浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】ここでやらなきゃ男じゃない!(梅崎)強い気持ちで甲府に挑む!<西川、梅崎、関口、森脇、李、槙野、ミシャ監督コメントあり>(2014/10/21)

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強い気持ちで甲府戦に挑む!!

昨夜から降り続いた雨は、午後には止み、秋の深まりを運んで来た。厚い雲に覆われた大原は、肌寒く晩秋の気配を漂わせていた。ミーティングを終えて、午後4時半過ぎから始まった練習は、念入りなアップを行なった。恒例のハーフコートのミニゲームが行なわれるころには、すかっかり辺りは暗くなり照明の灯りが輝いていた。

ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF梅崎、阿部、鈴木、関口、柏木、李、FW興梠。ビブなし組は、GK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、関根、青山、山田、平川、矢島、マルシオ・リシャルデス、FW阪野。

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ミニゲームでは、セカンドボールを拾う意識や前からプレスを掛ける意識が、ビブ組には見られ、ゴール前にボールを運ばれても慌てずに、身体を張った安定した守備が見られた。また、攻撃においては、運んで仕掛けて相手を引っ張り出す動きや、ワイドの選手が相手DFの裏に飛び出して、ペナルティーエリアの中に入る動きを要求されていた。通常のミニゲームでは、「ラストゴール」とミシャ監督から指示が出て、ラストゴールが決まると練習が終了。

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しかし、今日の練習では「ラストゴール」の声が掛かっても、なかなかゴールが決まらず。最後は、PKを槙野智章選手が決めて練習が終わった。また、いつもはCKを織り交ぜながらミニゲームを行なうが、今日は攻守共にCKの練習は行なわれなかった。ビブ組もビブなし組の攻守の切り替えが早く、一歩も譲らない展開であった。

ミシャ監督「仙台戦で足りなかったものをしっかり出していく」

ミシャ監督は「(ラストゴールが決まらずにPKにしたのは)2回目かなぁ?!試合前でラストゴールが決まらず長くなってしまったから、PKにした。PKは、マキ(槙野選手)が自分から買って出たよ。もし、マキが外していたら、GKが先に動いたという理由で蹴り直しさせていたよ」とラストゴールが無事に決まり安堵の表情を浮かべた。そして「仙台戦で悪いゲームをしてしまった。試合前から注意して相手のロングボールやセカンドボールをトレーニングして臨んだがやられてしまった。敗戦から3日間、選手と話をしてきた。甲府は守備に比重を置き、カウンターを狙ってくる。仙台戦で足りなかったものをしっかり出していく。立ち上がりからアグレッシブに、球際を激しく、勝利を掴み獲りたい」と仙台戦と同じ轍を踏まない構えをみせた。

西川「アドレナリンが出ているので大丈夫!」

仙台戦で左手を負傷した西川周作選手は「アドレナリンが出ているので大丈夫です!」と笑顔を見せて「最近は、無視点の試合が出来なかった。今日の練習で、球際強く、リスクマネージメントなど基本的な確認が出来た。仙台戦のあとのリカバーの時に、身体を強く行くことをやって行こうと話した。向こうは(甲府)、ワンチャンス狙って来る。自分たちは、それをさせない。基本に忠実に行きたい」と基本に帰り無失点を狙う。そして、「良い結果を目指して、楽しみたい」と爽やかな西川スマイルを見せた。

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梅崎「ここでやらなきゃ男じゃない」

累積カードで出場停止となった宇賀神友弥選手に代わって起用される可能性が高い梅崎司選手は「甲府は守って来るチーム。攻略のポイントは、我慢して闘うことが大事。圧倒的に、ボールをキープ出来るから、焦れずにやりながら、攻撃のスピードを上げて行く判断をしたい。相手のカウンターは危険。リスクマネージメントしながらやる。チームの力になるチャンス!ここでやらなきゃ男じゃない。持っている物を最大限に出していく」と気合十分。

関口「サブの選手が流れを変えることがチームにとってプラスになる」

また、仙台、甲府、鹿島と3連戦になるため、ベテラン平川忠亮選手の疲労を考慮して右サイドのビブ組でプレーした関口訓充選手は「明日にならないとメンバーは、分からないが、全力でやるだけです。甲府は、非常に守備が固く、ハードワークして来る。外国人選手の一発もある。気を引き締めていきたい。対人でもそうだが、1対1の仕掛けでどんどん剥がしていきたい。仙台もそうだったが、ハードワークを1つの強みにして来るチームに苦戦している。サブの選手が、流れを変えられることがチームにとってはプラスになると思う。レッズにとっては、大事な1000試合。そして、タイトルが掛かっている大事な一戦!」とチームを良い流れに持ち込んで行く。

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森脇「嫌な流れを断ち切りたい」

肌寒い中で、チームで、唯一半袖で練習に臨んだ森脇良太選手は「負けられない。引き分けも許されない。勝たなきゃいけないプレシャーもあるが、自分たちのスタイルを貫いて、嫌な流れを断ち切りたい」と意気込んだ。

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李「芝生を食ってでも点を獲りに行く!」

李忠成選手は「連敗は、許されない。勝ち点3しか見てない。相手よりも多く走り、1歩先を走る。フォーメーションも一緒の相手に、1対1では負けられない。芝生を食ってでも点を獲りに行く!ゴールの形には拘らない!」と気持ちでゴールを狙う。

試合前日練習としては、かなり熱の籠ったミニゲームであった。勝ち点差4で迫ってきている2位ガンバ大阪に、これ以上差を詰められないためにも連敗は避けたい。そしてなによりも、92年ナビスコ杯からはじまった浦和の公式試合が、22日の甲府戦で1000試合目を迎える。記念すべき節目の1000試合目を、しっかりと勝って優勝への足掛かりにしたいところだ。

今日のイチオシ!!「槙野智章」

ラストゴールのPKを自ら名乗りを上げて決めた槙野智章選手。練習とは言え、名乗りを上げて、責任を持って冷静に決めた勇気を称賛したい。だが、なによりもミニゲームで左サイドに入った梅崎選手を気遣い、練習中から「ウメちゃん、もう一回やり直して良いよ!」「ウメちゃん、中に絞って!」「ウメちゃん、仕掛けろ!」「ウメちゃん~」と何度も声を掛けていた。「残り数試合に懸ける思いは、チーム全体で高まっている。ウメは、自分で状況を打開出来る選手だから、攻撃に力を存分に発揮してもらいたい」と話した。仲間を思い遣る気持ちで、槙野選手は左サイドを攻守に渡り支えて行くだろう。

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