浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】練習試合1試合目・ベストメンバーで早稲田に競り勝ち3-2で勝利(2015/7/5)

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早稲田大学ア式蹴球部との練習試合

曇り空に覆われた大原は、蒸し暑さが増していた。オフ明けから2部練習を2日連続で行ない、かなりの負荷を掛けている浦和は、7月4日午前11時か早稲田大学ア式蹴球部と35分×4本(実質、35分ハーフ2試合)行なった。

1試合目、浦和はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW興梠と公式戦を思わすベストメンバーでスタートした。

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一方、早稲田大学は4年生を中心としたメンバー構成で、右サイドバックの新井翔平選手や左ワイドの堀田稜選手は浦和ユース出身の選手などクラブユース出身の選手や高校サッカーの名門校出身の選手が多かった。

前半、立ち上がりから早稲田大学は、臆することなく声を掛け合って積極的にプレスを掛けてきた。しかし、浦和は慌てることなく、DFラインを高めに設定し対戦相手が大学生でもお構いなしに球際に厳しく行っていた。

7分、武藤雄樹選手から大きく逆サイドの森脇良太選手に展開し、相手DFが左にスライドして中央が空いた隙を森脇選手から阿部勇樹選手、武藤選手とダイレクトでテンポの良いパスを回し、武藤選手のアーリークロスをファーサイドで興梠慎三選手が合わせて先制!「これぞプロ!」クオリティーの違いを見せ付ける展開でゴールが生まれた。

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その後も浦和が主導権を握り、サイドに揺さぶりを掛けて小気味よいパスがテンポ良く繋がるものの、早稲田大学の身体を張った守備で追加点が奪えなかった。逆に早稲田大学は、奪ってから縦に早い攻撃を仕掛けてゴールを狙うが、統率のとれた浦和のDFラインでオフサイドになってしまった。

31分には、ゴール中央に流れた関根貴大選手から興梠選手がパスを貰うと、相手DFを嘲笑うように切り返したシュートが決まり2-0と突き離した。前半終了間際に浦和の右サイドを突破してバイタルエリアまで早稲田大学が攻め込んだが、森脇選手が身体を張って阻止。相手に押し倒された森脇選手だったが、「ノーファールだよ!レフリー!」と槙野智章選手から手厳しい声が掛かり判定はノーファール。「ベリーファールだよ」と思わず森脇選手がつぶやいた。前半は、2-0でプロの貫録を見せ付けて終了した。

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後半は、武藤選手に代わりズラタン選手を投入。後半開始前に、興梠選手がズラタン選手に「簡単にやろう」と優しく話しかけていた。ズラタン選手のワントップにして、興梠選手が左のシャドーのポジションを任されてスタートした。

後半も浦和が主導権を握り、39分には柏木陽介選手のふわりと浮かした縦パスに興梠選手がDFの裏に抜け出して、胸トラップシュートを放ち、ハットトリックかと思いきやオフサイドの判定。惜しくもゴールは認められなかったが、切れの良い動きを興梠選手は見せていた。

後半の立ち上がりは、浦和のペースであったがボールの失い方が悪く、44分に田中太郎選手(藤枝東出身)のクロスに小林大地選手(流通経済大学付属柏出身)が見事に合わせたヘディングシュートが決まり2-1とされてしまった。早稲田大学にゴールを許してしまい、闘争心に火が付いた槙野選手がドリブルでペナルティーエリア内に進入し倒れ込むが、柏木選手が「今のは、無い(PKでは無い)」と冷静な声を掛けた。

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蒸し暑さと負荷を掛けた練習の疲れで、浦和の足が止まりだした。試合は、徐々に早稲田大学のペースになっていった。47分には早稲田大学の鋭いカウンターから堀田選手がシュートを放つが西川選手が何とか触りCKとなり、田中選手の左CKからヘディングシュートを撃たれてポストに直撃で難を逃れた。

 

だが、60分には平澤俊輔選手の右CKの零れ球を関根選手が拾って反撃をしようとした瞬間に、飯泉涼矢選手がインターセプトして狙ったミドルシュートが決まり同点とされてしまった。大学生相手に、このままでは終われない浦和は、きつい身体を奮い立たせた。

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そして、柏木選手がボールを奪うと直ぐに関根選手へ、関根選手のグランダーのクロスを梅崎司選手が綺麗に合わせて意地の1点を決めた。フィジカルが落ちた途端に、主導権を早稲田大学に握られてしまったが、3-2で勝利した。

試合後、那須大亮選手は「もう~ダメ」と珍しく弱音が出るほどきついコンディションでの試合であった。

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