浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】2時間を越えた厳しい練習をこなす<宇賀神、永田、岡本コメントあり>(2015/1/31)

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妥協を許さず2時間を越えた午後の練習

太陽が傾き始めた午後15時半から午後の練習が始まった。ピッチには、建物と照明塔の影が長く伸びていた。

ランニングやストレッチを入れて、3グループに分かれて通称鳥かごのボール回し、4人ひと組で3個のボールを使った浮球のボール回し、動き出しを入れたショートパス・ロングパスなど40分ほど、じっくりとアップを行なった。

その後、ハーフコートで攻撃が数的優位を保てる3対2が行なわれた。GKを置いての練習のため、ゴール前は攻撃と守備が同数となっていた。攻撃の組み立て方は自由でパスを繋いでも良いし、ドリブルで運びながらDFの動きを見ながら判断力が求められ、またボールを持っていない攻撃の2人の選手は、相手DFを釣る動きで味方にスペースを作ったり、マイナスのボールに対してフリーでシュートが撃てるポジションやセカンドボールを狙えるポジションなど3人目の動きを意識していた。数的不利なDFは、相手の攻撃を外側に限定して追い込みシュートコースを消す動きなどが見られた。

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黄色のビブを付けた、李、興梠、ズラタン、那須は常に攻撃側に参加していたが、他の選手は攻守共に練習を行なった。

同じ3対2でも、攻撃陣の3選手に幅を持たせて、DFの背後を突く攻撃を意図した組み立て練習とそれに対する数的不利な状況でDFの裏を取らせない守備の練習が行われた。

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ミシャ監督からは「オープン!!ファイト!!味方と動きを合わせて!」と檄が飛んだ。数的優位な攻撃陣は、ゆっくりとボールを回しながら、スピードアップするスイッチとなる動きのタイミングを図っていた。逆に守備側は、スピードアップされないように縦パスや横へ揺さぶりに対応をしていた。良いリズムで攻撃が出来た組み合わせは、李のワントップでシャドウに梅崎と武藤の組み合わせであった。良いリズムでボールが周りシュートまで行けて決定的なチャンスが作れていたが、ミシャ監督が練習中に「オゥ~」と頭を抱えてしまうほどせっかく作ったチャンスを生かせずにいた。

逆に、ズラタンのワントップでシャドーに石原と高木の組み合わせは、息の合わないシーンが見られたが、チャンスには確実に決めていた。

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そして、杉浦コーチが名前を呼びあげて3人ひと組に分かれた。
赤1ズラタン・高木・石原。
赤2平川・阿部・関根
赤3李・梅・武藤
赤4柏木・宇賀神・橋本
白1岡本・永田・森脇
白2鈴木・斉藤・青木
白3槙野・那須・加賀
白4小島・茂木・天野コーチと組み分けされた。

午後の練習をここまでみんなと一緒にやっていた興梠慎三選手は、激しい対人プレーを避けるように別メニューとなった。攻守に分かれてハーフコートで激しい3対3が行なわれた。ミシャ監督は、なんどもフリーズを掛け、選手たちに細かい動きや選択の判断などを指導していた。

そして、最後はハーフコートで12対12プラスフリーマン1名で紅白戦が行われた。フリーマンは、黄色いビブを付けて茂木力也選手が担当した。
ビブ組みはGK西川、DF岡本、永田、森脇、MF橋本、小島、鈴木、宇賀神、柏木、高木、石原、FWズラタン。ビブなし組はGK岩舘・福島、DF槙野、那須、加賀、MF関根、阿部、青木、斎藤、平川、武藤、梅崎、FW李であった。

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全体的に選手は身体が重い感じがしたが、その中でも攻守の切り替えが早かった。また、かなりの激しい対人の局面などが見られ、紅白戦の中でも自分と対面する相手には、絶対に負けない男の意地が感じられた。

最後は、李忠成選手の落としを阿部勇樹選手が振り抜き、見事なシュートが決まって練習が終わった。

午前の練習で、途中から別メニューになった鈴木啓太選手は、午後の練習は全てこなし、問題はなさそうだった。また、大谷幸輝選手は以前から肩を傷めていて、無理をしない方針で午後は別メニューであった。練習が始まった頃には、西日がさしていたが、すっかり夜の帳もおりて照明塔の明かりが輝いていた。午後の練習は、気温も2℃まで下がる中、妥協を許さない2時間を越える厳しい練習となった。

宇賀神「右サイドは見え方が違う」

練習後、右サイドを務めた宇賀神友弥選手は「サイドが違うと見え方が違う。左サイドでつまるとシンプルに右で逃げられるが、右だとそう簡単にいかない。もう少し、頭を使わないといけない。ずっと、マキとやっていてその関係は、目をつぶっていても築けていた。モリや加賀さんとの関係はまだまだだけど、不安よりも楽しみ。最大限に生かし、生かされるプレーをしたい」と久しぶりの右サイドに戸惑いながらもチャレンジする喜びを感じているようであった。「今まで以上に、キャンプでも苦しいトレーニングだった。ミシャのトレーニングも長く、激しくなっている感じがする。良い感じで仕上がってきている。あとは、ゲーム感覚を指宿でやって行く」と話した。

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永田「最近で一番良い」

永田充選手は、自分でも良い感じで出来ている。最近の中で一番、良いんじゃないかなぁ?!」とシーズンの入りに手応えを感じていた。そして「縦パスを入れる意識と持ち運びに関して、言われている。ドリブルでも良い感じだ。本当に、最近で一番良いよ!でも、試合をして見ないとまだ分からないけどね。ACLもあるし、みんなで闘わないと、今年は厳しい。全員で闘う!」と意気込んだ。

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今日のイチオシ!!「岡本拓也」

今日のイチオシは、岡本拓也選手!もともと対人プレーは強い選手であったが、長崎での試合経験で磨きが掛かっていた。3対2の攻撃参加の時に、精度には欠けるところが見受けられたが、大きなサイドチェンジや思いきった縦パスやクロスなど動きも良く、チャレンジ精神が見えた!また、関根貴大選手と2人で居残りランニングをしていた。みんなと同じメニューだけでは、ポジション争いを勝ち抜くことは出来ない。人よりも多くかいた汗は、決して無駄にはならない。

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