浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】「人生を捧げるつもりで、全員で闘う」(マルシオ)横浜決戦へ!<李、マルシオ、梅崎、宇賀神、柏木、西川、ミシャ監督>(2014/11/2)

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集中力で横浜FM戦に挑む

昨日から降り続いた雨は止んだが、曇り空に覆われた11月2日。他のクラブの試合が開催される中、浦和は横浜FM戦に向けて練習が行われた。秋晴れではないが、気温22℃と風もなく穏やかな土曜日の午後からの練習に、ファン・サポーターも選手たちのプレーに熱い視線を送っていた。

恒例のハーフコートのミニゲームでは、横浜FMを想定した布陣が組まれた。ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、鈴木、関口、梅崎、柏木、FW李。ビブなし組はGK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、平川、MF青山、山田、矢島、マルシオ・リシャルデス、関根、FW阪野で、4-2-3-1であった。

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ビブ組は、リスクを冒してDFラインを高く設定していたため、DFの裏に山田直輝選手やマルシオ・リシャルデス選手に運び込まれてしまうシーンがあった。しかし、そこは西川周作選手の飛び出しや身体を張った阿部勇樹選手、那須大亮選手たちが踏ん張って阻止をしていた。

ビブ組は、ラインを高くすることで上手くセカンドボールを拾い展開することが出来ていた。昨日、攻守のセットプレーの練習を行なっていたため、今日はセットプレーの練習は行なわず約1時間と短めに練習を終えた。

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李「点を獲ることに集中したい」

鹿島戦で右足腓骨骨折をして戦線離脱した興梠慎三に代わり、ワントップを務める可能性が高い李忠成は「自分のプレーを出す。自分のプレーを出すことが、チームのプラスになると思う。良い準備が出来ている。シャドーにウメ(梅崎司)でもマルちゃん(マルシオ・リシャルデス)でもどちらでも良い。ウメは、積極的に仕掛けられるし、マルちゃんは陽介(柏木陽介)とゲームを組み立てられる。まぁ、マルちゃんとは自分がスタメン組みでない時に一緒にやっていてフィーリングが合っている。必ず勝たないといけない。後ろが、ゼロで守ってくれるから、必ず点を獲る!点を獲ることに集中したい」とゴールを狙う。

シャドーの一角を梅崎司選手を起用するのか、マルシオ・リシャルデス選手を起用するのか、今週の練習では半々であった。

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マルシオ「人生を捧げるつもりで、全員で闘う」

マルシオ・リシャルデス選手は「強い気持ちじゃないといけない。マリノスとは、いつも接戦だ」と話し、ワントップを務める李選手について「スピードも動き出しのタイミングも分かっている。チュンソン(李選手)は、中盤に入って、前線にスペースを空けられる選手だ。良く分かっている。お互いに信頼し合いながら遣っている。信頼しないと良い結果は生まれない。今週、良い準備をして来た。人生を捧げるつもりで、全員で闘う。100%、最後まで全員で闘う」と仲間を信じ、持てる力を全て出して勝利を目指す。

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梅崎「テンポを変えたパス出しを意識する」

練習後に居残ってシュート練習やランニングに余念がなかった梅崎司選手は「チームを意識しながら、自信を持って楽しんでやりたい。チュンソン(李選手)は、ストライカーだ。
身体も強いし、ポイントに入ってくる万能型だと思う。自分は、チュンソンがターンした瞬間を見逃さないようにオートマチックに判断して行く。マリノスは、Jリーグでも屈指のDF陣だ。統率がとれたDFでスペースが無く、崩すのは難しいが、正確な技術と判断力、タイミング良くスペースに入っていけるように、テンポを変えたパス出しを意識してやって行きたい」と技術と判断力で勝負する。

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宇賀神「先制点がキーポイントになる」

梅崎選手のシュート練習に、左サイドからクロスを上げていた宇賀神友弥選手は「ここ最近、先制出来て無い。先制点に拘りたい。先制点が勝敗のキーポイントになる。だけど、攻め急ぐのではなく、自分たちのサッカーしながら狙う。チュン君(李選手)は高さもあるから、シンプルにクロスを上げても面白い。自分が良いクロスを上げれば決めてくれると思うし、またセカンドボールにしてくれたりするから、こぼれ球を自分が狙いたい」と話し、「マリノスは、セットプレーに良いキッカーがいるし、背の高い選手がいるから要注意。サイドからのFKは恐い。自分は、無駄なファールをしたくない。また、2列目で上手くオープンなスペースを使ってくる選手がいるから、攻撃の起点を作らさないようにしたい」と身を引き締めて話した。

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柏木「走る部分で頑張る」

中村俊輔と同じレフティーの柏木陽介は「レフティー対決?!特に意識したことはない。俊さんは、良い選手。憧れで、良い刺激を貰えたら良い。俊さんのキックは世界レベルだと思う。自分には、俊さんのような上手さは無いかも知れないが、走る部分で頑張る」と気合を入れた。

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ミシャ監督「勝ち獲るために動き、走り、闘う」

ミシャ監督は「マリノスは、ダービーと言っても良い。毎試合、五分に渡り合って来た対戦だ。相手の強さは、中村選手を中心のセットだ。中村選手の精度の高いセットは、武器だ。15番(ファビオ)が、ボランチに入って来る可能性がある。制空権で危険だ」と警戒。そして、2位に付けているガンバ大阪の試合結果について「ガンバがどういう結果か、興味は無い」と一掃し「我々は、目の前の相手を倒すだけだ。他のチームの結果を考えるのは、間違っている。何を自分たちが、しなきゃいけないかだ。我々としては、ポイントが欲しいゲーム。ポイントを勝ち獲るために、動き、走り、闘う」と意気込んだ。

練習後、しばらく経ってからクラブハウス内に選手たちの歓声が響いた。勝ち点3差で2位に付けていたガンバ大阪が仙台と引き分けたのだ。その結果、横浜FMに勝てば、11月22日ホーム埼玉スタジアムで行われるガンバ大阪戦に優勝の王手が掛かる。だが、ミシャ監督が言う通り「目の前の相手を倒すだけだ」。横浜FM戦でしっかりと集中力を持って、チーム一丸となり勝利を目指す。

タカネェの今日のイチオシ!!「西川周作選手」

DFラインを高く保ち、飛びだす判断力も良かった西川周作選手が、今日のイチオシ!!西川選手は「早く試合がしたい。この1週間が長く感じた」と横浜FM戦を待ちわびてウズウズしていた。そして「慎三がこの時期に怪我してしまって・・・。プレー出来ない悔しさは、経験があるから分かる。慎三が戻ってくるころには、良い順位でいたい」と怪我した興梠を気遣った。横浜FM戦に向けて「DFラインを上げることで、相手をゴールから遠ざけることが出来るし、DFの背後のボールの処理をはっきり出来る。自分もやりやすい。マリノスは、セットプレーに力を入れてくるだろうから、嫌な位置でファールをしない。俊さんは(中村俊輔)素晴らしいキッカー。立つだけで雰囲気がある。俊さんは、ゴール前で倒れてファールも貰うのに敏感だ。真っ赤なサポーターが、どっしりと構えて後押ししてくれる。みんなの声援は聞こえている。自信に繋がる」と話した。
西川選手の表情から『俺に任せろ!』という自信が溢れていた。共に闘う全ての仲間のために、横浜FMの攻撃を抑える。

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