浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】半年ぶりに石原もミニゲームに参加(2015/10/14)

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怪我人なしで、残り4試合に向けて準備中

天高く澄み切った青空が広がり、秋晴れに恵まれた10月14日。今週末には中断されていたリーグ戦も再開し、ワールドカップ予選のためにチームを離れている西川周作選手、槙野智章選手、柏木陽介選手、ズラタン選手の帰国が待ち遠しい中、怪我による離脱者がいない23人の選手で週末のG大阪戦に向けての練習が始まった。

3グループに分かれて、通称鳥かごのボール回しでは、梅崎司選手に対して「ファールでしょう?!」「いや~違う!」などと阿部勇樹選手が中心になって笑顔が見られ和やかな雰囲気の中でアップが行なわれていた。

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アップ後は、ペナルティーラインまでゴールを移動させてミニゲームが始まった。また、ぎっくり腰で別メニューだった李忠成選手も元気な姿を見せ、石原直樹選手も約半年ぶりにミニゲームに参加した。

ビブ組は、GK大谷、DF宇賀神、那須、森脇、MF梅崎、阿部、青木、関根、武藤、高木、FW興梠。ビブなし組は、GK岩舘・福島、DF茂木、永田、加賀、岡本、MF橋本、鈴木、斎藤、平川、FW石原、李。

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1本目が始まる前に、ミシャ監督が自らボールを持ち、DFに来ている相手を置いて行く感じでボールの持ち出し方から相手の守備ブロックを崩すイメージや、味方がボールを奪った時に動き直し、味方が空けてくれたスペースを上手く突く動きなど細かい指示が出されていた。

特に、前線のコンビネーションを意識して、ゴール前に入るふりをしながらファーに流れたり、退いたり、相手のマークを如何に外してシュートまで持って行くかなど我慢して動かしながら仕掛けの質を上げることを求めていた。

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1本目は、ビブ組の前線3選手が、動き出しを拘り過ぎているのか上手く噛み合わず、ビブなし組の方が鋭い攻撃を見せていた。平川忠亮選手のクロスを李選手がポストプレーで石原選手に落とし、石原選手がシュートを放ち、その零れ球を李選手が狙ったり、李選手のクロスバー直撃したシュートの零れを鈴木啓太選手がフリーでミドルシュートを放つシーンもあった。

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押し込まれたビブ組だが、DFラインを高く保ちコンパクトにしようと那須大亮選手や大谷幸輝選手が声を掛けて押し上げを図った。阿部選手からのロングフィードを受けた興梠慎三選手の落としを高木俊幸選手がシュートを放つシーンもあった。

2本目は、両ワイドの関根貴大選手と平川忠亮選手、梅崎司選手と橋本和選手を入れ代えて行なわれた。

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ミシャ監督からは「ダイレクトに入った時に、常に動き出しをパスを出す前に考えていないといけない」「待っていてもパスは来ない」と檄が飛んだ。

ビブ組のストッパーを務めた宇賀神友弥選手が、興梠慎三選手のDFの裏を突く動き出しに合わせて滑らかなパスを送ったり、森脇良太選手から逆サイドに大きく展開したり縦パス以外のテンポの速い攻撃の組み立てが見え始めた。

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すると、森脇選手のサイドチェンジを受けた武藤雄樹選手の折り返しを興梠選手がタイミング良く合わせてゴールを決め、平川選手から縦パスを受けた興梠選手の落としを高木俊幸選手が豪快なシュートをゴールに叩き込んだ。

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ビブなし組も岡本拓也選手から大きく逆サイドの梅崎選手へと展開し、梅崎選手のシュートは決まらず、その零れを鈴木選手が狙うが決めることが出来ずにいた。ビブなし組の攻撃の方が、こぼれ球に対する反応も良く、2次攻撃を仕掛けることが出来ていた。ただ、途中からお互いにロングボールが多くなり攻守の切り替えが早く、中盤が空いてしまう時間帯もあった。

3本目は、2本目に入れ替えた両ワイドを1本目の組み合わせに戻して行なわれた。ビブ組は、中盤に空いたスペースを埋める形に興梠選手が下りてきて攻撃の組み立てを試みるシーンが目立った。

下りて来た興梠選手の動きを阿部選手や青木拓矢選手がフォローするが、鈴木啓太選手も上手く潰しに掛かり、前線にボールが収まらずビブ組が苦戦を強いられていた。

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ビブなし組は、シンプルなクロスからチャンスを作った。平川選手のクロスを李選手のオーバーヘッドシュートはクロスバー直撃!平川選手のクロスにタイミング良くDF裏に抜け出した石原選手がチーム全体合流を果たした復帰第1ゴールを決めた。

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苦戦をしていたビブ組であったが、関根選手の低めの鋭いクロスを武藤選手がダイレクトでニアに合わせて綺麗なラストゴールが決まり練習が終了した。

半年振りにチーム全体練習をした石原選手に対して、ビブ組みのDF陣は少し気を遣っていたようであった。また、ビブなし組は石原選手にゴールを決めて欲しい雰囲気もあり、球際厳しいゲーム形式の中でも仲間を気遣う温かい思いやりを感じることが出来た。

また、攻撃の仕掛けの質を上げるには、もっと動き出しやパスの精度をどんどんと突き詰めていきたい気持ちを感じる練習であった。

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