浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】2ndステージに向けて、様々なバリエーションを試す(2015/7/3)

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2部練習の午後もみっちりトレーニング

降ったり止んだりとぐずついた天候の中、15時半から午後の練習が始まった。午前中に、かなりの負荷をかけた体幹やフィジカルトレーニングを行なった選手たちは、身体が重いはずなのに、練習が始まる15分前にはピッチに集まりだした。

一番早く、姿を見せたのはズラタン選手であった。午前の最後に行なわれたランニングで遅れ気味だった武藤雄樹選手は、疲労を考慮して午後練習はお休みとなった。

午後の練習が始まる前に、森脇良太選手と青木拓矢選手は個人でランニングをして調整。他の選手たちは自然と2グループに分かれて通称鳥かごのボール回しを行なっていた。しかし、午前練習で疲れ果てているのか、那須大亮選手は座り込んでみんなの様子をじっと見ていた。

そして、堀コーチの合図と共に、午後練習がスタートした。ランニング、動的ストレッチを終えると3グループに分かれて通称“鳥かご”のボール回しがリラックスムードの中で行なわれていたが、ボールに対する執着心があり、どの選手も迫力があった。

その後、4人1組に分かれて動きを入れながらのパス交換やボール回しが行なわれた。一番目に付いたのは、槙野智章選手と柏木陽介選手、宇賀神友弥選手、梅崎司選手のグループで、なんとヘディングのボール回しで45回も弄ばれるように回された梅崎選手であった。「乳酸が溜まって、もう飛べない!」と梅崎選手はグロッキー。気を利かした柏木選手が「ウメちゃん、少し休む?」と優しい声を掛けていた。

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2ndステージに向けて、ミシャ監督は様々な組み合わせを試している

念入りにアップ終了後、ビブ組はGK西川、DF槙野、永田、森脇、MF宇賀神、斉藤、阿部、青木、関根、興梠、高木、FWズラタン。ビブなし組はGK大谷、DF岡本、那須、加賀、MF橋本、小島、鈴木、茂木、平川、柏木、梅崎、FW李に分かれて12対12のミニゲームが行なわれた。ピッチは両ゴールをペナルティーラインまで出した広さであった。

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1本目は、ミシャ監督から「相手のDFがいるところで止まってパスを受けるのでは無く、瞬間的な動き出しをすること」と指示が出された。両チーム共に、DFラインを高く保つ意識の中で、攻守の切り替えが早いゲーム展開となっていた。

2本目は前線の3選手とボランチのビブなし組の鈴木啓太選手とビブ組の阿部勇樹選手を入れ替えて行なわれた。ビブ組の青木選手が前線にボールを預けて、前に飛び出すシーンも見られたが、那須選手が真ん中で守備コントロールするビブなし組は、堅い守備を見せた。

また、スローインでミシャ監督はフリーズをかけて、チェックの動き(右に行くと見せかけて相手DFを釣り、逆の動きをする)からフリーでボールをもらう動きなど細かい指示を送っていた。ビブなし組の堅い守備を梅崎選手と柏木選手、李選手の早いテンポのコンビネーションパスで崩すシーンも見られた。しかし、徐々に両チームとも中盤を省略したDFの裏を狙うロングボールが目立つようになってきた。だが、前線にボールが収まっても、疲れからかサポートが遅く前線が孤立してしまうシーンが多く見られるようになってしまった。

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3本目は、1本目と同じ前線の3選手に戻し、ビブ組はボランチを阿部選手と鈴木選手のコンビに、ビブなし組は青木選手と茂木力也選手のコンビとした。3本目が始まる前には、ミシャ監督から「後ろからのサポートが遅れている!次の展開を予測しないとダメだ。設定は、通常のゲームよりも難しいが、早くサポートをしよう。早くサポートをしないと間に合わない」と指示が飛んだ。

また、真ん中を使う縦パスの意識を高めて、真ん中で攻撃の形を作り、サイドに振って相手DFをスライドさせたところで大きく逆サイドに展開する組み立てなどを求めた。「基本、真ん中を使いながらだ!」と檄が飛んだ。

すると3本目は、しっかりとボールを繋ぐ意識が生まれ、両チーム共にピッチを広く使う展開が見られた。特に、ビブ組は、楔の縦パスを受けたズラタン選手が、森脇選手に落とし、森脇選手のクオリティーが高い見事なパスで逆サイドの斜め前の宇賀神選手へ展開。宇賀神選手のクロスをズラタン選手がニアに飛び込みヘディングシュートを決めた。2ndステージで見たいゴールシーンであった。3本目は、かなり体力的にも厳しい中で、ビブ組みの斉藤翔太選手が積極的にプレスを掛けると、DFラインが押しあげることがビブ組は出来た。後方から「翔太!いいね!」「翔太、サンキュー」と声が掛かると、斉藤選手の守備に拍車が掛かっていった。ラストゴールは、その斉藤選手が起点となり右サイドに流れた興梠選手へ、興梠選手のクロスを逆サイドから走り込んだ高木俊幸選手が決めて、練習が終了した。

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約1時間半以上の午後練習が終わると、選手たちは疲れ切った表情で足早にロッカールームへと引き上げていった。

普段、居残り練習をする梅崎選手も今日は、さすがに居残り練習を行なわなかった。そんな中、青木選手と岡本選手、茂木選手は居残りランニングをしていた。岡本選手は「走るよ!身体は重いけど・・・。日課なんでね」と笑顔を見せた。

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2ndステージに向けて、ミシャ監督は様々な組み合わせを試しているように感じた。高木選手が右のシャドーでプレーをすることも珍しい。前線の組み合せやボランチのDFラインの組み合わせなど見ていてポジション争いが、1からスタートしていることを物語っていた。今は、夏場に向けて闘う身体作りの準備をしながら、より良いコンビネーションを2ndステージに向けてつくりあげている

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