【河合貴子の大原なう】ボールに対する執着心をみせ、好調をアピールする李忠成<李、関根、興梠、那須、西川コメントあり>(2015/5/29)
今日のイチオシ「李忠成選手」
今日のイチオシは、チームで一番ボールに対して執着心を見せた李忠成選手だ。1本目はビブなし組であったが、平川選手に出したパスは見事であった。自身もゴールを決めてスタメン出場をアピールしていたが、ゴールよりも楔のパスを受ける動きや味方を生かす動きが光っていた。そこには、ボールに対する執着心があるからこそ生まれたプレーのように見えた。明日の鳥栖戦では、おそらく鹿島戦と同じスタメンでスタートする可能性が大きい。鳥栖にロングボールを蹴らさないための動きやセカンドボールを拾う動きなど、李選手のボールに対する執着心で、ピッチで輝く。
関根「鬼門とか思っているだけでダメ。自分たちのサッカーをするだけです」
3戦連続ゴールで絶好調の関根貴大選手は「相手のストロングポイントを消すことが大事。相手がロングボールを入れて来たときのセカンドボールを拾う。守備は、ずっと言われて来ているし、ポジショニングや相手のセンターバックとの対応を意識して練習してきた。連続ゴールは、意識しない」と守備について話していたが「チームのための1点が決まれば良いなぁ。今年は、ゴール前に顔を出す意識で、逆サイドの動きやセンターへの入り方、こぼれ球を狙っている」と笑い、連続ゴールへの意欲を見せた。また「鬼門とか、昨シーズンのこととか、気にしない方が良いですよ。思っている時点でダメ!自分たちのサッカーをするだけですよ」と平常心で闘う。
興梠「昨年優勝できなかった要因となったのがアウェー鳥栖戦だった」
一方、興梠慎三選手は「昨年、優勝出来なかった原因の一つは、アウェーの鳥栖戦だ。昨年のことは、終わった話しだが、今年は違う所を見せ付ける!」と意気込んだ。そして「鳥栖はロングボールを蹴ってセカンドを拾って、攻撃を仕掛けてくるやり方だ。浦和が、普通にやれば負ける相手ではない。ただ、気をつけないといけないのは、前からプレスに行った時に、ボランチとの距離が空いてセカンドボールが拾えなくなることだ。どうしても間延びしてしまう時間はあると思うから、声を掛け合いながらコンパクトに保つ。自分がアプローチを掛けた時に、後ろの選手に付いて来て欲しい。自分がプレスのスイッチを入れる」と前プレスのスイッチを入れてショートカウンターを狙う。
那須「セカンドを拾うことが大事」
那須大亮選手は「集中力と忍耐強さを求められる試合になる。今週の練習から、DF陣は忍耐を求められていた。スムーズにゲームが運べない時に、どうするか良い練習が出来た。ボールを動かして、リスクマネジメントし、セットプレーでは集中する!!豊田に焦点が行きがちだが、セカンドを拾う動きが鍵になる。ファーストを競って、セカンドを拾う。コンパクトに闘う」とDFラインの押し上げの統率を図る姿勢を見せた。また、ミニゲームでCKからの失点したことに関して「ファーストで(永田選手に)決められていたら嫌なイメージが残ったが、相手に寄せられるし、駆け引き出来るし、ポジショニングのひとつで修正できる」と逆にCKから失点したことで、意識を引き締めたようだ。
西川「試される試合だ」
西川周作選手は「セカンドが拾えるか、拾えないかでゲームは変わる。競って、走って、球際強く行けば負けない!相手が退いても、しっかりとしたパスワークでいきたい。良いゲームの入り方をして、今回の鳥栖では違った自分たちを見せたい」と話した。そして、鳥栖の得点力の豊田選手に対して「動き出しだったり、クロスへのタイミング、相手の背後も上手い。能力も高い選手だ」と大絶賛したが、「鳥栖戦は、試される試合だ。昨年の経験を生かしながらしっかりとやりたい」とゴールを死守する。
鬼門の鳥栖、昨年の嫌な引き分け、そんなイメージを払拭出来る試合を期待したい。関根選手の「気にしない方が良い」という言葉が、本当に大切なのかも知れない。浦和らしく、アウェーの鳥栖戦を闘い勝利を目指す。