がかなり盛り上がりました。敗者復活制度を取り入れているので景品毎にチャンスが復活します。しかも今回は参加者の半分の方には何かしらの景品が手に届くようにと浦旅景品を増やしたので、ジャンケンイベントの時間が長くなってしまいましたが、楽しかったからよかったですよね。ジャンケンに見事に勝ったみなさん、おめでとうございました。残念ながら負けちゃったみなさんは、また次回のチャンスを狙ってください。

復路最初の休憩は多賀SA.でとります。ここで、ドライバーさんと相談して帰りは中央道ルートを使うことに決定しました。どうやら東名高速が復旧したことにより、中央道の混雑を避けようとした車で東名高速で渋滞が起きており、逆に中央道では渋滞がないということでした。その後、中央道恵那峡SAで2回目の休憩となりましたが、この選択はドンピシャリでその後まったく渋滞がなく快適にバスが爆走できることになりました。また、帰りのバスの時点ではみなさん少しでも夜行バスでの負担が少なくなるように旅行サポートアイテムのエアークッションやエアーまくらを用意しており、疲れもあってか快眠とはいえないまでもお休みになられていました。

浦旅最後の休憩は石川PAです。渋滞が懸念された八王子もすんなりと通過しましたので、もう新宿まではあと少しで到着です。さすがにみなさんの表情を見るとお疲れの様子でしたが、予定通りの運行だとわかると安堵の表情が見られました。翌日に仕事がある方や用事がある方もいますので、予定通りの順調な運行に私も少し安心できました。

新宿に到着したのは8時でしたので、本当に予定通りの到着となりました。ここで、一緒に浦旅を盛り上げてくれた貴ネエともお別れです、貴ネエも本当は勝ったときの話や、明るい話題を提供したいところですが、結果が出ず辛かったろうと思います。新宿下車のみなさんお疲れさまでした。新宿を出発するといよいよ浦和到着です。朝の車内ではDVDを流していましたが、過去の映像では華麗なゴールシーンで気持ちを切り替えさせてくれました。見慣れた浦和の街並が見えてくると、すぐに浦和駅前に到着、8時45分でした。

今回の浦旅は連敗を止めて浦和に戻ってこられず歯がゆい想いを抱えた帰路となりましたが、渋滞にもつかまらず、無事に戻ってこられたのはみなさんの日ごろの行いが良かったからですね、きっと。僕らはどんなに連敗しても浦和レッズが好きだからサポートをやめられないんですよね。本当にその気持ちわかります。浦旅では今後も長野で行われる天皇杯2回戦、アルビレックス新潟戦、京都サンガ戦が予定されています。安く、楽しくをモットーに今後も実施していきますので、次回以降もご参加いただければと思います。また、興味を持っていただき、初参加という方もお待ちしております。一緒に旅をしていただきました参加者の皆様、ドライバーさんお疲れ様でした。天災の影響もあり、急遽催行内容が変更となりましたが、そんな中でもご参加いただき、本当にありがとうございました。

浦旅添乗員  佐藤浩也 

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