浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「自分スタイルを追い求めて~鈴木啓太選手」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

浦和の”ロイ・キーン”を目指して。

鈴木啓太選手が、左足ハムストリングの肉離れで戦線離脱していた2試合、チームは2連敗を喫した。

いかに鈴木選手が中盤で攻守バランスを保ちプレーをしていたか、鈴木選手が離脱して思い知らされる結果であった。誰もが、鈴木選手の早期復帰を願っていた。その要望に応えるかのように、首位を走る広島との大一番を前に、鈴木選手は復帰して来たのだ。

広島戦の前日練習後、鈴木選手は「3週間離れていたが、わりと動ける。リハビリでは、日々どのくらい出来るか確認しながら、早くピッチに戻ることを考えてやっていた」と笑みが零れた。試合前日、対人プレーを怪我明けに初めてこなした鈴木選手であったが「準備は出来ている。ピッチに立ったら、100%の力を出すのは当たり前だ。チームが一つになって闘うことが、試される時期だ。ここまで積み上げて来たものが、張りぼてで無いことをしっかりと見せる。僕もピッチに立てばやる」と怪我明けの選手とは思えないほどの意気込みであった。

そして迎えた広島戦、ピッチに立った鈴木選手は、凄く頼もしく輝いていた。その姿を見た時、鈴木選手が新人の頃に言った言葉を思い出していた。「僕は、浦和のロイ・キーンになる」。10年ほど前に鈴木選手は言ったのだ。アイルランド代表として、マンチェスター・ユナイテッドとして、キャプテンまで務めたロイ・キーン選手は、決して『優等生』とは言い難い選手であった。闘争心溢れるプレースタイルで、ピッチの中でも外でも、ロイ・キーン選手は言動や行動で数々の問題を起した。『悪童』と言われたこともあったが、多くのファン・サポーターから愛されたのは、ロイ・キーン選手が、問題を起しても何処か筋が一本通っていた男であったからだと思う。鈴木選手は『悪童』とは縁が無く、どちらかと言えば『優等生』である。だが、鈴木選手の言動や行動は、ロイ・キーン選手と同じように一本筋が通っているように感じた。だから10年ほど前の話を思い出したのだ。

鈴木選手に当時の話をすると、苦笑いしながら「えっ~覚えていないよ」と言われてしまったが、「自分としては・・・ロイ・キーンは、一つの例えだと思う。派手なプレーヤーでは無いが、しっかりとチームの中で役割を果たして行く選手と言う意味で使ったと思う。僕自身が、一貫して思っていること、サッカーに関する考え方は、昔から変わらない。そういう選手になりたい気持ちは変わらない」と教えてくれた。やはり、鈴木選手の考え方には、ブレがなく、一本筋が通っていた。一本筋が通っている男だから、大一番の試合に何事も無かったかのように、すんなりと復帰して来たのだ。

そして鈴木選手は「僕は、僕が出来ることをやるだけ!自分にとって浦和で試合に出ているパフォーマンスに満足する訳では無いし、チームの為にもっとやりたい気持ちがある。自分の中で、まだまだって感じている。今の監督になって、サッカーの本質的な楽しみ方やチャレンジすること、とても大きな変化をもたらせてくれた。しっかりと自分自身の中で消化して、自分のものにして行きたい」と現状に満足することなく、更なる成長をしようとしていた。「自分のスタイルを作りたい。それには、足りない部分が沢山ある。だから、日々勉強して、確りとトレーニングをしたい」と鈴木選手は新人の頃と同じ未来を見つめる輝く瞳で話した。

鈴木選手は、鈴木選手であり、誰にもなれない。当たり前のことであるが、大切なことである。鈴木選手は新人の頃からずっと変わらず、自分のスタイルを追い求めているのだ。

KAZ_2458

Q.骨折の種類を教えて下さい。また、ひびと骨折は違うのでしょうか?

A.亀裂骨折は、強い衝撃によりひびがはいったり骨が割れる骨折です。骨折が酷い場合は骨のズレが生じます。ひびを骨折ではないと言う人もいますが、ひびは骨折です。ひびは、骨のずれがない状態です。ひびは不完全骨折です。例えば、食器にひびが入って、割れて無くてもそこの場所に線が入っているのと同じイメージです。線が入っていれば骨折です。一般的にみなさんが言っている剥離骨折は、裂離骨折で靱帯などと一緒に骨ごと剥がれることです。お年寄りや子供の場合は、骨よりも靱帯がしっかりしているので、足首の損傷で靱帯が切れないで小さい骨をつけて剥がれることがあります。小さい裂離骨折があった場合は、靱帯を痛めているのと同じ治療で固定をします。大きく剥がれてしまった場合は、元に戻す手術をします。GKで多いのは、親指の付け根の関節の靱帯と一緒に骨がもっていかれてしまう裂離骨折です。また、特に細かくいくつも骨が砕けてしまっている場合は、粉砕骨折です。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック
整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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