浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「本気で育成を考える~第10回フットボールカンファレンス」前編

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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フットボールカンファレンスで浦和の育成を考えた

「育成なくして、強化なし」と浦和の未来を考えて明言したのは、広島経済大学藤口光紀氏が浦和の社長に就任した2006年のことであった。しかし、藤口氏は志半ばで2009年に成績不振の責任を取り退任してしまった。

浦和の下部組織の選手たちが、トップチームで活躍し代表や世界へと羽ばたいてくれたら夢が広がる。地元の愛する浦和を試合を観て憧れていたサッカー少年が、夢を叶えて浦和で活躍する。応援する人々も「あの子供がねぇ」と親近感を持ち、自然に応援にも熱が増す。

しかし、現状の浦和は厳しい。下部組織からトップチームへと昇格する選手は、年に1~2人ぐらいである。2017シーズンは、残念なことに1人もいなかった。

山道守彦強化部長は「プロの世界は甘くない。ユースから大学へと進学してそこで頑張って成長すれば、またプロへの道が開かれる」と険しい表情で話していた。

実際、J1に所属する23歳以下の選手の大学卒の選手は51%を占めている統計がある。山道強化本部長の話も一理ある。理想と現実の狭間の中で厳しい選択をしたことが分かる。

2020年自国開催となる東京オリンピックに向けて日本サッカー協会は、日常より世界基準を意識することを掲げ「育成の検証とこれから~本気で日常を変える」と題して、指導資格者約1000人を一同に集めて『第10回フットボールカンファレンス』を広島で1月7日から3日間開催した。

参加者には、小学生や中学、高校の指導者たちに混じって、長谷川健太監督など現場で指揮を取る監督をはじめ、TVの解説でお馴染みの清水秀彦氏や宮沢ミッシェル氏や現役の選手たちも参加していた。

初日は、リオデジャネイロオリンピックサッカー日本代表手倉森誠監督や昨シーズンAFC U-19で初優勝に導いた内山篤監督(U-20日本代表監督)、森山佳郎U-17日本代表監督など各カテゴリーの日本代表の現状がフォーラム形式で語られたり、「世界の中でのなでしこ」として高倉麻子監督の講演やビデオ判定や追加副審などレフリーについてディスカッションされた。(審判に関しては後日コラムでお届けしたい)

各カテゴリーの日本代表の話の中で、プレスの使い訳や柔軟性は出来ており、攻撃面でもボールを保持してコンビネーションは出来るが効果的な縦パスが入らない、個人の判断を高めて1人で闘える選手がいないなどと課題があげられ、世界のスタンダードとして「勝つ術を教え込む」や「ゲームコントロール」、「勝負本能を如何に身につけるか」など思わず浦和のトップチーム当てはまるような内容で考えさせられてしまった。(後編に続く)

Q. 膝の軟骨について教えて下さい。

A. 関節の表面には必ず軟骨があり、上の大腿骨と下の頸骨にそれぞれ軟骨が4ミリづつ付いています。更に、骨と骨との間のクッションに半月板があります。半月板も軟骨の一種です。軟骨は、繊維軟骨、弾性軟骨、硝子軟骨と軟骨組織に違いがあります。半月板は、繊維軟骨なので遊離体にはなりません。また、膝のお皿の裏にも軟骨はあります。何処の軟骨が剥がれて落ちたのか、剥がれた状況が問題になってきます。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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