浦和フットボール通信

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『WE ARE REDSが響く中で、7試合ぶりの敗戦』 Jリーグ第26節 vsセレッソ大阪 ゴール裏からの試合レビュー(2014/9/29)

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前節は中2日で新潟と対戦をして、苦しみながらも勝負強さを見せて勝利したレッズは、連戦の最後を締めくくりとなる、敵地でのセレッソ大阪との対戦となった。

セレッソはご存知の通り、積極的な補強でフォルラン、カカウという世界的な選手を補強して話題を得たが、なかなか結果に反映されず、降格圏内に沈んでいるチームだ。しかし、降格争いにいるチームは、降格は逃れようと必死に闘ってくるために、やりづらい相手になることは予想された。

試合前には、新チャントがゴール裏から発表された。

森脇良太は『ポパイ』アレックスで以前歌われたメロディで。
「森脇良太〜 森脇良太〜
浦和のために、さあ行こう
戦え、良太〜!」

宇賀神は、以前峻希で歌われたメロディで、
「オ、オ、オ、オオオ、オ
宇賀神友弥、オオオ
ラ、ラ、ラ、ラララ、ラ
宇賀神友弥、ラララ、ラ」を二回繰り返す。

最近の試合でゴールを連発して、浦和の男らしくなってきた森脇良太の個人チャントと、不動のサイドとなった宇賀神友弥の個人チャントが、ウォーミングアップする二人に向けて送られた。

試合は、前半から前からプレッシャーをかけるセレッソにペースを握られて、新潟戦のように、いなしてビルドアップをする形もなかなか作れず、決定機はほとんど作れずに、前半が終了してしまった。

セレッソにも危険な場面はさほど作られずに怖さはなかったが、カカウという選手に一発があるから要注意だ、そんな話をスタンドでしていた所で、その嫌な予感が的中してしまった。後半は、レッズもギアを入れ始めて、前半にはなかった仕掛ける姿勢が見え始めるとゴールの匂いが微かにし始めていた。宇賀神から関根、李から梅崎とミシャも早めに攻撃のカードを切って攻めに転じようとしたが、シュートは、ことごとく相手GKキム・ジンヒョンの正面に飛んでしまった。逆に、68分、カカウに一瞬前を向かせてしまった時に、スーパーゴールを決められて先制を許してしまった。ブンデスリーグで数多くの得点を決めてきた選手だけに、一瞬のチャンスを見逃さない力を見せ付けられてしまった。

しかし失点後も「まだいけるぞ」とゴール裏からも選手をさらに後押しする応援が送られて、レッズイレブンもそれに呼応するようにゴールに必死に向かう。ロスタイム間際には、『PRIDE OF URAWA』が歌われる。レッズサポーターが大事にしているこのチャントは、実は、この長居スタジアムで生まれて歌われ始めたチャントだ。そんな意味も込められて歌われたと思う。しかし、ゴールはなかなか割れない。ラストプレーになるであろうタイミングで、FKを得ると、スタンドからは『WE ARE REDS』の大声援が送られる。このチャンスを決めて、追いついてくれ。そのサポーターの想いと共にFKが蹴られるが、FKは相手の壁に当たり、その跳ね返りのシュートもブロックされて、ゲーム終了のホイッスル。レッズの連勝は4でストップした。

連戦で疲れもあるのか、明らかに球際での局面勝負でもセレッソに上回れてしまい、相手よりも攻撃の迫力も出すことが出来なかった。完敗に近い敗戦だったと思う。しかし挨拶にくる選手達には、サポーターからも「次だ、次。次こそ勝とう」と前のめりになった声が送られた。完敗をしても、ここで立ち止まっていられないという想いは、サポーターも持ち合わせており、遠めに見えた選手達の表情からも同じ気持ちを感じた。

ひとつの天王山となるであろう鹿島戦を前に、徳島、仙台、甲府と降格争いを演じるチームとの対戦が続く。セレッソと同じく必死にくる相手を如何に打ち負かして勝ち点を積み上げて、鹿島に挑めるか、この3連戦はシーズン終盤に向けた体制作りに大きく影響をしてくる気がする。

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