浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「信頼と絆を」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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心躍る本当の浦和のスタジアムを取り戻すために信頼と絆は不可欠なものだ

開幕からいきなり3連敗を喫すと、どうしても心が暗くなり荒んでしまう。 アウェイで北京国安に敗戦し、ACLグループステージ突破に黄色信号が点滅した。

アジアを闘い抜く厳しさに直面した一方で、Jリーグは開幕から2連勝と好調のスタートを切ることが出来た。2試合とも対戦相手が、今シーズンJ1に昇格した湘南と山形だからと言っても勝利の喜びは、何物にも代え難いものがあった。 オフシーズンを挟んではいるが、ホーム埼玉スタジアムで約5カ月半ぶりに響き渡った歓喜の歌声は、やっぱり嬉しかった。

試合後の歓喜の歌声を初体験した武藤雄樹選手は「今まで、TVで観ていて気持ちよさそうだなぁと思っていた。ピッチで歌うのは、感動でした。マキ(槙野選手)とモリ(森脇選手)が歌詞を教えてくれたので、歌えました。4万人の前でサッカーをすることが無いし、感動した。格別ですね」と興奮気味に話した。

武藤選手は、スタンドを見渡しながら埼玉スタジアムの雰囲気を噛みしめるように「WE ARE DIAMONDS」を歌っていたのだ。そんな武藤選手に対して「違う!本当の浦和はこんなもんじゃない!」と言いたかった。しかし、言葉に出来なかった。言葉にしたら、切なくて涙が零れそうで・・・。出かかった言葉をグッと噛みしめた。

Jリーグホーム開幕となった山形戦に訪れた人々は、4万802人であった。対戦相手や天候にも左右される観客動員数ではあるが、埼玉スタジアムでホーム開幕戦を迎えるようになって開幕戦で一番多かった観客動員は、2007年横浜FC戦の5万7188人だった。しかし、2011年から開幕戦の観客動員が5万人を切るようになってきた。2013年の名古屋戦では5万2293人となったが、観客動員数下降の歯止めとならず、遂に4万人を切る恐れすら感じずにはいられなかった。

今シーズンから座席の席種が変わり、それに伴い料金も変わった。チケット収入は、クラブにとって大きな財源である。チケットの値上げや席種の変更も致し方ないと思う。今シーズン、一般チケットに関して、17席種の内、7席種の料金を値上げし、5席種で値下げをした。また、当日料金を設置し、前売りチケットの方が席種にもよるが500円か400円安く購入できることとなった。

当然、シーズンチケットの方が安い設定となっている。だが、昨シーズンまでバックスタンドロアー自由席がレッズシートへと変わり、バックスタンドの全席指定化となった。今までバックスタンドロアーの自由席で観戦していた人々が、立ち上がって熱く応援をする人たちは北側ゴール裏の自由席へ、ファミリーで座って応援する人たちは南側ゴール裏へと流れた。 そのため、昨シーズンまで埋まっていたバックスタンドの前の方に空席が目立つようになってしまった。今までバックスタンドが自由席と同じ値段だったことの方が、他のスタジアムの座席値段と比べたら特別なことだったと思う。しかし、バックスタンドのロアーの空席を見なれない者にとっては寂しさを感じた。

入場方法も変わった。今までは、サポーターが主体で前日抽選や当日抽選が行われ、入場する順番を決めていた。今シーズンからは、クラブ主体で当日抽選が行われることとなり、シーズンチケットホルダーが先行入場出来るようになった。シーズンチケットの特権である。もちろん、先行入場も抽選が行われる。

シーズンチケットホルダーの小学生も抽選を行うこととなった。抽選なので、親とは違う番号となる。「いつもの所よ!分かってる?!大丈夫?」と不安そうに我が子に話している母親がいた。心配そうな母親の顔を見ると子供も「分かってるよ」と言いながらも不安を隠しきれないでいた。「初めてのお遣い」ではないけれど、子供にチャレンジをさせることは良いことだと思った。また、周りの大人たちが、他所の子供だろうが同じ浦和を愛する「浦和の子供」として気を遣ってあげることも大切だ。しかし、ひとりで子供も並ばす親の立場になると違う。「同じ浦和を愛する仲間だと思っていても・・・。どんなに良い人だと思っても、何処で豹変するか分からない。人を信用することは大事だけど、何かが起きてからでは遅い」と子供の母親から言われた。

駒場の時代には、他所の子供だろうが「浦和の子供」として大人たちは扱っていた。悪いことをしていたら他所の子供だろうが、怒っていたし、迷子がいたらみんなが協力して探していた。なんと世知辛い世の中になってしまったのだろうか・・・。

また、解禁となった横断幕は、事前申請された135枚の内でクラブ側が承認したものは109枚。開幕戦の当日に掲出されたのは68枚であった。選手を鼓舞する横断幕はあった方が良い。スタジアムも華やかになる。

しかし、「横断幕は出したいが、クラブの監視体制の下でやるのは嫌だ」と言うサポーターの意見も耳にした。クラブ主体となってしまったのは、致しかない面もある。クラブ側の「今度、何か問題が起きれば・・・」と言う恐怖心が、サポーター・ファンを監視下に置くこととなったのだ。信頼も絆も無い。あるのは、クラブ側とサポーター・ファン側の大きな溝だ。

だが、応援は自由だ!かつてのような、心躍る本当の浦和のスタジアムを取り戻すために信頼と絆は不可欠なものだ。ならば、どんなに小さなことでも良いからクラブ側に意見を言おう。クラブ側は、どんな小さなことでも耳を傾けてくれるはずだ。悲しいことに「どうせクラブは変わらないよ」と何も言わずにスタジアムから遠のいてしまったサポーター・ファンもいる。新しい試みには、良い面と悪い面は必ず存在する。改善の余地はあるはずだ。

クラブ側も、サポーター・ファン側も、お互いに思ったことを言わなければ、信頼と絆を取り戻すことなど出来ない。 ゆっくりで良いから、信頼と絆を築いて行こう!本当の浦和を取り戻すために、共に歩んで行こう!


Q. 脈が遅くなるのとは逆に、緊張してドキドキしたり、脈が速くなるのはなぜですか?

A. ドキドキするのは、多くは頻脈です。交感神経が刺激され、緊張してアドレナリンがでることで頻脈になります。そのほかにも「トン、トトトン、トン」とか「トトトン、 トトトン、トン」など脈のリズムが一定でなくなるときにもドキドキします。これが不整脈です。

不整脈には、いろんな形があります。 心臓の中には、電気の通り道が沢山あります。電気の通り道が、何処かで障害されているかで、不整脈の形が違ってきます。電気の通り道が悪くて、スポーツをすることで頻発する心房性期外収縮や心室性期外収縮があります。これらの期外収縮が頻発すると危険でスポーツに支障を生じます。その場合は、アブレーション手術と言って、不整脈が出る場所の筋肉を焼く手術があります 。他にも心房細動や心室細動などが重積すると致命的になることがあります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
http://www.kawakubo-clinic.jp/

 

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