浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】明日の仙台戦、出場停止の関根の代役は平川?高木?ポジション争いに火がついていた<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/8/21)

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3連勝を目指し、仙台を撃破して年間首位固めを図る

浦和から遥か遠く太平洋沖合で発生した大型で強烈な台風15号と16号の影響で、ぐずついた天候となった8月21日午後3時半から仙台戦に向けての試合前日練習が始まった。気温28℃と夏場としては低めであるが、蒸し暑くまるで梅雨のような感じの中でも、選手たちは躍動していた。

アップ後、斉藤翔太選手と茂木力也選手は天野コーチの下で課題に取り組んだ。水曜日の練習では、別メニューでコンディション調整をしていただけに、コンディションが心配だった槙野智章選手と柏木陽介選手、阿部勇樹選手たちは良い調整で試合に臨めるようだ。

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ただ、湘南戦で右膝を負傷した阿部選手のテーピングが気になった。また、累積カードで次節仙台戦を出場停止となった関根貴大選手のポジションを誰が務めるのか?水曜日の練習では、左のワイドに橋本和選手を起用して右のワイドを宇賀神友弥選手が務めていたが、平川忠亮選手は「監督が誰を起用するか、迷うように良い準備をする」とポジション争いに名乗りを上げていた。木曜日の練習では、右のワイドに高木俊幸選手を起用していた。ワイドのポジションを巡り、ポジション争いに火がついていた。

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そして、今日の注目のミニゲームは、ビブ組がGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF橋本、柏木、青木、高木、ズラタン、李、FW興梠。ビブなし組はGK大谷、DF岡本、永田、加賀、平川、MF阿部、鈴木、宇賀神、関根、FW武藤、梅崎で始まった。

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開始早々に槙野選手がミドルシュートを放ち、攻撃的な姿勢を見せた。対するビブなし組の鈴木啓太選手が負けずと強烈なミドルシュートを放ち、お互いにシュートまでの意識は高かった。しかし、仙台の4-4-2を想定したビブなし組の守備は堅く、またビブ組もDFラインを高く保ち前線から嵌めこむ守備を見せていた。ズラタン選手と興梠慎三選手がポジションチェンジしたり、サイドから揺さぶりを掛けるも決め切るところまでいかなかった。1本目はお互いに譲らずにノーゴールで終わった。

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2本目は、5選手を入れ替えて行なわれた。前線を興梠選手と武藤雄樹選手、梅崎司選手のトリオにした。更に右ワイドを高木選手から平川選手へ、左のワイドを橋本選手から宇賀神選手へ、ボランチの青木拓矢選手から阿部選手へと変更した。すると、2本目開始早々、宇賀神選手がポジション争いに終止符を打つような豪快なシュートを左から走り込んで決めた。

また、ミシャ監督からDFラインでボールを保持した時の攻撃の組み立て方に対して細かい指示が出た。自陣でマイボールになった時は、ボランチ1枚と那須大亮選手、西川周作選手で3バックを形成し、両ストッパーは出来るだけ高い位置にポジションを取りサイドで数的優位を作る取り組みが行なわれ、ビブなし組のDFはサイドに引き出されて中が手薄になるシーンが見られた。

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そして、左足内転筋の違和感でCKのキッカーを止めていた柏木選手が、久しぶりにキッカーを務めた。練習後、柏木選手は「全部蹴るか分からないが、蹴る」と話し左足の状態も良いようである。ミシャ監督が、一番時間を使って取り組んだのは守備のCKであった。

1stステージの仙台戦では、失点している経験もあり、仙台のセットプレーからの得点率は38%と高い(ちなみに、浦和のセットプレーからの得点率は23%である)念入りにマークの確認をするだけでなく、前線に2枚選手を残してカウンターに繋げる意識を高めていた。しかし、高木選手の右CKをファーサイドで永田充選手が那須選手に競り勝ちゴールを決めた。永田選手のゴールにより、ビブ組みのセットプレーに対する危機感が深まった。

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ペトロヴィッチ監督「この2連勝が意味あるものになる」

ミシャ監督は「仙台戦に向けて「仙台も手強い相手だ。新潟、湘南と2連勝出来たが、明日の仙台戦に勝利することで、この2連勝が意味あるものになる。走り、闘い、規律を守ることベースに全力で闘う」と話した。

1stステージの仙台戦は、シーソーゲームの末に4-4の引き分けと終わっているだけに、ホーム無失点で仙台に勝利して年間首位をキープしたい。

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