浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】原口元気、最後の大原。語り尽くせぬ想いを語る(2014/6/2)

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原口元気、最後に語り尽くせぬ想いを語る。

原口選手の最後の姿を見ようと練習場に訪れた約200人のファン・サポーター達に原口選手は、丁寧にサインと握手を交わし別れを惜しんだ。運動会の振り替え休日となった小学生たちは、憧れの選手を前に目を輝かせていた。

原口選手は「昨日、あれだけしっかりと送ってもらって悔いは、残らない。向こうでやる!頑張る。やるきゃないって感じ・・・」と話した。「自分は、ある程度生意気で、負けん気が強くて、そういう性格じゃないと駄目だと思っている。その性格が良い部分だと思っているしね。その中でも、色んな部分で成長出来たと思うけど、向こうに行っても変えたくないし、ある意味、そういうところに魅力を感じてくれたと思う」と話し、「浦和は、家みたいな感じ!自分の家にいるか、大原にいるか、埼スタにいるか・・・。生活はね。ここにさぁ(大原に)無断で入れなくなる。断らないとさぁ・・・もうレッズの選手じゃないから・・・。それが、寂しい。家だけど、家出して、家に帰れなくなっちゃった」と寂しさを紛らわすように話し「新しい家は、ドイツにあるが、日本の家はここしかないからさぁ」といつの日か家に帰ってくる胸中を話した。

語り尽くせぬそれぞれの思いを胸に刻んで、原口元気選手は、大原を後にした。

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原口元気選手のラスト大原

名古屋戦の勝利から一夜明けた6月2日。晴れ渡る空の下で選手達の笑顔が輝いていた。

リハビリで別メニューだった濱田水輝選手は、メンバーと一緒にランニングを行った。宇賀神友弥選手は、ゆっくりと野崎トレーナーとウォーキングをしていた。ランニングは、Aグループ、興梠、阿部、原口、梅崎、李、柏木、槙野、那須、山岸。Bグループ、森脇、矢島、阪野、濱田、永田、坪井、関口、関根、鈴木、加藤、青山、平川、山田の2グループに分かれて行なわれた。

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比較的Aグループの柏木陽介選手は裸足でランニング、槙野智章選手と原口元気選手、李忠成選手は靴下でランニングを行ない、時折ボールでリフティングする姿も見られるほどリラックスムードが漂っていた。30分ほどのクールダウンの後に、円陣になり、原口元気選手が「頑張って下さい」とチームメイトに挨拶をした。

阿部「向こうに行ってハジに頼ってばかりではダメ」

練習後、キャプテン阿部勇樹選手は「原口には頑張って欲しい。レッズのJrユースから元気の成長をみてきた人達や関わって来た人たちのことを忘れちゃいけない。その方々に恩返しをする。そのために向こうで活躍して、日本に届けるのが恩返しだ。(ドイツに)行ったことで満足していたら早く帰って来ることになる。試合に出ないとね!その先には4年後のW杯がある。向こうに行って、ハジ(細貝選手)に頼ってばかりではダメ。強い気持ちで見せろ!まぁ、時々はハジを頼っても良いけど・・・。そして、楽しまないと生活はやっていけない。レッズでやって来たことが認められて行くんだから、まずは、レッズでやって来たことを出すのが大事。ドイツには、日本人の選手がいっぱいいる。それ以上の選手になるために、身につけてやって欲しい」と原口選手にエールを送り、「強いチームは、どの選手が出て行っても結果を出す。広島だってそうだ。僕らは、僕らで結果を出す」と身を引き締めて話した。

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関根「24番は好きな番号、自分もつけて活躍したい」

名古屋戦後の原口元気選手激励セレモニーで花束を贈呈した関根貴大選手は「サッカーに対する勝負の拘りや身体作りの色々と見習うところは沢山ありました。(関根選手が原口選手に1対1のドリブル勝負で負けたことを思い出し)1対1の守備に自信を失くした。元気君を止められたら、日本の選手をみんな止められると思う。24番は自分も好きな番号なので、自分もつけて活躍したい」と話し、「(名古屋戦で)ダニルソン選手に腕一本で止められた。昨日の試合もそうだが、攻撃は良くても守備がダメだ」と悔しがり、「暑さに勝ちたい」と話しU-19日本代表へと向かった。

チームは、6月3日に被災地支援で宮城県名取市に遠征へ行き、その後チームはオフに入る。

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