浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「羽ばたけ浦女~浦和レッズレディース 」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

20160430-03-(C)Rimako Takeuchi

カップ戦で確かな成果を上げ、その力量を試される舞台がやって来た

失点をするとガタガタと音を立てて自信が崩れ落ちていく。それが、浦和レッズレディースがなでしこリーグ戦で陥った結果であった。

2勝1分け8敗と屈辱の最下位に沈み、残り7試合を残してリーグ戦は中断。得点は、わずか5ゴールとリーグ最少得点。失点は、リーグ最多失点では無いが、なんと17失点。降格の危機が迫っている。この中断は、浦和を立て直すためにも重要な時間であった。

吉田靖監督は「ミスからの失点で、恐がってバランスを悪くした。いろんな面で闘う姿勢だ。リーグカップは、もちろん成績もあるがトライしていく」と話し、最下位脱出し残留を目指すためにカップ戦を利用していく構えを見せていた。

5月28日のAC長野パルセイロ戦に0-1と敗戦を喫したところでリーグ戦は中断され、6月12日からなでしこリーグカップ1部Bグループが始まった。

吉田監督が、まず最初に取り組んだのは、チームの主軸である猶本光選手や吉良知夏選手を治療に専念させたことであった。リーグ戦では、ベストコンディションでない状態でも主軸である選手をどうしても欠くことが出来なかったのだ。だが、カップ戦はチャレンジ精神でドンドンとあらゆることが試せる。

主軸を欠場させて迎えたカップ戦の初戦は、岡山湯郷Belle。吉田監督は「負けても良いから思い切ってやろう。ミスしても良いからやりきろう!」と選手の背中を押してピッチへと送り込んだ。

選手たちは、勝てないリーグ戦のプレッシャーから解放されたように球際に厳しく、ミスを恐れずにピッチの中で躍動していた。そして、岡山の主軸となる宮間あや選手が不在の中、完膚なきまでに叩きのめし4-0と完勝。

試合後、吉田監督は「今まで、立て直す機会が無かった。試合のない2週間で、いろいろと確認することが出来た。今日は、やろうとすることが出来た。次に繋げて行くために、良い形で積み上げていく」と安堵の表情を浮かべていたが、「1試合だけでは、ダメだ。次もアグレッシブな姿勢で攻撃的なサッカーをする。攻撃では、テンポ良く選択の判断の速さを上げ、沢山の選択肢の中から空いている選手を使い、スピードに乗ってトップに入ったあとにサイドチェンジなど共通認識を持ってやることだ。まだ、根本は解決していない。相手に1点を獲られたあとでも、崩れずに闘えるかだ。強いチームになるために遣っていく」と完勝に満足することなく厳しい口調で話した。

その後、カップ戦はアウェイで仙台に0-2で敗戦したものの、リーグ戦と全く別チームになったように感じられるほど、見違えるような粘り強さを見せていった。

だが、3戦連続引き分けと勝ち切る力が無かった。Bグループリーグ突破を掛けて最終節で勝ち点が並ぶ長野直接対決に臨みを繋いだ。得失点差で優位に立っていた浦和は、引き分け以上ならば、グループリーグ2位通過で突破出来る状況であった。

20160430-01-(C)Rimako Takeuchi

そして迎えた8月7日、浦和のホームを鴻巣市立陸上競技場で行われた長野戦は、先制したのは長野であった。だが、浦和はここまで闘って来たカップ戦の中で培ってきた粘り強さで、ガタガタと崩れることもなく同点とし、更に2-1と逆転に成功して前半を折り返した。

しかし、元浦和でプレーしていた坂本理保選手が一瞬の隙を見逃さずにDFラインからのロングボールを前線に送り込んで、横山久美選手に決められて2-2の同点とされてしまった。だが、得失点差で優位に立っている精神的な落ち着きで引き分けに持ち込みグループリーグ突破を決めたのだ。

吉田監督は「先制点を獲られて、今までだとズルズルと崩れたがしっかりと逆転出来た。もう1点追加して試合を終えたかったが、以前よりも粘り強くなっている」と笑顔を見せた。
勝ちきれなかったが、選手たちはリーグ戦とは違いカップ戦の中で自信を取り戻し、1戦1戦経験を積み重ねて成長していく確かな手応えを感じていた。

白木星選手は「決勝トーナメントにいけるかは、この試合で決まる。長野も同じ気持ちだったと思う。接戦だった」と話し「チームが勝つと言うことで自信が持てた」とカップ戦を振り返った。

筏井りさ選手は「リーグで負け続けていたが、勝つことにより自信が技術を引き出し、落ち着いてプレー出来た」と笑顔を見せた。

そして、キャプテン後藤三知選手は「カップ戦を利用して1戦1戦、闘う中で、本当の力をつけていく思いでやって来た。10得点以上決めることが出来た」とカップ戦8試合で14得点とリーグ11試合で5得点しか決められなかったチームの得点力を手放しに喜んだ。

ここまでカップ戦で確かな成果を上げて来たが、その力量を試される舞台がやって来た。8月27日カップ戦準決勝の対戦相手は、8勝2分け1敗と断トツの成績でリーグ首位を独走する日テレ・ベレーザである。吉田監督は「日テレは、一番強いチームだ。胸を借りるつもりでいく」と話していた。

もちろん、準決勝で日テレを下して決勝へと駒を進めて優勝の栄光を手に入れたい。だが、本当に大切にしたいのは、残留に向けたリーグ後半戦の闘いだ。カップ戦の戦い中で得たものが、リーグ首位を走る日テレを相手にどこまで通用し闘えるのかを、ピッチの中の空気を肌で感じ、心で感じ獲って欲しいと願う。

恐れることも失うことも何も無いはずだ。だから、思いきり走り、闘うことが出来れば、間違いなく残留を掛けたリーグ後半戦への糧となる。勝敗など気にせずにピッチの中で、大空を舞う鳥のように自由にノビノビと翼を広げてチーム全員で羽ばたいて欲しい。

羽ばたけ浦女!

Q. 5月にリニューアル開院した川久保整形外科クリニックについて教えて下さい。

A.  待ち時間に癒やしがある空間があれば良いと考えて、中庭を作りました。冬でも緑があり、中庭のトネリコの木を見ながらくつろいで頂ける空間です。

また、今回、整形外科クリニックに通所・訪問リハビリテーションの介護施設を増設しました。介護の患者さんは、一人では歩けなかったり車椅子の方もいらっしゃるので、駐車場や玄関などバリアフリーにしました。

また、雨に濡れないように屋根付き駐車場にしました。患者さんは、お年寄りや足のご不自由な方が多いので、椅子は杖を置きやすく、また立ちやすいデザインのものにしました。エレベーターは、車椅子もストレッチャーのベットがそのまま入る広さです。また、車椅子をいつでも使えるように院内に設置してあります。

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川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

川久保整形外科

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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