浦和フットボール通信

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【8/5 練習レポート】ホーム500試合となる湘南戦に向けたトレーニング

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ホーム通算500試合、節目の記念試合湘南戦に向けて軽めの調整

気温の上昇と共にゲリラ雷雨が心配される中、リラックスしたムードで選手たちはピッチに姿を見せ、午後3時半から湘南戦前日練習が始まった。練習場の温度計は、既に35℃を越えていた。だが、大原を駆け抜ける風が涼を運んできていた。

3グループで分かれて行われた通称鳥かごのボール回しでも、選手たちの笑みがこぼれて、実に楽しそうであった。

アップが終わると、2グループに分かれて後方からの攻撃の組み立てのパターン練習が行われた。甲府戦の前日練習でも行われていた練習であったが、ミシャ監督が両グループの動きを見られるポジションを取って、選手たちの動きに目を光らせていた。

Aグループは、GK西川、DF永田、イリッチ、森脇、MF宇賀神、渡辺(ユース高校3年生)、阿部、伊藤、橋岡(ユース高校2年生)、武藤、石原、FWズラタン。Bグループは、GK大谷・岩舘、DF槙野、那須、加賀、MF関根、青木、柏木、駒井、高木、梅崎、FW李だった。

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後方からの攻撃の組み立てパターン練習が始まる前に、ミシャ監督から「ボールの受け方、パス、パス、パス」「ボールを動かしながらコントロール」と檄が飛んでいた。

Aグループでは、左のワイドを宇賀神友弥選手と渡辺陽選手が交互に受け持ちクロスを供給していた。渡辺選手からクオリティーの高いクロスが供給されると「ナイスボール陽!」と選手たちから声が上がり、褒められた渡辺選手は嬉しそうに照れ笑いをするシーンがあった。

また、永田充選手から大きく逆サイドのズラタン選手へと展開し、ズラタン選手のヘッドの折り返しに伊藤涼太郎選手が飛び込むシーンや楔の縦パスからサイドへと展開したり、武藤雄樹選手がスルーしてズラタン選手、石原直樹選手へと相手DFを釣り出すことをイメージした動きの中からシュートを放ち、前線3選手の息のあったコンビネーションプレーが見られた。

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一方のBグループは、関根貴大選手のクロスを梅崎司選手がファーサイドに走り込んで放ったシュートのこぼれ球を李忠成選手がしっかりと詰めてゴールへと流し込み好調さをアピールしていた。

そして、両グループ共に、3人1組となりペナルティーアーク付近で逆三角形を作り、サイドへと展開してクロスに飛び込みシュート練習が行われた。

Aグループでは、左からのクロスを宇賀神選手、右からのクロスを森脇良太選手が担当。「タイミング良く、勢い良く入って来て~!」と要求する声が聞こえた。

Bグループでは、左からのクロスを関根選手、右からのクロスを駒井善成選手が担当。セカンドボールを拾ってシュート放つイメージも出来ていた柏木陽介選手がミドルシュートは、左ポストに直撃するシーンもあった。

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また途中から、左からのクロスを槙野智章選手、右からのクロスを加賀健一選手が担当。クロスを供給する選手が代ると、ゴール前に飛び込む3選手はなかなかタイミングが合わなかったが、やり続けているうちにタイミングが合ってシュートが決まるようになっていった。

練習の締めとして恒例になりつつあるフィールドプレーヤー10人対GK+コーチ・スタッフの対決は、最後に数的不利な状況にもかかわらず最後に身体を張った守備を見せて、両チーム共にGK+コーチ・スタッフが勝利した。罰ゲームの腕立て伏せを上から見下ろしながら西川選手は満足そうに笑みを浮かべて喜んでいた。

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そして、個々の課題に取り組むフリーの居残り練習が行われた。一番、目が引きつけられたのは、宇賀神選手のクロスに合わせた石原選手のシュート練習であった。宇賀神選手からクオリティーの高いクロスが入るとイメージ通りだったようで石原選手は「来たぁ~!」と思わず声を上げシュートを放つも、力み過ぎたのか決めきることが出来ずに、宇賀神選手から「直くん~来たって言ったらダメだよ。来たぁ~って言ったら外すよ」と忠告を受けた。

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その直後から石原選手は「来たぁ~」と叫ばなくなり、黙々と集中力を高めてゴールを狙っていた。そして、宇賀神選手のクロスにピシャリと合わせた華麗なヘディングシュートを決めた。

また、柏木選手はランニング、青木選手はロングフィード、槙野選手の負荷を掛けるトレーニングなどそれぞれの選手が思い思いの時間を過ごす中、杉浦コーチから「そろそろ上がろう!」と声が掛かり練習が終わった。

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ペトロヴィッチ監督「勝利が求められる試合だ」

練習後、ミシャ監督は「湘南は、運動量も多く、アグレッシブでコンパクトにして規律を持って闘って来る。決して簡単なゲームではない。相手もポイントが必要だが、我々もポイントが必要だ。勝利を求められる」と険しい表情を浮かべていた。

2ndステージ5勝1分けと無敗の浦和。対する湘南は、前節川崎に惜敗して4連敗中。年間順位を見ても湘南は5勝4分14敗で現在17位だ。浦和に勝利して自信を付けて浮上のきっかけを掴みたい。だが、浦和にとって次節湘南戦は、ホーム通算500試合となる節目の記念試合だ。湘南にしっかりと勝利を収め、2ndステージ無敗記録を伸ばして、年間首位の座と2ndステージ優勝への足がかりを固めていきたいところだ。

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