浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「また次節だ!」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

反省するところは反省をして、気持ちを切り替えて残り試合を戦おう。

最初にお断りしておくが、私は巨人ファンでは無い。巨人ファンの方々には申し訳ないが、どちらかと言えば、アンチ巨人である。小さい頃、「巨人の星」をTVで見て花形満に憧れて阪神ファンになった。そして、クラウンライオンズが、西武ライオンズになった時に、西武沿線に住む私は、毎日駅や電車の中でライオンズニュースを目にして、西武ライオンズ友の会に入会した。

私の中で野球は、セ・リーグは阪神、パ・リーグは西武と決まっている。フットボールに関わる様になって野球場に足を運ぶことは、無くなった。だが、結果だけではいつも気にはしている。今年は、残念なことに、セ・リーグは圧倒的な強さで巨人軍の2連覇が決まり、パ・リーグは楽天が初優勝を飾った。

フットボールと野球は、全く違う競技であるが、団体競技と言った点では同じである。少々、前置きが長くなったが、「史上最強の巨人軍」などと賞される巨人から、何から学べるのではないか?などと考えてみた。野球はフットボールと違い、移動日以外はほぼ毎日のように試合が組まれている。フットボールように、試合、リカバー、練習の繰り返しでは無い。

負けた試合後の気持ちの切り替えは、フットボール以上に至難である。巨人の捕手、阿部慎之助選手は「選手が勝ち方を知ってきた。ヒットが少なくても点が取れる時に取れば、粘って勝てる。あっさり負ける時もあるが、何十敗するから、そういう負け方もある。切り替えられるかが大事になる」と優勝後の新聞の対談で話していた。以前は、負け試合後のロッカーでは、誰もしゃべらずに、クラブやスパイクを磨く「シャカシャカ」と言う音だけが響いていたそうだ。それが、2007年パ・リーグから内野手小笠原道大選手や外野手谷佳知選手達が移籍して来て、雰囲気が変わった。阿部慎之助選手は「パ・リーグの選手は「また明日だ」という空気を持っている。「これだ!」とピンと来た。力ある主力は「明日打てば良い」という気構えで良い。若手にも伝わり、肩の力を抜かせる。生え抜きでガチガチにやっていたら、逆に勝たなかったと思う」と話していた。

これをフットボールに置き換えると「また次節だ」「次節、ゴールを決めれば良い」と言う気構えに変わる。浦和だって、槙野智章選手や森脇良太選手、那須大亮選手達が移籍して来て、雰囲気が変わった。

アディショナルタイムに同点にされ引き分けで終わった9月21日の甲府戦後、負けていないのに、敗戦したかのような雰囲気にスタジアムが包まれた。試合後、ロッカールームから出て来た選手たちは、必死に気持ちを切り替えようとしていた。平川忠亮選手は「ここからバタバタしてもしょうがない。まだ、3位にいる。自信を持っていく」と悔しさを噛みしめながら話していた。興梠慎三選手は「すみません」と一言残して、スタジアムを後にした。甲府戦は、敗戦と同じぐらい選手へのメンタル的なダメージは大きかった。

私自身も「また次節だ」となかなか気持ちが切り替えられない中、練習場に行くと「これもサッカーだよ。慎三も元気も、あいつら大丈夫だよ」阿部勇樹選手から笑顔が零れた。

山岸範宏選手は「ウザがられようが、俺がチームを引き締める役割をする」と力強く話してくれた。チームには、戦術以外にその選手のキャラクターから様々な役割がある。優勝した巨人は、リーダーはもちろん、監督に怒られ役の選手やムードメーカーなどがいて、お互いを補って結束の固いチームであった。浦和だって、差し詰めムードメーカーは槙野選手で、和み系は山田暢久選手や永田充選手、怒られ役は原口元気選手などと勝手に想像してしまい、巨人には負けない良いチームだと思わずにやけてしまった。

そして、ふと干してあるスパイクに目をやると、笑顔のマークが入っている。いかにも森脇選手らしいスパイクであった。笑顔マークに釣られて、笑みが零れる。苦しい時こそ、笑って行こうと思えるスパイクであった。やっぱり浦和は良いチームだと思えた。

「また次節だ」「次節はゴールを決める」「次節はゴールを守る」という気持ちが切り替えがフットボールにおいても大事だ。

苦しい時こそ、仲間を信じて笑って行こう!

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Q. 筋肉痛を起さないためにはどうすれば良いのでしょうか?

A. 運動を休まずに続けていると筋肉が疲労します。その筋肉の疲労を取る為のコンディション作りは大切です。1番は、休養。「超回復」をしましょう。その休養期間を短くして回復させるためには、ストレッチをしたり、アイシングをしたりします。食事も大切な要素です。運動習慣も大切ですが、自分の筋肉が壊れたのが判断出来ないぐらい過度にやり過ぎるのは気をつけましょう。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック
整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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