『磐石の首位固め』 Jリーグ第25節vsアルビレックス新潟戦 ゴール裏からの試合レビュー(2014/9/25)
土曜日に難敵・柏レイソルを3-1で撃破した、レッズは中2日の日程で、新潟に乗り込んでのアルビレックス新潟戦を迎えた。
新潟までは関越自動車道を5時間も走らせれば、新潟に到着する。新幹線に乗れば1時間ほどで到着するので、行きやすいアウェイの一つでもあるので、過去の数多くのレッズサポーターが新潟のスタンドを真っ赤に染めてきた。過去に比べると減ってきてはいるが、この日も2,500人のサポーターが新潟でレッズをサポートした。
新潟にはなぜか相性が良く目下公式戦4連勝中。敗戦となると2006年のリーグアウェイ戦まで振り返らなければならない。中2日の厳しいスケジュールの中でも、新潟は試合開始早々から高い位置からのハイプレッシャーを掛けてリズムを掴みにきた。これに対して、浦和もGK西川、阿部が加わっての最終ラインでのビルドアップで、プレッシャーをいなす力が出てきた。
新潟の敗プレッシャーをかわすと、新潟のプレッシャーが徐々に緩くなり始めて、22分には阿部が新潟の裏のスペースを突いて、右サイドを飛び出した関根にロングパスを通すと、関根がダイレクトで中に折り返して、興梠がゴールに押し込んで先制点を奪った。その後も新潟に何度かチャンスを作られるが、西川がゴールを割らせずに1-0で前半戦を折り返した。
後半に入ると、50分にも阿部のロングパスが森脇に通ると、森脇がゴールに向かって突進。ゴール裏スタンドからも決めろ!と声が上がると、ゴールに向かって突進して、一度切り返して相手DFをかわすと、左足を一閃、ゴールを決めた。ゴールを決めると、すぐにゴール裏スタンドに向かって気迫の形相で森脇が走ってきた。「奇跡のゴールでした」と森脇がコメントするように、気持ちで押し込んだゴールだったように感じるゴールだった。
66分に興梠が温存の意味もあってかベンチに下がると、前線での起点がなくなり、新潟に押し込まれる時間が続いた。興梠がいないとこのチームは苦しくなるというのは、この場面でも感じることが出来た。しかし、押し込まれながらもゴール前で身体を張って守りきり、2-0で勝利した。ゴール前での守備の緩さは、相変わらず見え隠れはするものの、その弱点を補うくらいの破壊的な攻撃力と、前線からの守備によって、ミシャサッカーが熟成し始めている。リーグ戦残り9試合となり、磐石の首位固めと言って良い試合だったのではないだろうか。昨年の秋の大失速は、まだ記憶に新しく不安がちらつく所ではあるが、主力のけが人さえなければ、今年は大丈夫ではないかと思える、ここまでの出来となっている。