浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「自力の道を切り開け!」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

リーグ戦、残り9試合をどう戦うべきか?

台風が爪痕を残して日本列島を駆け抜けると、天高く一気に秋がやって来た。気がつけば、今年もリーグ戦残り9試合となった。

第25節が終了した時点で、14勝4分け7敗 勝ち点46。首位の横浜FMとは、勝ち点差僅か2点で2位だ。
振り返れば、最終戦で名古屋に勝利してACLへの切符をギリギリ勝ち取り3位で終わった昨シーズンは、残り9試合の時点で、12勝9分け4敗 勝ち点45点。2位の仙台と勝ち点では並んでいたが、得失点差11点で3位であった。首位の広島とは、僅かに勝ち点2差で得失点差では10点も離されていた。昨シーズン同様、今シーズンも各クラブの力の差は無く、ミシャ監督が「何処が優勝してもおかしく無い。各クラブの力が拮抗している世界でも稀なリーグ」と思わずぼやくぐらい厳しい状況である。浦和の置かれている状況は、昨シーズンに似ている。

ただ、残り9試合で昨シーズンと決定的に違うのは、昨シーズンは、残り9試合で首位の広島と2位の仙台との直接対決が残されていて、自力優勝が出来る可能性があったことだ。国立で柏に劇的な逆転勝利を収め、波に乗って優勝へと行けるか!?と思いきや、ホーム埼スタでJ2降格が決まっていた札幌に足をすくわれることになってしまった。ミシャ監督は「あの札幌戦に勝利していたら・・・」と未だに口にするほど悔やまれる敗戦で、メンタル的な打撃が大きく、続く仙台戦ではチームは立て直せずに連敗してしまい優勝争いから脱落してしまったのだ。

今シーズンの浦和は、首位の横浜FMとの直接対決は残されていない。8月28日の横浜FM戦、9月14日のFC東京戦に勝利していれば・・・。首位に立つチャンスを2回逃してしまった。横浜FM戦では、中村俊輔選手に中盤を好き勝手支配されて敗戦。FC東京戦にいたっては、セットプレーから3失点。悔やんでも悔やみきれない。FC東京戦後に興梠慎三選手は「セットで3失点。こう言う失点をしていたら優勝出来ない」と険しい表情で話し、「試合後のロッカールームで色々とみんなで話し合った。セットに対する考え方が、みんなバラバラだった。統一意識を持ってやる。まだ、良い位置(優勝を狙える)にいる」と話した。

ミシャ監督体制になり、チームは敗戦から学び確実に成長している。後方からの攻撃の組み立ても、ボランチが1枚下がるやり方から、両ストッパーがワイドに開き高い位置にポジションを取り、空いたスペースをボランチ2枚が下がるバリエーションも増えた。そう言った点では、期待が持てる。試合後に話し合い改善出来るのも浦和の良い所である。だが、それだけでは優勝出来ない。問題は、試合中である。試合中にチームメイトを叱咤し、鼓舞するメンタル的な核となる選手の存在が必要である。メンタル的な核となる選手がいたら、再現フィルムを見るようなFC東京戦でのセットプレーからの3失点は無かったのではないか?と思ってしまう。

昨シーズンの浦和は、残り9試合を3勝1分け5敗と負け越した。優勝した広島は、5勝2分け2敗であった。現在首位の横浜FMは、昨シーズン5勝3分け1敗で4位で終わった。優勝も降格も様々な経験をしてきた山田暢久選手は「慌てないで我慢することが凄く大事。優勝って、本当に最後の方で分かるからね。下は(残留争い)9試合しかないと思うが、上は(優勝争い)9試合有ると思う。まだ、分からないよ」と笑った。残り9戦をデーターを基に分析しても、横浜FMが全勝して逃げ切るとは思えない。だからこそ、昨シーズンと同じ轍を踏まないためにも、連敗は許されない。メンタル的な核となる選手がいないのであれば、全員が強い意識を持って闘えば、その穴を埋めることが出来るはずである。

自力の道が無いのなら、9試合で自力の道を切り開くチャンスは必ず来る。精根尽きるまで走れ!闘え!浦和の男達!

Q.筋肉痛のリカバーを教えて下さい

A.筋肉痛の原因は多くは筋肉が硬くなった状態で運動を続けていることで起こります。筋肉痛の一番の治療法は休養です。「超回復」には2日間の完全休養が必要ですがなかなかスポーツ選手にとっては2日間も休養は取れません。1週間のうち少なくても1日間は完全休養を取るようにしましょう。コンディショニングの方法としては、運動後のアイシングとストレッチが重要です。また、筋肉の疲れを癒す方法として交代浴をお勧めします。温かお湯とやや冷たい水を15分間ずつ交代に入浴(痛い場所だけの部分浴でも十分です)する方法が効果的です。試合などのハーフタイムの時は、痛い場所を氷で冷やしすぎると筋肉の反応が鈍るので、直接冷やすのではなく、足の裏などを水で冷やすと疲労回復効果が出ます。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック
整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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