浦和フットボール通信

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「川崎に敗れて最初の正念場がやってきた」 Jリーグ第19節vs川崎フロンターレ戦 ゴール裏からのレビュー(2014/8/11)

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前節、神戸を相手に負け試合をなんとかロスタイムに那須のゴールで追いついたレッズは、現在リーグ最強の呼び声高い、川崎フロンターレと敵地・等々力陸上競技場での一戦を迎えた。

武蔵小杉に位置する等々力までは、浦和から湘南新宿ラインで乗り換えなしの45分で行けるようになり、非常に便利になった。武蔵小杉の駅から街中を20分ほど歩くとスタジアムが見えてくる。試合前、試合後に街中でもユニフォームを着たサポーターが見受けられて、川崎の町に根付き始めていることを感じた。

スタジアムは、2015年春完成を目指して、現在改修中。メインスタンドは新しいスタンドが建ち始めていた。最終的には、25,000席収容のスタジアムに生まれ変わるそうだ。この等々力は、2年連続4失点で破れるなど、近年相性が良くない。

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鹿島、神戸と連続で引き分けて、この等々力で大一番となる川崎戦を迎え、サポーターもなんとか良い流れをここで掴みたいと考えていた。前節は、ロスタイムで追いついたものの、その後勝ち越しを目指す姿勢が見られなかったことで、ブーイングが起きたが、この試合でピッチに表れてゴール裏スタンドに挨拶にきた選手達に、サポーターはこの試合では頼むぞという意味を込めた「ララ浦和」のチャントで出迎えた。

試合は、この試合ではやってやるという勢いを見せたレッズが、序盤からゲームを支配する。勢いそのまま開始2分に、興梠のこぼれ球を、そのままボレーシュートを梅崎が決めて先制する。最高のスタートを切ったと思われたが、先制点で少し気が緩んだのか、直後に川崎の点を奪い返そうという力をそのまま受けて、失点を喫してしまった。その後は、高い位置からのプレッシャーを掛けて、レッズが主導権を握るが、1-1で前半を終了した。

後半に入っても一進一退で、どちらが勝ち越すかという緊迫感のある展開が続く中で、レッズもチャンスを作るが決めきることが出来ない。途中出場の李忠成がヘディングシュートを放ったが、相手GKのスーパーセーブに防がれて勝ち越しとならなかった。逆に、川崎のエース大久保に決勝点を奪われてしまった。無失点ゲームが続き連勝していた頃に比べると、少しずつ守備の部分でも緩い部分が出てきているように感じる。それが勝負弱さに繋がってしまっているところもある。サポーターとしても勝ち越させる雰囲気までは作ることが出来ないことのモヤモヤ感は残った試合となった。試合後は、挨拶にくる選手達もサポーターも悔しさを噛み締める静寂さがあった後、「カモン浦和レッズ」のコールが入り、次への期待を促して、選手を見送った。

今一度、勝負に対しての拘りを見つめなおして、この悪い流れを断ち切って欲しい。次節はサンフレッチェ広島。同じサッカーを展開する相手だけに、その姿勢を確認するには良い相手になるのではないだろうか。この夏場をどう乗り越えるか、最初の正念場がやってきた。

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