浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「二人の闘男~関根貴大選手 vs 高橋峻希選手 」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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ピッチの中の二人は、一歩も譲らない闘犬のようであった

「目の前の相手には、絶対に負けたくない!」ピッチで闘う男たちは、対峙する相手に牙を剥き出しにして挑んでいく。球際に厳しく、当たり負けず、男の意地で闘志を燃やして果敢に挑む姿は、フットボールの醍醐味の1つである。

フットボールは、個人プレーでは成り立たない。攻撃でも守備でも、如何に数的優位の局面を作り出すかが大事になってくる。守備の鉄則して、まずはボールを奪うところから始まる。奪えなければ、相手のプレーを遅らす。ファーストディフェンスで相手のプレーを遅らすことでセカンドディフェンスがしやすくなるからだ。

ファーストディフェンスは、ボールを失ったところから始まる。このファーストディフェンスこそが、対峙する目の前の相手なのだ。ボールを奪えば、攻守の切り替えで立場は変わる。相手のファーストディフェンスを1枚剥がすことが出来れば、優位な状態で攻撃を仕掛けることが出来る。だから、選手たちは「目の前の相手には、絶対に負けたくない!」と躍起になるのだ。

対峙する相手が、元浦和の選手であったり、古巣の相手だったりすると、かなりヒートアップする。それが、同じ下部組織出身で先輩後輩の間柄となればさらに熱くなる。

YBCルヴァンカップ準々決勝の埼玉スタジアムの神戸戦で関根貴大選手と高橋峻希選手が対峙した。タッチライン沿いで繰り広げられた二人のバトルは、かなり見応えがあった。ゴールライン際まで高橋選手が関根選手を諦めずに追いかけてもつれ合うシーンもあった。そんな高橋選手に、もの凄いブーイングが沸き起こった。

関根選手は「あそこのシーンでは、絶対に来ないだろうってちょっと油断していた。そしたら、結構早いんで・・・。ちょっとしたその油断が、あのようなプレーになってしまった。怪我だけは恐いから、油断しないようにしないといけない」と油断大敵を身を持って経験した。

高橋選手は「痛がってたけど、関根は痛くなかったはずだ。関根を削って、ブーイングしている人たちはいたけど、楽しかったぁ。もっと、もっとブーイングされるように頑張りたい」目をギラギラさせ「3試合、関根とやったが、やられたりやったりして楽しかった。チームとして結果が出なかったが悔しい」と敗戦を悔しがりながらも関根選手との対峙は、本当に楽しかったようだ。

関根選手も高橋選手との対峙を「ファールが多いなぁ~と思った」と笑いながら話し、「自分も球際のところが持ち味なんで、峻希君もそうだと思う。そこは、絶対に負けないと言う気持ちを持ってやっていた。結構、危なかった。上手く交わしたと思う」とニヤリと笑った。

奇しくも神戸とリーグ戦とカップ戦の3連戦となった。リーグ戦は神戸にカウンターからやられて敗戦を喫したが、カップ戦はリーグ戦の負けを教訓として上手く修正を図り2連勝を飾った。第3戦目となったYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦で関根選手は、神戸のロングスローに対して零れ球を狙うマークに付き、攻守の切り替え早く抜け出してチャンスを狙い走り込み、先制点となった高木俊幸選手のゴールをアシストした。

そして、ダメ押しの4点目となった李忠成選手のアシストは「相手も足が止まっていた。峻希君じゃないや~と思って仕掛けた」としてやったりと思わず含み笑いしていた。

一方の高橋選手は、高木選手を倒してしまいPKを献上することとなってしまった。試合全体を通してみれば、2アシストでチームの勝利に貢献した関根選手と失点の切っ掛けを作ってしまった高橋選手と明暗は分かれた。だが、関根選手と高橋選手とのサイドのタッチライン沿いのバトルは、獲って獲られてのシーソーゲームであった。

関根選手は、「またやりたくはないですけど・・・」と言いながらも「やる機会があったら、また負けないようにやっていく」と闘志を燃やした。

高橋選手は「お互いにやりづらかったと思う」と関根選手を気遣いつつも「次にやるときは、もっと削ります」と宣戦布告して球際に厳しくいく姿勢を見せて「お互いバトルの中で成長すればよい」と笑った。

対峙する相手とは駆け引きが重要になってくるが、圧倒的にスキルの違いを見せ付けられてしまっては勝負にならない。圧倒的にスキルの差がある場合はチャレンジとなるが、拮抗した力の中で獲って、獲られるからこそ次の一手を考えて駆け引きをしていく。その駆け引きの中でボール奪うために勝負を仕掛ける瞬間、球際に対して激しくいく。

タイミングが少しでもズレればファールとなる。ほんの一瞬のタイミングを見逃さない。相手の呼吸、間合いを読み、お互いに譲らずにボールに食らいついて行った関根選手と高橋選手は、本当に見応えのあるバトルであった。

奪った瞬間は達成感に包まれ、奪われれば喪失感が襲う。奪われた悔しさから、奪い返す。ファールになればお互いに悔しさが募り、次はファールにならないタイミングを図る。ピッチの中の二人は、一歩も譲らない闘犬のようであった。

まさに、気持ちを全面に出して闘う男の姿であった。これこそ、観ている人々の心を熱く揺さぶる闘男であった。闘男はどんな相手だろうが、その姿勢を貫いて行くだろう。

そして、お互いスキルアップして再びピッチで向き合う時を待ち望む。二人の闘男の勝負は、また必ずやって来る。

Q. MRIについて教えて下さい。

A. MRIを簡単に言えば、身体の中に強い磁気を当て、その吸収の程度によって画像にするものです。レントゲンは、骨の異常は分かります。MRIは、レントゲンでは分からない骨の中の髄や靱帯、軟骨まで分かります。靱帯の切れている部分や一緒に痛んだ骨の挫傷やがどれだけ半月板が損傷しているか、画像として見ることが出来ます。また疲労骨折の初期は、レントゲンでは分かりづらいですが、MRIを撮ると骨の髄の中のむくみを見ることが出来ます。MRIは磁場ですので、ペースメーカーや入れ歯、ピアス、時計、携帯などの持ち込みは出来ません。ただ、埋め込まれている金属は、強力な磁場で無ければ大丈夫です。また、金属でもチタンは非伝導なので大丈夫です。

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Q. MRIとCTの違いを教えて下さい。

A. CTは基本レントゲンと同じで放射線で、MRIは磁力です。レントゲンで見られるものは、CTで見ることが出来ます。CTは、レントゲンと違って輪切りにした断層画像です。骨の中や脳の中の出血は、CTで分かります。整形外科では、断然MRIです。

Q. 運動器のエコーについて教えて下さい。

A. 超音波のエコーは、産婦人科でお腹の中にいる子供を撮影したりします。運動器のエコーは、レントゲンでは撮影出来ない靱帯や腱を撮影します。足首の靱帯や肩の腱などは、運動器エコーを使用します。例えば、五十肩やアキレス腱や足首の捻挫などです。MRIと違って、その場でストレスを掛けながら動かしながらリアルタイムに見ることが出来ます。また、ドップラーエコーでは血管が写ります。炎症が起きているのが分かります。MRIとはまた違う意味で診断に役立ちます。エコーは、診察室に設置してすぐに使える状況にしています。

 

 

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

川久保整形外科

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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