ナビスコカップ決勝前日練習レポート
本日、試合会場となる国立競技場で、ナビスコカップ決勝の前日練習が先ほど行われました。現地取材を行った河合貴子さんに、現地の様子、選手たちの声を取材しました。
UF:今日は、試合会場となる国立競技場で前日練習が行われました。
河合:今日のレッズは11時45分に、チーム全員がバス2台で国立に乗り込んできました。
練習では、3チームに分かれて、メインスタンド側のタッチライン沿いでボール回しをしました。笑顔で、芝の感触を確かめながら、約40分くらい、軽く汗を流して、その後、クールダウンを行い、最後に輪になって軽いミーティングをして前日練習を終了しました。
そこから、選手個々が居残って、思い思いの居残り練習を取り組んでいました。一番気になったのは柏木陽介。彼はゴールラインから25mから28mくらいの距離で直接狙える距離のFKの練習を念入りにしていました。啓太は浮き玉のボールコントロールやパスの感じのトラップの感触を確かめていました。マルシオと那須は、芝生で念入りにストレッチを行っていました。罰ゲーム付きのシュート練習を原口、阿部、宇賀神、槙野、森脇、梅崎、興梠がやっていました。
UF:そのほか、気になるところはありましたか。
河合:いつもレッズは練習を始める前に、ボールが走るようにピッチに水を撒くのですが、国立では水を撒きませんでした。練習後に、選手たちに芝生の感触はどうだったかと聞いたら、坪井や山田は、「粘っぽい感じで、ボールの走りは悪い」と言っていました。啓太は「芝生の状態は良いけれども後から刈って短くするだろうから参考にはならないよ」とも言っていました。
UF:対戦相手となる、レイソルはどうだったでしょうか。
河合:対するレイソルが、ピッチに現れたのはGKを合わせて18人。こちらは冒頭の15分だけ公開をしました。気になる、レアンドロ・ドミンゲスの姿はありました。逆に鈴木の姿がありませんでした。彼は右足を捻挫しているようです。公開された練習は、ボール回しだけだったので、レアンドロ・ドミンゲスの状態はわからないですが、記者会見で、ネルシーニョ監督は、「天皇杯でもこのような状態で勝った。常日頃から、どんな選手でも準備をしているので、急遽誰が出ても対応できる」と言っていました。ひょっとしたら、スタメンで使ってくる可能性もあるのかなと思います。
UF:レッズの選手の状態や雰囲気はどうでしょうか?
河合:マルシオは「違和感はあるけれども、しっかりと練習できているし、ゲームの中では痛さを忘れてプレーできるだろうと。自分の全てをかけてピッチに立ちたい」と言っていました。さらに「僕だけではなくて途中から出てくる選手がゲームの流れをよんで、ゲームのテンポを作らなければいけない。仲間を信じて継続的にゲームを進めることが大事だ」と言っていました。
興梠は3年連続のファイナルですが、「特別なことはしていない。僕は至って普通で、いつもどおり。何も変わらない。ただ、国立は満員になり、独特な雰囲気の中で、お互いでコミュニケーションをとるために声をかけても通らないケースが多いから、一番近くにいる元気とコミュニケーションをとっていきたい。ファーストタッチを大事にゲームに入っていきたい」と言っていました。さらに「自分を浦和に呼んでくれたのはミシャ監督。その監督にとっても初タイトルになる。監督、チームメイト、サポーター、全員でタイトルをとって喜びたい」と言っていました。啓太は「このチームで初タイトルが決まる試合なので、ここから自分たちの歴史を作っていきたい。そういった中で楽しむ雰囲気がチームの中にある。新しくスタートを切るわけではないないが、幕開けになる」。と言っていました。
槙野もすごく楽しそうで、決勝に向けて、楽しくて、楽しくてしょうがないという雰囲気が現れていました。みんなで楽しんで勝ち取ろう。苦しい時間帯もあるだろうけどもそれも楽しんで戦ってもらいたいと思いました。
UF:レッズとしては5度目のナビスコ決勝になりますが、雰囲気を見て明日は勝てるでしょうか?
河合:どっちに転んでもおかしくないゲームになるかもしれないけれども、初タイトルをとった時の雰囲気をみんなが作ることができたら勝てると思う。あの雨が降る中でのあの雰囲気。試合に始まる前から勝ったと思える雰囲気があった。けが人が出て、ピッチに人が足りなくてもみんなで勝てるという雰囲気を選手も醸し出していた。それを浦和が作り出すことができたら勝てる。ネルシーニョ監督は間違いなく策を練ってくると思いますが、それには乗らずに、自分たちのやるべきことをやっていくしかありません。
UF:明日のスタメンはどうなるでしょうか?
河合:浦和のスタメンは変わらないと思う。興梠、柏木、原口、宇賀神、平川、啓太、阿部、槙野、那須、森脇、山岸。柏は読めない部分がある。天皇杯の時も同じケースで、レアンドロを、怪我明けで、いきなりスタメンから使ってきたこともあるので、それもあり得る。その時はレアンドロをワントップに置くのか、クレオをワントップにして、レアンドロを置くのか。出場停止の大谷の所に茨田を置いて、栗沢とのダブルボランチ。同じく出場停止の橋本の所は田中順也。最終ラインは、渡部、近藤、鈴木の所が誰になるのかが見えません。浦和としては、前からプレッシャーをかけて嵌めて、自分たちがやりたいことを焦らずにやっていく。それが大事なキーポイントになると思います。ナビスコ決勝でタイトルを勝ち取り、新たな歴史の一歩を創りましょう!