浦和フットボール通信

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「平日徳島も赤い熱気が襲来」 ゴール裏からの試合レビューJリーグ第16節vsヴォルティス徳島戦

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前節、難敵・新潟を苦しい試合展開ながらも1-0で勝利したレッズは、今季初のJ1昇格を決めたヴォルティス徳島との対戦で、敵地、徳島鳴門市にある、大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムに乗り込んだ。

プレシーズンマッチでは徳島での対戦はあったが、リーグ戦初となる徳島遠征ということもあって、平日水曜日にも関わらず、多くのレッズサポーターが敵地に向けて参戦した。
そのこともあって、徳島のホテルはどこも満員御礼。神戸空港へ飛び、神戸から淡路島に渡り、徳島に入ることにした。淡路島と徳島を繋ぐ、鳴門海峡にある「渦潮」は観光地としても有名な場所だ。レッズサポーターも数多く見られ、「渦潮」を見るための遊覧船も多くが赤い人という状況になっていた。

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スタジアムにもビジター側スタンドに2,000人。メイン、バックスタンドにもレッズサポーターが集結して、総勢2,500人のレッズサポーターが徳島に参戦して、チームを後押しした。ホーム側もレッズ戦ということもあってか多くのサポーターが集まっており、観客動員数は10,860人と大入りとなり、平日徳島は熱気に満ちていた。

tokusima_a2大塚製薬グループの源流である大塚製薬工場は、ヴォルティスのホームタウン鳴門市にある。

まず最初に練習で、西川が登場すると、「アーレー!アーレー!西川―!アレー!」と西川の個人チャントが歌われると、徳島のサポーターもその声援にざわつきが起きていた。

試合は、同システムでミラーゲームに持ち込んできた徳島に対しても屈せずに主導権を握ると、16分に柏木のCKを槙野が決めて先制。これで一気にゲームを進めるのは楽になった。追加点は奪えなかったのが、前半はレッズが主導権を握り続けて終了した。

後半に入ってもポゼッションをして徳島に付け入る隙を与えず、時間が進んでいく。57分に、興梠が相手のライン裏に抜けて、追加点を奪って、ゲームはここで決まった。ジメッとした暑さ。夏の連戦、様々な状況を考えても、体力をセーブしながら残りの時間は消化をした形となった。徳島のアレックスが西川と1対1になる大ピンチも、西川がビックセーブで守りきり、7試合連続の完封ゲームで、リーグ新記録を達成した。

試合後には、ヒーローインタビューを終えた槙野、興梠に対してコールが送られる。昨年の低パフォーマンスからコールが送られることがなかった槙野にも久しぶりのコールが起きた。少しずつ信頼を取り戻してきていることが、この現象でも表れていた。

最下位の徳島に対してもしっかりと勝ち点を積み重ねて、首位をキープ。失点数が減ったことでチームの安定感は抜群に増してきている。これから続く夏場の試合で、ラインを保てるか。球際で闘えるか、が問われてくるだろう。この基本的な部分をしっかりと遂行できれば、この安定感は崩れることはないかもしれない。次節は宿敵・鹿島戦。ミシャ体制になって2年連続のダブルで、4連勝中と相性が良い。この連勝をさらに続けるべく勝利をホーム・埼スタでもぎ取りたいところだ。

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