浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー】選手たちのコメント。清家「もっともっと得点したかった」<清家、柴田、加藤、猶本、後藤、吉田監督コメントあり>(2015/9/5)

今日のイチオシ!!「清家選手」

今日のイチオシは、追加点を叩き出した清家貴子選手だ。前半から清家選手のスピードを生かしたDF裏を突く動きを何回も見せていた。タイミングが合わずにオフサイドになってしまったり、足元にボールが入り過ぎてしまったり、DFとGKに身体を入れられてシュート体勢が崩れたり、シュートまで持ち込めなかったり・・・。それでも清家選手はゴールに向かう姿勢を崩さず、DFとGKの間を何度も狙い続けた。そして、やっと岸川奈津希選手の縦への浮球をDFと競りながらヘッドでコントロールしながら自身の前へ落として、冷静にゴールを決めた。

清家選手は「まずは、勝ち点3を取れたことはチームとして良かった」と安堵の表情を浮かべ「相手が4DFになったので、自分が裏を抜けて三知さん(後藤選手)が起点になると話していた。奈津希さん(岸川選手)が見ていてくれて良い所にボールを落としてくれた。タイミング良くDFの間も上手く抜けられた。もっと、もっと得点したかった」と話した。U19日本女子代表、高倉麻子監督からは、相手との駆け引きや受ける前の動き出し、受ける前のボディーコンタクトなどの指摘を受けて来た。更なる上を目指して清家選手は、ゴールを狙い続ける。

吉田監督「勝つために慎重に闘った」

「ずっと勝ててなく、申し訳なく思っていた」とホッとした表情を吉田靖監督は浮かべた。「中断期間がありがたかった。若いチームなので勢いがあれば良いが、負けると落ちる。闘い方を整理して、良い奪い方からどんどんゴールに向かうことをして来た。外も中も使い分けて攻撃を仕掛ける。人数を掛けないと点が獲れないので、サイドバックが上がる時は、中に入ってくるようにした。伊賀のサイドが薄かったのでサイドを突けたのは良かったし、清家のスピードを生かせたのも良かった。DFラインに長船が入ると真ん中が落ち着く。ただ、中に入って来る精度が低かった。もっと攻撃のクオリティーを上げないといけない」と厳しい口調で話した。そして、5DFや最後の時間を使って選手交代をさせたことに関して「何としても勝つために、慎重に行きました。これからも全部、慎重に行きます」と手堅く試合を物にしていく

柴田「点が入ってくれて良かった」

スルーパスから攻撃の起点を作った柴田華絵選手は「(乗松選手)瑠華が良いタイミングで上がってくれたので良かった。練習よりも上手く行った。あそこしかパスコースが無かったし、狙った。点が入ってくれて良かったです」と嬉しそうに話した。しかし、すぐに気持ちを引き締めて「順位が下と勝ち点1差で詰まっているから、次節を勝たないといけない」と話した。

加藤「問題は次の湯郷戦!」

シュートがクロスバーに直撃した加藤千佳選手は「トラップした瞬間、上手くいって『来た~』と思ってシュートを狙ったら、カーンって鈍い音がした」とガックリと肩を落としたが、「伊賀が3DFで来ることを想定して練習して来た手応えがあった。途中で4DFに変わったけど慌てなかった。勝てて良かった。だけど、問題は次の湯郷戦だ!!」と勝利に酔いしれることなく次節に向けて切り替えていた。

猶本「失点をしないことを意識した」

猶本光選手は「相手のシステムが最初は特殊だったので、失点をしないことを意識した。相手がシステムを途中で変えて来たけど、みんなでコミュニケーションを取れていた。前期の反省として、DFラインから縦パスがFWに入るので前目のポジションをとっていることが多かったから、しっかりとボールを繋ぎながらスペースを見つけて前に行くことを心掛けた」と中断期間にポジショニングの修正が出来ていた。

後藤「90分間みんなが締まって闘えた」

先制点を上げた後藤三知選手は「中断明けと言うこともあり、勢いを持って勝ち点3を取りに行く闘いでゲームに入った。クロスからの得点を練習して来て、得点が獲れた。狙いとしていたサイドバックの乗松が、深い位置まで行くことが出来て、良いボールが来て決めることが出来た」と少しハニカミながら話した。「チームとしての狙いのゴールが出来たし、90分間みんながしまって闘えたのは良かった。前半は、簡単なカウンターで危ないシーンを作られた。後半、伊賀に流れが来ている時も耐えることが出来た。4位の仙台と勝ち点が離れているが、5位以下は勝ち点差が詰まっている。一戦、一戦勝って行く。攻守のバランスを考えながら、前線からの守備は、浦和のストロングポイントで生命線だ。前からの守備がどれだけ出来るか大事だ」と話し、前線からプレスを掛けて攻守の切り替えを早くゴールを狙う姿勢を見せた。次節の湯郷戦も激しく闘う意欲を燃やしていた。

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