浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー】猛暑の中で、多様な4ゴール。ホーム500試合を勝利で決める。

今日のポイント

2ndステージ第7節となる湘南戦は、J1、J2、ナビスコカップ、ACL公式戦を合わせたホーム500試合となる節目の試合であった。また、柏木陽介選手がJ1通算300試合となる。浦和は、記念試合とか相手チームの連敗記録など記録更新が掛かる試合に何故か負けてきた。だが、それは過去の話であって、今の浦和には底力があった。
前節の甲府戦も暑さの中で過酷な試合であったが、湘南戦はその暑さを上回るほどの暑さであった。攻守の切り替えも早く、豊富な運動量で走る湘南に走り負けないこと、相手が前から来ても上手くいなすことが勝利へのポイントであった。

この過酷な猛暑の中でがむしゃらに走るだけでは勝てない。どこで攻撃のスイッチを入れて体力を使うのか、また無駄な体力を使わずに効率良くゴールを奪うことが出来るかが、猛暑の中で勝利への鍵であった。

西川周作選手は「暑い中で繋いで攻めることも大事が、一発で入るのも大事だ。上手く使い分けた」と話し、前半8分の西川選手のアシストで先制した関根貴大選手のゴールを「省エネゴール」と嬉しそうであった。

また、柏木陽介選手は「前半、スロースタートでほんまに暑くて動けなかった。悪い中で2点獲れたのが大きかった。前半に動けなかった分、後半に動けた」と試合を振り返っていた。

省エネゴールで1点、走り込んでこぼれ球を拾って1点、CKのセットプレーから1点、ピッチの幅を広く使い相手DFを崩して1点とさまざまな形でゴールが生まれた。シュートまでの共通のイメージを選手たちが持っていたから多様な4ゴールで、上手く過酷な猛暑の試合を勝利することが出来た。

1994年にベルマーレ平塚として対戦してから、リーグ戦をホームで負けたのはたったの2回。最後に敗戦したのは1995年4月6日、アウミール選手に得点を決められて0-1であった。しかも当時は、大宮公園サッカー場であった。ホーム500試合の積み重ねてきた年月を感じた。

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