【河合貴子の大原なう】鬼門の仙台で勝利を誓う<森脇、李、マルシオ、宇賀神、ミシャ監督コメントあり>(2014/10/17)
鬼門アウェー仙台でミシャ監督の誕生日を祝福し首位キープを狙う!
大原の練習場の木々も色好き始め秋の気配が深まって来た10月17日、午前10時から仙台戦に向けて試合前日練習が始まった。 恒例のハーフコートのミニゲームでは、仙台を意識してビブなし組みは、4-4-2のシステムでビブ組みの前線3人に対しマンマークしながら数的優位を作っていた。 そしてビブなし組は、しっかりとした守備からカウンターを狙っていた。そのため、ビブ組は、ボールをポゼッションしながらも流れの中で崩せなかったが、鈴木啓太選手や阿部選手の相手クリアーボールのセカンドをしっかりと拾う意識が見られ、根気よく攻撃を組み立てていた。 また、阿部選手からの縦パスをビブなし組みがインターセプトすると、ミシャ監督は、空かさずフリーズを掛け、相手DFと駆け引きをしながらチェックの動きや視野を広げる身体の向き、パスを受けるタイミングなど事細かく指導した。 ビブ組み、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、鈴木、梅崎、柏木、李、FW興梠。 ビブなし組は、GK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、平川、MF関口、青木、山田、矢島、FW阪野、マルシオ。 練習後は、20分ほどミシャ監督が手振り身振りで熱く語る青空ミーティングが行なわれた。
ミシャ監督「勝利して誕生日を祝いたい」
また18日は、ミシャ監督のお誕生日のため、一足早くサポーターや浦和担当記者たちからお誕生日のプレゼントが贈られた。担当記者たちからは、真っ赤なカシミアのマフラーが贈られ、ミシャ監督は「ありがとう」と片言の日本語で話し、嬉しそうに首に巻き付けて笑った。「もちろん、明日の誕生日は勝利を期待している。選手と共に闘い、私の誕生日を勝利で祝えればよい」と照れ笑いした。そして、仙台戦の話しになると厳しい表情を浮かべ「相手のセットプレーを如何におさえるか?!仙台には、高さのある選手がいる。仙台のロングボールとクロスの対応が大切。セカンドボールを多く拾うことが重要!如何にマイボールにするかだ!」と勝利のためのポイントをあげた。
森脇「ジンクスを破りたい」
広島時代からミシャ監督と闘って来た森脇良太選手は「明日は監督の誕生日。良い一日になるように頑張っていきたい」と話し「仙台はカウンターを仕掛けてくる。相手の意図は、レッズの攻撃を受け止めてショートカウンターだ。仙台の2トップは、クオリティーが高い。イージーなミスで失点を避けないといけない。相手が、4バックでもビビる必要は無い。0対0が続いても我慢強く、しっかり後ろからアグレッシブにやる!最近、アウェイの仙台に勝てて無いジンクスを破って行きたい。不名誉な記録は、いつか破られる。ユアスタの仙台サポーターは、迫力を持って自分たちのチームを応援しているが、それ以上に浦和のサポーターが力を貸してくれる。」と勝利を誓った。
李忠成「仙台は個人的に相性が良い」
直近の2試合でゴールに絡むプレーが続いている李忠成選手は「レッズは、仙台に相性が悪いが、僕は相性が良いんだ」と自信ありげに笑って、「80分過ぎても0対0でも焦らないことが、勝つチャンスだと思う。しっかりした守備から入って、先ずは相手の攻撃を抑える。ここ何試合か、自分はアシスト、アシストと来ているから、点を決めたい。相手よりも一歩でも多く動く、動きのクオリティーと駆け引きを大事にゴールを狙う。何がなんでも勝ち点3をとって帰る!」と焦らずに虎視眈々とゴールを目指す。
マルシオ「必勝という気持ちを大事に」
中断期間に行なわれた練習試合で手応えを感じていたマルシオ・リシャルデスは「自分たちがやって来たことを継続するのみだ。『必勝』という気持ち。ここからは、積み上げて来た物とプラスアルファーが生み出す物が大事だ。中断期間の練習で、前線3人のコンビネーションは出来ている。サブ組みでも良い連携はできているし、チーム力に対して必要になる力だと思う。ミシャ監督の誕生日!もちろん必ず勝つ!素晴らしい誕生日にしてあげたい」と途中出場でチームに勝利を呼び込む構えを見せた。 アウェイの仙台戦は、浦和にとっては嫌な印象が残っているが、チーム一丸となってミシャ監督のお誕生日を勝利で祝福し、なお且つガッチリと首位をキープしたい。チームは、紅葉が深まる仙台へと向かった。
今日のイチオシ!!「宇賀神友弥」
ハーフコートのミニゲームで、数的優位をゴール前で作る4バック相手に、流れの中でなかなか崩せずに苦戦を強いられたビブ組であった。しかし、セカンドボールを拾う意識から豪快なゴールを決めた宇賀神友弥選手が、今日のイチオシ!!宇賀神選手は「昨年、仙台のアウェーゲームで試合終了直前においつかれて、首位に立つチャンスを逃した。そこからズルズルと行ってしまった」と昨シーズンの終盤の失速した悔しさを忘れていない。「明日も難しい試合になるが、基本となる相手よりも多く走って闘うことがベースだ。仙台は、ロングボールや早めにクロスを入れて来るチームなので、セカンドボールを相手より早く拾う!」と豊富な運動量でセカンドボールを拾ってゲームを支配する構えをみせた。セカンドボールを拾ってからのサイド攻撃や左斜め45度の宇賀神ゾーンからの強烈なシュートに期待したい。