浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】コンディション調整、さまざまなチャレンジを確認することができた。練習試合VonDs市原戦~2試合目<柏木、マルシオ、市原西村卓郎監督コメントあり>(2014/10/11)

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先制点を許すも4-2で市原に勝利

1試合目よりも日差しが厳しく感じる午後1時キックオフとなった2試合目は、両チーム共にメンバーを総入れ替えして臨んだ。市原の3バックの真ん中で、浦和から岡山へ移籍した坂本和哉選手がリーダーシップをとっていた。2試合目のメンバーは、GK加藤 DF槙野 永田 森脇(斉藤)宇賀神 青木 柏木 梅崎 マルシオ・リシャルデス 李 FW興梠で挑んだ。

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試合開始4分には、ペナルティーエリア内で李忠成選手が倒され、PKを得たものの、李選手のPKはGK正面。先制のチャンスを逃してしまった。市原は、1試合目と同じように5バック気味であったが、全体的に守備の統率がとれていて組織として守れている印象があった。また、サイドに数的優位を作り浦和のサイド攻撃を上手くケアしていた。

なかなか、自分たちの攻撃の組み立てが出来ない中で、21分森脇良太選手がトラップした瞬間を狙われ、ファーサイドに走り込んだ荒井良太選手に決められ先制点を献上することとなった。浦和は、失点から目が覚めたのか?!縦パスのチャレンジやワイドの展開など見られたが、相手のGKのナイスセービングに阻まれてしまった。30分マルシオ・リシャルデス選手のCKを李選手が頭で合わせて同点に追いつきて前半を終了。嫌なムードを払拭するかのように、後半になると少しづつリズムを取り戻し、永田充選手のロングフィードに反応したマルシオ選手が、ワントラップでDFの裏を抜けて冷静にゴールを決めて逆転。62分には、マルシオ選手の落としたボールを青木拓矢選手がDFの裏を狙った縦パスを興梠慎三選手が決めて3対1とリードを広げた。しかし、その3分後には、藤牧祥吾選手に決められてしまったが、77分には柏木陽介選手のシュートがクロスバーに当ったこぼれ球を槙野智章選手が押し込み4対2で快勝した。

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柏木「今日は全員が円でボールを回している感じになった」

柏木陽介選手は「つかれたぁ~。暑かったし・・・。練習試合の方が何故か疲れる」と愚痴をこぼしながら、「今日は、怪我しないこと。チャレンジをする意識でやっていたが、あれではカウンター食らうよね。後半の方が、良いコンビネーションでポンポンとボールが回った。ボランチのポジションでリスクを負って、味方のFWが落とし易いポジションを意識した。攻守の切り替えが上手く行かなかった。全員が円でボールを回している感じだった。サイドでも数的優位を作れなかった。甲府も仙台は、もっと良いブロックを作ってくる。俺が、浦和に来てから仙台に勝ててないし・・・。攻撃のパスを狙い過ぎは良くないが、何処かで狙わないとダメだと思う。1週間あるから、体力と筋力を落とさない。来週から試合モードになる」と久し振りのボランチで攻守の切り替えで手こずり、柏木選手の顔から疲労の色がにじみ出ていた。

マルシオ「毎試合、決勝戦のつもりでやっていく」

少し嬉しそうな表情をしていたのは、マルシオ・リシャルデス選手だった。「良いですね。最終的には、先発のAチームに入って確認できた。前半は、難しかった。後半の方が遣り易かった。2点目は、監督から言われているようなことが、上手く行った。ボールの出してと受けてのタイミングが上手く合った。前線3人の連携が非常に良かった。残り7試合を1試合1試合、どれだけ真剣に向き合えるかだと思う。決勝戦のつもりでやって行くことが鍵になる。満足することなく、やって行きたい」と話した。

練習試合は、結果が全てではない。やろうとしたチャレンジが何処までできたか?また、普段のリーグ戦とボランチと前線の組み合わせを変えたりした中で、手応えを感じることが出来た。また、2試合目のようにリズムが出来ない中でも、リスクを冒してチャレンジを繰り返すことで自分たちのリズムを取り戻すことも出来た。何より、怪我人が出ずに90分2本の練習試合でコンディション調整と様々なチャレンジが出来たことが収穫であった。この収穫が、浦和にとって実りの秋をもたらすこととなるだろう。

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今日のイチオシ!!「西村卓郎監督」

今日のイチオシは、市原の西村監督。山根選手と坂本選手。浦和から大宮へと移籍しアメリカにまでサッカーのチャレンジをした苦労人の西村監督の下で、浦和に所属していた年代は違うが山根選手と坂本選手が頑張っていた。山根選手は「ヒラがシャワーを浴びていたら挨拶に来てくれた。嬉しかった。あいつらがJ1で闘っているから止めないでやろうと思った。阿部ちゃんと啓太のボランチはずるいよ。ペトロビッチ監督のサッカーなんだろうけど、ボールの取りどころが無かった。2本目の浦和は、個人技で打開しようとしていた。昨年のチームの立ち上げから関わって、今年の11月にJFL昇格戦目指して頑張ります」と話した。試合後に土田コーチ達に挨拶に行った坂本選手も「懐かしいですね。浦和に来るまでは、凄く緊張してたけど、アップしたらいつもと変わらず、良い緊張感で試合に臨めた。2試合目は、リーグ戦を闘っているメンバーで、役割もはっきりしていた。ボールを保持して回すチームに対しての対応が課題だった。また、サッカーの現場でみんなに会えて良かった」と話した。

西村監督は「ハートフルのコーチ時代にミシャさんのサッカーを見て、効率的だと思った。攻守に於いて、有利にゲームが運べる。自分が監督をやる上で、まずは守備から入って、今シーズンは攻撃を手掛けた。ギクシャクしていたが、完成度が高まって来ていた。2試合目は、本当に良い経験になった。嵌めてボールを奪う、ブロックを作るメリハリが出来ていた。その中で良いカウンターが生まれた。浦和の能力が高いから、数的優位を作っていった。選手たちは自信が持てたと思う」と嬉しそうに笑った。

浦和を離れた選手たちが、また違ったチームの選手や監督となって試合が出来る喜びを感じた。それが、たとえ練習試合であってもだ。浦和の地を介して、フットボールファミリーの温かさを感じた。市原のJFL昇格の報告を待ってます。そして、いつの日かJ1の舞台で闘えることを楽しみにしている。

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