浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】宿敵鹿島戦。前線トライアングルの組み合わせは、興梠、李、武藤が良い攻撃を見せた (2015/5/23)

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冷静にチームとして鹿島戦に挑む!

爽やかな5月晴れに恵まれた5月22日、鹿島戦前日練習が午後3時から始まった。
石原直樹選手と岩舘直選手は室内でリハビリを行ない、肩の脱臼で離脱している斉藤翔太選手と左足ハムストリングに張りがある加賀健一選手は、別メニューで調整を行なった。

3グループに分かれて通称「鳥かご」のボール回しや3人一組みになりパス&ターンなど動きを入れたアップを行なった後に、恒例のハーフコートでのミニゲームが行なわれた。

ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FWズラタン。ビブなし組は、鹿島を想定して4-4-2の布陣でGK大谷、DF橋本、永田、小島、岡本、MF高木、鈴木、青木、平川、FW興梠、李であった。

興梠、李、武藤の前線トライアングルの組み合わせが一番バランスが良かった

1本目、ゴールに向かう積極的な動きを見せたのは、ビブなし組であった。ビブなし組は、ボールを奪うと縦に早いパスから李忠成選手と興梠慎三選手が見事なワンツゥーからゴールを狙うが、左ポストに直撃するなどビブ組みのゴール前を脅かした。ビブ組は、ワントップを務めたズラタン選手にボールが収まらない中で、柏木陽介選手がこぼれ球を拾って豪快なミドルシュートを決めた。

2本目は、シャドーの武藤雄樹選手と高木俊幸選手を入れ替えて行なわれた。上手く攻撃のリズムが作れないビブ組は、2本目が始まる前に槙野智章選手から「ボールの動かし方を早くしようよ!」と声が上がった。すると全体の意識が変わったのか、ボランチの柏木選手と前線3選手の距離間も動きが良くなった。柏木選手が前線に顔を出せるようになると、ビブ組みに攻撃のリズムが生まれ始めた。しかし、決定的なチャンスは作れなかった。

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3本目は、ビブ組は興梠選手のワントップに武藤選手と李選手のシャドーの組み合わせとなった。ビブ組が早い攻守の切り替えから、コンビネーションからリズムの良い攻撃を見せた。左サイドからの崩しから、宇賀神友弥選手のクロスを興梠選手が見事に合わせてゴールが決まると、ミシャ監督から「ブラボー!ブラボー!」と称賛の声が上がり、大原に訪れていたファン・サポーターからも拍手が巻き起こった。森脇良太選手から、絶妙なタイミングで関根貴大選手にロングパスが通りクロスが上がったシーンでも称賛の声がピッチに響いた。

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主導権を握ったビブ組であったが、阿部勇樹選手のバックパスを青木拓矢選手がインターセプトしてそのまま放ったシュートが決まったところでミニゲームが終わった。ビブ組にとってみれば後味が悪い終わりであった。

前線の3選手を入れ替えながら行なったミニゲームだが、一番バランスが良かったのは3本目の組み合わせだった。練習後、ミシャ監督は興梠選手と李選手、武藤選手を呼んで動き直しの質やオープンの視野など細かい動きを要求していた。妥協を許さない監督の姿勢が見えた。

ペトロビッチ監督が浦和に就任した2012年から、対鹿島戦は4勝3分けと相性が良い。浦和は、相性の良い鹿島をホームに迎えてしっかりと勝利をものにしたいところだ。

ペトロビッチ監督「チームとして相手のゴールを奪う」

ペトロビッチ監督は「鹿島は、規律と運動量とスピードがある選手がいる危険なチームだ。対する浦和も素晴らしいチーム。素晴らしいチーム同士の対決で五分に渡り合うゲームになる。我々は、勝利を掴み獲るために全力で闘う。常に、冷静で地に足をつけて闘って行かないといけない」と話し、「我々の多くのゴールは、コンビネーションで複数の人間が絡む。我々は、チームとして相手のゴールを奪う」とチーム一丸となってコンビネーションで勝利を目指す。

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