浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】明日湘南戦。興梠、武藤もスタメン起用へ。<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/8/15)

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2ndステージ、ホーム初勝利を目指して湘南を迎え撃つ!

練習が始まる前にパラパラと降り出したにわか雨は、涼しさを運んで来てくれた。8月15日、ミーティングを終えて午後4時半から浦和の試合前日練習が始まった。気温も24℃まで下がり、選手たちの動きは連戦の疲れを感じさせないほど軽快であった。5試合ぶりに勝利を収めた新潟戦から中3日で、湘南をホームに迎えて連勝を目指す。

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アップが始まると、雨は本降りとなり激しさを増した。だが、すぐに止み涼しげな風が選手たちを包み込んでいた。新潟戦で右目上を負傷した阿部勇樹選手は、ミニゲームが始まる前に大事をとってバンテージを巻いて傷口を保護していた。恒例のミニゲームでは、新潟戦を回避した武藤雄樹選手と興梠慎三が、コンディションが良いことをアピールしていた。

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ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、興梠。ビブなし組は、GK大谷・福島、DF岡本、永田、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、高木、李、FWズラタン。

1本目は、開始直後にズラタン選手がいきなりゴールを叩き出し、好調さをアピールとするとビブ組の攻撃に火が点いた。関根貴大選手のクロスを中央で興梠慎三選手が落とすと森脇良太選手のミドルシュートが炸裂!しかし、枠を捉えることが出来なかった。

ビブなし組は5バック気味からしっかりとした守備を見せ、ボールを奪うと一気に前に出て来た。思わず槙野智章選手が「外から中のボールを、気をつけよう!」と味方に声を掛けるほどであった。しかし、徐々に落ち着きを取り戻したビブ組は、主導権を握りはじめセカンドボールも拾えるようになって行った。槙野選手から逆サイドのバイタルエリアの梅崎司選手にロングボールが通ると、興梠選手が斜めにゴール前に走り込み、梅崎選手のアーリークロスに見事に合わせた。興梠選手の動き出し、タイミングは素晴らしかった。

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また、縦パスを受けた武藤選手のクロスを梅崎選手がゴール左隅に流し込んだ。全体的にビブ組は、興梠選手にボールが収まり、そこからサイドを上手く使う攻撃が多かった。

2本目も1本目と同じメンバーで行なわれた。2本目は、1本目よりも那須大亮選手、柏木陽介選手、興梠選手の縦のホットラインを使う動きが目立った。また、ビブ組のCKでは、梅崎選手がキッカーを務めていた。

練習後、柏木選手は「プレスキック、蹴らないねぇ~」と苦笑いしていた。左足内転筋の状態は、完全ではないようだ。だが、ミニゲームでは、柏木選手は攻撃の起点となっていた。にわか雨が止んで、しばらくは涼しげであったが、段々と蒸し暑くなって来た。それでも、お互いに球際に対して厳しいプレスを掛けて、ボールに対する執着心を見せていた。

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ビブ組の興梠選手と武藤選手がポジションチェンジをして、左のバイタルエリアから興梠選手が下がって、柏木選手からボールを引き出す動きを見せた時に、ミニゲームを見守っていたミシャ監督が、立ち上がりフリーズを掛けた。退いてパスをもらうのでは無く、退く振りをしてから動き直してDFの裏を狙う指示を出していた。DFの裏を取れれば興梠選手もゴールを狙えるし、ゴール前には武藤選手や梅崎選手だけでなく、逆サイドから関根選手も顔を出し、攻撃の選択肢が増えていた。

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そして、宇賀神友弥選手のクロスに岡本拓也選手と競り合いながらゴール前に飛び込んだ梅崎選手のシュートが決まり練習が終了した。梅崎選手のゴールが決まった瞬間、岡本選手はゴール前で大の字になり、取材陣から「岡本のオウンゴールだったかぁ」と声が上がった。岡本選手は「オウンゴールの方が、自分で納得出来る。早いクロスにウメさんが上手く合わせた」と悔しがっていた。

ペトロヴィッチ監督「明日のゲームはしっかりと走る」

練習後、ミシャ監督は「この夏場の連戦は、身体の状態を維持するのは簡単ではない。コンディションは中2日よりも中3日の方が、試合に向けて良い。代表から帰ってきた興梠と武藤は新潟戦のメンバーから外れたが、起用出来る状態になっている」と嬉しそうに話した。そして「湘南は、アグレッシブでチームとしてまとまりがある。手強い相手だ。走ることが大事。明日のゲームはしっかりと走る」と湘南戦に向けて走り勝つことを掲げた。

夏場の連戦でコンディションは厳しい状況だが、湘南戦に向けて、充分手応えがある試合前日練習であった。2ndステージ、初の連勝とホーム埼玉スタジアムで初勝利を収めたい。湘南に走り負けずに勝つ!!

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