浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「4年後のピッチに立つために~西川周作選手」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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西川周作がワールドカップで得た貴重な経験を語る。

西川周作選手のワールドカップブラジル大会は、一度もゴールマウスを守ること無く終わってしまった。

帰国してからの西川選手は、つかの間のオフを過ごし、心と身体のリフレッシュをした。そして浦和に戻って来た西川選手は、ピッチに立て無かった悔しさをおくびにも出さず、いつもの爽やかな笑顔で一生懸命練習に取り組んでいた。西川選手の練習に取り組む姿を観ていると、4年後のロシア大会を見据えていることが良く分かる。

西川選手は「1日1日充実した合宿を過ごし、良い準備の下でブラジルに向った。ブラジルでワールドカップの緊張感を感じた。ピリピリした中で最善の準備をしたが、結果が出無かった。試合に出られなかったけど、3試合、一緒に闘っていた」とブラジル大会を振り返った。試合出場の機会が無かったが、メリハリのあるハードな良い練習をしていたそうだ。

「勝ちたい気持ちが常にあって、その気持ちがモチベーションになりモチベーションを保ちながら練習をしていた。練習でやっていることが、試合に出ると思う。試合勘は、問題ない」と西川選手が話すほど高いモチベーションの中で、試合に出るために良い練習をして来たことをうかがい知ることが出来た。

どれほどピッチに立ちたかったことか?!西川選手の胸中を思うと胸が張り裂けそうになった。だが、西川選手は「そりゃあ~ピッチに立ちたかったですよ」と苦笑いして過ぎ去った日々を思い出しながら「でも、その時の自分の役割があった。ベンチで仲間を鼓舞することは、チームにとって大事なことだった。もう少し長く、みんなとやりたかった」と初めて悔しそうな表情を浮かべた。

「試合に出たい」そんな気持ちを押し殺し、日本代表チームのために自分の役割に徹してブラジル大会に臨んでいた西川選手が、選手としてメンタル的に大きく成長したように感じた。

更に、ブラジル大会を振り返り「今のままではダメだ!と感じたことが財産だ」と西川選手は力強く話した。試合には出場出来なかったが、世界との壁を肌で感じることが出来ただけでも、とても有意義な時間であったのだ。「世界の選手たちはね、出場時間が、長かろうが、短かろうがチャンスを物にする気持ちが感じられる。強い気持ちですよ!1人少なくなっても守り切るギリシャは凄かった」と勝つために闘う気持ちの大切さを口にした。

そして、「ノイアー(ドイツ代表GK)見たいに守備範囲が広く、アシストが出来る攻撃的なキーパーになりたい。理想のGKはノイアー!DFの背後の守り、フィードも上手い、シュートストップも・・・。ワンプレーで流れを変える気迫をテレビでも感じた。対戦したら、もっと凄いと思う。自分も気迫をもっと出していきたい。

南米のGKからも学ぶことが多かった。南米のGKは、シュートストップの時に横に動かずに正面でボールを抑える。重心が低いし、良いポジショニングしていれば動かなくて済む。駆け引きが上手い」と目を輝かせながら話した。

西川選手は、もともと足技があり判断力も良く守備範囲の広いGKである。更にフィードの良さには定評がある。そのクオリティーを上げ、ポジショニングの良いシュートストップとそこに気迫が加われば、鬼に金棒である。西川選手は「4年後のために、色々な経験をしたい。代表に呼ばれてもう一度プレーしたい。いろんな人と話して、いろんなチームと対戦する。GKは経験のポジションと言うが、いろんな経験が大事だと思う。代表に呼ばれるためには、まずは浦和で頑張らないと・・・。自分の中では、次に向けてスタートしている。チームあっての代表だ!」と身を引き締めた。

そして「ACLに出たいですねぇ」としみじみと話し「そのためには、勝ちとらないといけない。自分は、タイトルを獲るために移籍してきた。これからが勝負だ」と気合を入れいつもの爽やかな笑顔を見せた。

4年後のロシア大会のピッチに西川選手が立った時、このブラジル大会がかけがえのない大切な時間であった証となるだろう。手が届きそうで届かなかったワールドカップを憧れのピッチで決して終わらせない。4年後、ピッチに立つための西川選手の闘いが、浦和で始まった。

Q.膝の腫れについて教えて下さい

A.膝が腫れる原因の一つは、膝に水が溜まっている場合と、もう一つは、膝に血液が溜まっている場合です。膝の関節は、一つの袋に入っているので、膝の全体が腫れるのですが、患者さんの意識としては、お皿の上が腫れてくる感じがします。膝が腫れてくると、膝が曲げ難くなり、違和感があります。炎症が強いと、膝を曲げると膝の裏が痛くなります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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