浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「地に足を着けて1戦!1戦!」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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1stステージ制覇目前。柏木「満足せずに、役割を徹底している。ひとり、ひとりのやるべきことが、勝利に繋がっている」

今シーズンから始まったファーストステージも、早いもので残り5試合となった。

正直、第5節で川崎にフットボールの質の高さを見せ付けられて1-1で引き分けた時は、ここから崩れるのではないかと思っていた。第6節の横浜FM戦で苦しい展開ながら逆転勝利を収めた辺りから、チームは勝負強くなって来た気がする。昨シーズン、悔しい思いをしたG大阪に1-0と勝利し、続く鬼門の仙台では撃ち合いとなりながらも4-4のドローで終えた。そして、FC東京と鹿島に連勝し、未だに無敗の首位である。

ACLの日程の関係でここまで12試合闘って9勝3分け勝ち点30で、得点は23ゴール、失点が10ある。気が早いかも知れないが、ファーストステージ優勝にむけて独走態勢に入った。

ここ数年、ミシャ監督体制になってから秋ごろから失速して優勝を逃して来た。だが、春から夏にかけての浦和は強い。2013年は、第12節が終了した時点で8勝2分け2敗で、得点は28ゴール、失点は13であった。2014年は、7勝2分け3敗で、得点は16ゴール、失点は9だった。

対戦カードや状況が違うので、一概には比較出来ないが、データーだけを見れば今シーズンは攻守において非常にバランスの良いチームになってきている。

槙野智章選手は「毎試合、結果が出ている中でみんなが満足していない。小さいところだが、意識の変化が今までと変わって来ている」と話し、柏木陽介選手は「満足せずに、役割を徹底している。ひとり、ひとりのやるべきことが、勝利に繋がっている」と話した。

常に1戦1戦を「決勝戦だ!」とずっと言い続けている那須大亮選手は「チーム全員が意識して、球際で負けないハードワークで攻守のバランスが良い。チームとして纏まりがある」と嬉しそうにチーム力を誇っていた。

浦和に来て1年目の高木俊幸選手は「浦和は個人の質も高いけど、リーグ開幕から『ハードワークを忘れずに!』がベースになって走って来た。攻守の切り替えもハードワークを怠らずにやっている。浦和のサッカーは強いと思う。FC東京戦もそうだったが、対戦相手は難しそうだった。良い感じで気持ちよく自分たちのペースで出来ている。最近、試合に出場する人が固まって来ているが、チームとしての流れがある。ただ、自分は最近、試合に絡んでいないから・・・」と少し寂しげな表情を浮かべたが、「いつかは、自分が必要になる場面が絶対に来る!得点を意識して仕掛けたり、詰まった流れを打開出来る良い準備をする」と意気込んでいた。

興梠慎三選手は「優勝出来る強いチームは、途中出場した選手が結果を出すことだ」と言った。今の浦和は試合出場の機会がある選手もチャンスが無い選手も、チームとして同じビジョンを持ち、目の前の試合に向って良い準備をして試合に臨むことが出来ている。そして、なお且つそれが結果に結びついているのだ。

鹿島戦に勝利してから、対戦カードや他のクラブの状況などを考えるようになってきた。まだ早いと思いながらも、習性なのかついつい嬉しい勝ち点の計算をしてしまう。次節の鳥栖に勝利をして、広島が湘南に敗れ、G大阪が横浜に敗れると、6月3日に浦和がファーストステージの栄光に輝く可能性が出て来た。もちろん、6月3日に浦和が柏に勝利し、G大阪が鹿島に負けて連敗すれば、浦和のファーストステージ優勝が決まる。

一番嫌な状況は、G大阪が3勝1敗したまま残り2試合まで粘り、最終節を迎える前ので未消化試合となっていた6月23日火曜日に開催される柏戦に負ければ、そこで浦和の優勝が決まる。浦和は、試合開催がないために少々味気ない優勝決定となる。

柏木選手は「いつかは負けることもあるだろうけど、今はそんな気がしない」と鹿島戦後に言っていた。まさに、勝者のメンタリティーがあった。その言葉を信じて、浦和が残り5試合全勝を果たして、無敗優勝を飾れれば申し分ない。23日に優勝が決まるとなると・・・何処でこの試合を観戦しようか?などと余計なことを考えてしまう。

はやる気持ちを押さえながら「一番大切なことは年間の王者に輝くことだ」と戒める。93年Jリーグ開幕当初の2ステージ制のホーム&アウェーとは異なる。今回の2ステージ制では、スポーツで大切な公平性に欠けている。ホーム&アウェーで闘うからこそ公平なのだ。ただ、現状のJ1の18クラブが1ステージをホーム&アウェーで闘う2ステージ制となると、年間68試合となりACLやナビスコ杯、天皇杯、代表戦などスケジュールを考慮すると不可能なのだ。今ここで現状の2ステージ制を批判しても意味がない。大切なことは、浦和が、目指す「年間王者!真の日本一!」なのだ。ファーストステージ優勝は、チャンピオンシップ出場権のチケットでしかない。

柏木選手は、自分自身を戒めるように「自信が過信に変わったらダメだ」と言った。まるで柏木選手の本のタイトルのようであるが、それが一番重要なことだと思えた。今、チーム状況は良い。慢心している選手は1人もいない。先ずは、目の前の鬼門の1つアウェーの鳥栖戦だ。地に足を着けて1戦1戦を闘い、確実に「真の日本一」へ向かって歩んで行こう。

Q. 曲がって足の指の骨が付いてしまった場合は、どうしたらよいのでしょうか?

A. 足の指の骨折を放置して酷くずれて曲がってしまったことを変形中骨折と言います。手術で、骨を切りなおし再び骨を付けます。変形中骨折は、肘が特に多いです。ただ、足の指も変形中骨折になる前に、早めに病院へ行かれることをお薦めします。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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