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【河合貴子の大原なう】“鹿島キラー”那須がゴールを狙う<梅崎、啓太、青木、那須、ミシャ監督コメントあり>(2014/7/26)

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猛暑以上に熱くなる鹿島戦前日練習

照りつける太陽が、傾き始めた午後4時25分からミーティングを終えて選手たちがピッチに姿を現した。猛暑が日本列島を襲った7月26日は、日中の暑さが少しだけ和らいだとはいえ、大原の温度計は35℃を指していた。

選手たちは、暑さに負けずに笑顔を見せながらボール回しを始めた。ターンから早くパスを出すことを意識した基礎トレーニングを織り交ぜたアップを約30分行なった後に、恒例のハーフコートのミニゲームで汗をかいた。

ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、青木(阿部)、鈴木、関根、李、柏木(梅崎)、FW興梠。ビブなし組はGK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、平川、MF阿部(青木)、山田、矢島、関口、FW阪野、梅崎。

ミニゲームは約15分を、2本行ったが、1本目が終わった段階で柏木陽介選手が腰の痛みを訴えて練習を止め、急遽、天野コーチがビブなし組み入り、梅崎司選手が柏木選手に代わってシャドウでプレーをした。

梅崎「カウンターの質を高めたい」

梅崎選手は「ここ2試合、シャドーのポジションで自由にやらせてもらっている。やり易い。鹿島は、若返りで良いチームになった。クオリティーも高く、勢いがある。こちらのカウンターの質を高めたい」と話した。その梅崎選手がペナルティエリア右外で、森脇良太選手のロングボールを受けて、ニアーに走り込んで来た興梠慎三選手の頭にドンピシャ合わせる見事なクロスを送っていた。

鈴木啓太「ポイントは走ること」

滴り落ちる汗を拭いながら鈴木啓太選手は「暑い中で、連戦で迎えるゲーム。最初から100%で走らなければ、相手に隙を与えてしまう。ポイントは走ること!」力の限り走り廻って勝利を目指す。

青木「疲れた時こそ声を出す」

この暑さの中、長袖のトレーニングウェアーを着ていた青木拓矢選手は「肌が弱くて、すぐに痛くなるので・・・。日焼け止めも塗っているんですが、長袖が良いですよ」と日焼け対策も万全。そして「鹿島は、昔から強いイメージがある。声を掛けながら、相手のパスコースを切るようにしたい。疲労が溜まると、(相手のマークを)ぼかしてフリーにしてしまう。疲れた時こそ、声を出す」と味方への声掛けで鹿島の攻撃陣に隙を見せない対策のようだ。

ミシャ監督「鹿島は手強い相手」

気になる柏木選手の状態であるが、ペトロビッチ監督は「陽介は(柏木)徳島、新潟戦前から腰痛が出ている。腰痛がある中2試合闘った。メンバーには入っているが、起用出来るか?彼の状態をギリギリまで見極める」と心配そうに話した。だが、以前も似たような状況で、柏木選手をスタメンで行けるところまで起用したこともあったので、状態したいでは、やはりスタメン出場の可能性が高いと思われる。また、ペトロビッチ監督は「鹿島は、これまで数々のタイトルを手にして来た。手強い相手。チームとして纏まりがあり、スピードのある選手がいて危険なチームだが、我々は良い準備が出来ている」と自信ありげに話した。

浦和対鹿島戦となると、猛暑以上に熱くなる両チームである。暑さ対策の1つとして、浦和は埼玉スタジアムの広場にスノーマシーンを用意して雪を降らす「レッズ・サマー・スノー2014」を開催。ファン・サポーターと共に心は熱く、頭はクールに勝利をものにしたいところだ。

タカネェの今日のイチオシ!「那須大亮」

昨シーズン、鹿島戦の2試合ゴールを決めている那須大亮選手!!那須選手は「今年は、まだナビスコカップでしか決めてないからね。リーグでチームを救える一発が出せれば良い」と笑顔を見せた。また、前節徳島戦でリーグ戦連続無失点記録を樹立した浦和に更新の期待がかかる。那須選手は「記録は後から付いて来る!勝てれば良い!」と割り切り「暑い中で集中力を90分保つのが大切。鹿島は、ちょっとした隙をついてくる。リスクマネージメントや、あと1歩押し上げるとか、コンパクトにすることも大事になってくる。コンパクトにすることで、マークの受け渡しがスムーズになるし、ボランチの運動量も軽減出来る。とにかく、集中力がキーポイント!」と集中力で試合を乗り切る。那須選手のDFラインのコントロール、身体を張った守備力はもちろん、後ろからの持ち上がりや、パス、そしてセットプレーの1発など攻守に渡り期待したい。

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