浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】神戸戦まで残り2日!調整に余念なし(2015/6/18)

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神戸戦まで、あと2日!

どんよりとした梅雨空の下で、選手たちの明るい声が練習場に響いていた。6月18日、ミーティングが終わり午前10時45分から練習が始まった。

軽いランニングをしながら動的ストレッチを織り交ぜながらアップが行なわれ、3グループに分かれたボール回しの通称鳥かごでは、選手たちから笑みが零れリラックスムードに包まれていた。鳥かごが終わった後のGK練習では、通常のGK練習前に、相手に前プレスを掛けられた時の後ろからの繋ぎの練習が行われていた。

アップが終了し、ハーフコートでのミニゲームが3本行なわれたが、日本代表戦に出場した槙野智章選手は、別メニューで軽いランニングでコンディション調整をしていた。茂木力也選手と斉藤翔太選手は天野コーチの下で、福島春樹選手は土田コーチの下で課題に取り組んでいた。

ビブ組は、GK西川、DF岡本、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW興梠。ビブなし組は、GK大谷、DF小島、永田、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、高木、李、FWズラタン。

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ビブなし組のゴール前20mにコーンが置かれ、目安としてビブなし組みのDFラインが設定されていた。1本目は、お互い牽制し合うような雰囲気でミニゲームが行なわれていた。両チームとも攻守の切り替えが早かったが、ビブなし組みは両ワイドが下がり5DFのような守備ではなく、積極的に前からボールを奪う姿勢を見せていた。

2本目には、前線の3人を総入り変えして行なわれた。すると、ビブ組に入った高木俊幸選手が退き気味にボールを受けると、オーバーラップしてきた岡本拓也選手へ、岡本選手が左から早めのクロスを中に入れると飛び込んできたのは、ズラタン選手であった。しかし、ズラタン選手と僅かにタイミングが合わず、体勢を崩しながら撃ったズラタン選手のシュートは枠を捉えることが出来なかった。しかし、宇賀神友弥選手のクロスにズラタン選手はドンピシャリと合わせて見事なシュートが決まった。

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ビブ組が、人数を掛けて積極的な攻撃を仕掛けるシーンが多く見られた。攻めに人数を掛けているビブ組であったが、バックパスのタイミングが西川周作選手と合わず、オウンゴールになりかけたところを間一髪で那須大亮選手が掻き出すシーンがあったり、ビブなし組の興梠慎三選手の相手DFの隙を突くヒールシュートを岡本選手が高い危機察知能力でクリアしたりするシーンがあり、少しビブ組みのDFのバランスが悪かったように感じた。

3本目は、再び前線の3人を1本目と同じに戻すと更にミニゲームはヒートアップしていった。球際に対して、両チームと激しさを増しボールに対する執着心が見られ、ファーストディフェンス、セカンドディフェンス、サードディフェンスの動きが見られた。ビブなし組のズラタン選手へのクロスに対して、森脇良太選手が飛び込み、ズラタン選手と接触した。ズラタン選手は足首を気にするそぶりを見せて、その場にしゃがみ込んだ。しばらく痛そうにしていたズラタン選手であったが、プレーを止めることは無かった。ラストゴールは、ビブなし組の平川忠亮選手のアーリークロスを森脇選手がクリア。しかしそのクリアボールが、まるでラストパスのように青木拓矢選手の下へ、青木選手が冷静にこれを決めて練習が終了した。

ガックリと肩を落とす森脇選手にピッチの外で見ていた槙野選手が「誰?今のは~、森脇君だよね~」と茶化すように声を掛けて、槙野流の励まし方をしていた。

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練習後は、槙野選手と宇賀神選手、森脇選手、加賀選手がのんびりと談笑していた。小島秀人選手と武藤雄樹選手、梅崎司選手のパス&コントロールシュート練習に大谷幸輝選手が対応。阿部勇樹選手や橋本和選手、柏木陽介選手などはランニング調整。青木選手はサイドチェンジをイメージしたロングボール練習など、それぞれが思い思いに過ごしていた。

練習中は雨に降られることもなかったが、選手がロッカールームに引き上げると大原は、激しい雨に見舞われた。まるで、練習が終わるのを雨が待っていたようであった。

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