浦和フットボール通信

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「Road to URAWA」ゴール裏からの試合レビューナビスコカップ第1戦vs柏レイソル(2014/3/20)

kashiwanabi

2004年セカンドステージ初制覇を決めた後のゲームで、エメルソンのスーパードライブシュートが決まって大勝した柏戦。ナビスコカップ初戦は、その時以来となる10年ぶりの日立台での試合となった。

このスタジアムはサッカー専用の迫力があるだけではなく、柏の街の中心地を抜けて、ほど近い場所にある所もホームタウンにあるスタジアムとしては羨ましい立地条件だ。

横断幕問題を受けて、この試合もクラブスタッフが総出で繰り出し、淵田代表も柏まできたサポーター一人一人に宜しくお願いします、と握手を求めていた。

日立台は、サッカー専用スタジアムでプレミアリーグを思い起こさせるようなスタンドからピッチの近さだ。初めて訪れたサポーターからは「ピッチが近い」という声が挙がっていた。平日開催ながら、アウェイスタンドの3000枚は完売。広島戦に続き、横断幕、フラッグなどは使用せず、声と手拍子によるサポートが続いた。

シュート練習から選手達の迫力あるシュートが飛んできて、それだけでもスタンドは盛り上がっていた。気を抜けばシュートが頭に当たってしまうかもしれない。それもサッカースタジアムの面白さかもしれない。そのゴール裏スタンドの目の前で守る西川にも数多くの声が掛かり、笑顔でその声に応えていた。

大会前に、決勝は埼玉スタジアムと発表されて、決勝進出を目指す「Road to URAWA」の意識が高まった。リーグ戦から興梠、平川、啓太、那須からメンバーから外れるなど大きくスターティングメンバーを代えて臨んだ。スタンドとピッチの近さは、一体感を作る上で大きく影響する。声でサポートするレッズサポーターに押されて、この日の選手達も必死に走り、ボールに食いつく姿が多く見られた。

17分、李忠成のフリックパスを受けた宇賀神が、裏に抜け出てシュート。バーに当たって跳ね返ってきた所を梅崎が押し込んで、レッズが先制をする。ゴール裏からは誰がゴールしたかが分からず、梅崎コールを送ることが出来なかった。

柏も同点に追い付こうとギアを上げてきた。右サイドの関口が、何度となくサイドを突破されると、堪らず、ゴール中央でボールを受けたレアンドロを柏木が後ろからのタックルで倒して、PKを与えてしまった。43分に田中順也にこのPKを決められて同点。前半を折り返した。

後半、レッズサポーターは「浦和カモン」で選手達を呼び込んだ。一進一退の状態が続くが、79分にCKから渡部にヘディングで決められて逆転。レッズも最後まで諦めずにゴールに向かうが槙野がペナルティエリアでダイブの判定で2枚目のイエローを食らい退場してしまい、ゲームも終了。

挨拶に来た選手達には、大きな拍手と共に、次は頼んだぞ!の声が掛かる。選手達もその声に力強く頷いていた。そして「WE ARE REDS」のコールが起きると、そのコールは選手達がスタジアムから姿が見えなくなるまで続いた。次の試合は無観客試合となる。この試合に向けての思いも込めたコールだった。

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