浦和フットボール通信

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浦和レッズエンジョイサッカレポート in けやき広場

3月24日(木)さいたま新都心のけやき広場で、東北地方太平洋沖地震の被災地から、さいたまスーパーアリーナに避難してきている小学生の子供たちに向けて、少しでも身体を動かす機会を作れればと、浦和レッズが埼玉県、さいたま市に提案し、大宮アルディージャとの合同で「浦和レッズエンジョイサッカー」が実現した。

浦和レッズホームタウン部の近藤さんが「昨日、急に決まったことだったけれども、ちょっと声をかけたら、これだけ集まってくれた」と、落合弘ハートフルクラブキャプテンを筆頭に、城定コーチなどハートフルクラブのコーチや、池田伸康ジュニアユース監督も参加。鈴木啓太、堀之内聖、坪井慶介の現役3選手から、今年引退を発表したOBの都築龍太さんも駆けつけ、大宮アルディージャからも藤本主悦、金澤慎、福田俊介、宮崎泰右、清水慎太郎の5選手やコーチも加わり、子供たちも約80名が集まり、会はスタートした。

落合キャプテンの「サッカーを通して心と心を通じ合わせよう。そのためには一生懸命サッカーを楽しむこと。一生懸命やることで心と心は通じ合う」と挨拶があった後に、ハートフルクラブ主導で、ボールを使った遊びから、使わない遊びをやった後、緑(メロンチーム)、青(ふどうチーム)に分かれてのゲーム形式で、子供たちは大いに盛り上がった。落合キャプテンの言葉を守り、子供たちはボールを一生懸命に追いかけて、選手、コーチたちとサッカーを楽しみ、あっという間の2時間の時間を過ごしていた。

参加した双葉小学校に通っている6年生の子供たちも「プロのサッカー選手と実際に触れ合ってサッカーが出来たのは楽しかったです。僕は小学校でサッカーをやっているので、サッカー選手になりたいです。」と楽しんだ様子だった。25日(金)には、避難している小学生を対象に、関東自動車協力の下、バス2台を出して、レッズランドまで送迎して、開催をするそうだ。

落合弘キャプテン
昨日、さいたまスーパーアリーナに来て、実際の避難されている姿をみたらテレビで見ている以上に大変だということを感じました。だから簡単に「がんばれよ」と言える状況ではないと思った。そして今日、子供たちに何を話そうか迷いましたけど、「サッカーを通して心を通じ合わせよう」という言葉をかけました。そのためには一生懸命やることだよと。一生懸命やると不思議と心が育まれて強くなるし、仲間が出来る。今日ちょっとした時間だったけど、我々も仲間になりましょうということで一生懸命やりました。その中で、子供たちが喜んでくれたことが良かったです。明日もレッズランドに来てもらってやりますから、今日サッカーは楽しいということを味わってもらって、明日も来てもらって、サッカーだけじゃなく色々なことをしてあげられたらと思います。今日は大宮アルディージャも参加してくれて、特に藤本選手は明るく良いキャラをしていますし、協力をしてくれて嬉しく思います。今後も被災地に関係しているメンバーがいるので、現地に行ってハートフルクラブもやれないかというアイディアも出ています。ボールひとつで勇気や元気を届けられる、それがサッカーだと思いますから。


鈴木啓太選手
「スーパーアリーナで避難している子供たちが体が動かせる機会ということで今回やりましたけど、スポーツという意味で貢献が出来たことはすごく良いことだと思いますし、子供たちの笑顔が見れたことが良かったです。Jリーグが中断していて昨日、再開の日程が出ましたけど、それまでの1ヶ月の時間があるので僕達はまずしっかりとトレーニングも積まないといけないですけど、その中でやれることをやりたいと思いますし、子供たちの笑顔をみて、それをエネルギーに変えていきたいと思っています。被災された方に対して自分達も頑張って欲しいという思いもありますし、それ以外の人も助けあって、自分達が笑顔になることによって、その方たちに笑顔が生まれるように、みんなが活動をしていってもらいたいと思います」。

坪井慶介選手
「このような状況でも子供たちの笑顔が見られたことはよかった。僕たちにできることは少ないですが、そうした小さなことを積み重ねていくことで、大きな力になると思いますし、積極的にいろいろなことをやっていきたいです。今後もまた何か役に立てることがあればやっていければと思っています」。

堀之内聖選手
「自分たちにできることは限られていますが、こういう機会に貢献できたことは良かったと思います。今日は、さいたまスーパーアリーナに避難している子供たちと一緒にサッカーをやる、ということでしたが、自分たちも子供たちから力をもらいました。今まで募金活動やチャリティオークションをやってきましたが、そういった場所で、善意が広がっていくということを感じましたし、またこういう機会があれば、ぜひ参加できればと思います」。

 

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