浦和フットボール通信

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【This Week】週刊フットボールトーク Vol.145 (6/27)

中断明けのセレッソ戦に快勝!準決勝進出に向けて日曜日の2ndレグへ!

椛沢佑一(浦和フットボール通信編集長)× 豊田充穂 (コピーライター)

椛沢:先週末は、ナビスコカップ準々決勝1stレグのセレッソ大阪戦が敵地・長居陸上競技場で行われました。中断明けの久しぶりのゲームとなりましたが、レッズは万全の調整が出来たことをピッチで見事に表現してくれました。対するセレッソは、練習試合を1試合も行わないまま中断機関を過ごすなど、調整不足が顕著に表れたようなパフォーマンスでした。その差も出て、2-0でレッズが勝利をして、ホーム埼玉スタジアムでの2ndレグを迎えることになります。

豊田: 中断前のゲームの傾向として、大量点は奪うものの入れられもしていた。それも勝負どころで守備網の手違いからの痛い失点が気になっていたので、敵地で完封勝ちの映像を確認したときは嬉しかったです。相手のセレッソに集中やコンディションの低下と思えるミスが多かったことも確かですが、ミニキャンプをやった成果が欲しかっただけに安堵しました。

椛沢:興梠が2得点。1点目は、相手の裏をついて、マルシオのスルーパスを受けて、GKと1対1となり、GKを落ち着いてかわしてゴール。2点目は、サイドの崩しから、中であわせてのゴールと良い形での得点となりました。ここまでは起点となるワントップとしての活躍を十二分に見せてくれましたが、ここから“ストライカー”興梠の活躍も期待したいところです。

豊田:動き出しの速さは見事。彼ならではのポテンシャルと見えます。興梠選手2ゴールも嬉しいけど、現地組の話題にもなっていましたが、柏木君とマルシオの連携も良かったようですね。ボール支配も高かった上に展開やフィニッシュもスピードが加わって、及第点の再開に繋げられたのではないでしょうか。

椛沢:序盤戦の柏木は明らかに調子を落としていましたが、ここにきて調子を上げているようです。ミシャサッカーにおいてシャドーの活躍は必須。彼の復調は攻撃を活性化させる大きな材料となりそうです。ただ、この試合では原口元気選手が帯同をしませんでした。試合前日の練習中のミニゲームで、監督の指示に従えないプレーをしたことで、交代を要求された時に苛立ってドリンクボックスを蹴り上げるなどの態度を見せてしまったようです。練習はそこで終了をし、青空ミーティングが行われて、問題はその場で解決はしたようです。まだまだ若さを見せてしまう原口選手ですが、この経験を少しずつでも学習をして繰り返さないようにすることが大事です。負けん気は彼の良さでもあるので、そのパワーが良い方向に向くようになっていって欲しいと思います。

豊田:古くからの知り合いのサポーターに原口君擁護の面々がいます。論調も「結果がすべてと言い切るストライカーになれるのなら、あのキャラでも俺たちは許す」で統一されている(苦笑)。とりわけ私のような“ひとむかし前のサッカー好き”には、とんがった点取り屋を待望する傾向があるので分からないではないです。編集長世代にもおなじみのカントナを始め、デニス・ローもベストも、罰金ものの乱行後のリスタートゲームで決勝点……みたいなシナリオばかりでしたから。ただ言うまでもないことですが、現代の「ミシャのチーム作り」の元ではご法度もいいところ。もう「若いから」とは言えない浦和のキャリア域に入っていることを肝に銘じて欲しいです。

椛沢:ストライカーたるもの、常人では成し得ない能力が求められますから、尖がったキャラクターは悪くはないと思います。ただ今回のような出来事は、監督、代わり出た戦sにゅ、出場していない選手に対して傷つける行為ですから、プロ選手として戒めないといけない部分が大きい。そこは肝に銘じて、成長してもらいたいと思います。さて、7月1日発行のフリーマガジン『浦和フットボール通信』が記念すべき50号を迎えます。ご愛読頂いている皆様に厚く御礼を申し上げます。2007年の創刊以来、7年間さまざまな方にメッセージを頂いてきましたが、これを機会に思い返すとURAWAへの熱い想いがこのサッカーの街を支えている原動力だと改めて思いますね。

豊田:その通りです。よって客席の我々もトレーニングをサボったジョージ・ベスト抜きの先発イレブンに拍手を送ったマンチェスターの気概で、元気以下の浦和レッズへの叱咤を続けたいと思います。

椛沢:URAWAの伝承では、レッズの“元祖エイトマン”広瀬治さんが「今まで、選手としてコーチとして浦和で経験したことを地元で伝えたい」と、FUTSAL POINT浦和たじまで、「ヒロセエスクエーラ」という小学生向けのスクールを始めたそうです。地元のクラブで活躍した選手が、地元の子供たちに伝承する機会というのは素晴らしい機会だとかんじました。

豊田:広瀬さんといえば、福田正博デビューのシーズンのアシスト王。J1復帰を決めたあの駒場のゲームが引退試合でしたね。ホームタウンとレッズ、URAWAの過去と未来を繋ぐ象徴的なキーマンと思います。ひとたびクラブを離れての育成活動という英断には拍手を贈りたいし、大いに期待したいです。

椛沢:引き続き「サッカーの街と人を応援する」をテーマに、浦和フットボール通信は、情報を配信していきたいと思います。今週の日曜日には、ナビスコカップ準々決勝2ndのセレッソ大阪戦があります。チケットが、まだあまり売れていないようですが、準決勝進出をホームで決めるべくレッズを熱く後押しをしていきましょう。

豊田:冒頭にお話した再開後のすべり出しをムダにしたくないです。日曜日はスタジアムでお会いしましょう。

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