浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー】2015プレナスなでしこリーグ1部レギュラーシリーズ第16節 vs スペランツァFC大阪高槻(2015/9/22)

高槻に1-1の引き分けもエキサイティングシリーズ上位対決に進出決定!

なでしこリーグ・レギュラーシリーズも残り2試合となり、エキサイティングシリーズを上位で闘うために、1試合も落とすことが出来ない。天高く爽やかな秋空が広がり、シルバーウィーク真っただ中の9月22日。前節、首位争いをしている日テレに引き分けた浦和は、勝ち点9と下位に沈むスペランツァFC大阪高槻をホーム駒場スタジアムに迎えた。

坐骨に痛みを抱えた後藤三知選手の疲労も考慮して高槻戦を欠場させ、キャプテンを高畑志帆選手が務め、吉良千夏選手が中断明け初めての先発起用で清家貴子選手とツートップを組んだ。

西日が傾き、浦和駒場スタジアムのピッチはメインスタンドの屋根の影が大きく伸び始めた17時に高槻のキックオフで始まった。

試合の立ち上がりから主導権を握った浦和は、2分に猶本光選手のFKをサインプレーからグランダーのパスを右サイドで受けた乗松瑠華選手のクロスに吉良選手が飛び込むものの僅かに合わずGKの大野麻耶選手にキャッチされてしまった。

7月26日の仙台戦以来のスタメン起用となった吉良選手のゴールに期待が掛かり、スタジアムは吉良選手のチャントが湧き起こっていた。高槻は、しっかりとした守備ブロックからボールを奪うとカウンターを狙ったり、早めにアーリークロスを入れて来た。そこは、高畑選手と長船加奈選手がバランス良く対応して行った。

13分には、池田咲紀子選手のビルドアップを柴田華絵選手が受けて、ドリブルで運びタイミングを見てクロスを送り、清家選手が放った右足シュートは枠を捉えることが出来なかった。

23分にも清家選手から右に流れた吉良選手がヒールでトラップして自身の前に浮球を落としてゴールを狙うも決まらず、良い形は作るが決め切ることが出来ずにいた。

26分、成宮唯選手がドリブルで持ち上がり、右のワイドの高橋紗樹選手へとパスを送り、高橋選手のドリブルシュートは、ゴール前でバウンドが変わりキャッチングに行っていた池田選手の右側をかすめるようにゴールへと吸い込まれて行ってしまった。不運な形で1点を失った浦和であったが、その直後に乗松選手からパスを受けた吉良選手がドリブルで運んで相手DFを引き付けて清家選手へとパスを送った。すると、清家選手は相手のGKの動きを冷静に見ながらゴール左隅へとスーパーゴールを決めて試合を振り出しに戻した。

その後も浦和ペースで試合が進むが、自陣でのミスでピンチを招くシーンもあったが、池田選手が勇気ある飛び出しでクリアしてピンチを救った。高槻は、丸山桂里奈選手が攻撃の起点となりボールをキープして鋭い動きを見せるが、守備面は安定感を見せていた。浦和は、再三チャンスを作るが決め切れず、また楔のパスを狙われてしまい苦しい展開を強いられてしまい、前半を1-1で折り返すこととなってしまった。

後半も浦和が主導権を握るも、高槻の守備は激しさを増して2ブロックを形成しながらゴール前を固めて来た。58分には、吉良選手のシュートの零れ球を猶本選手が狙うも身体を張った高槻のDF陣に阻まれてしまった。セットプレーからも岸川奈津希選手がヘディングでゴールを狙うが決まらず、66分には吉良選手がDFの裏に抜け出すもオフサイド、攻め続けながらもラストパスのタイミングが合わず厳しい状況から抜け切れずにいた。

76分には清家選手に代えて白木星選手を投入。79分には加藤千佳選手に代えて長野風花選手を投入して攻撃のリズムを変えようと試みた。80分には、エリア内の混戦から柴田選手がシュート。87分には吉良選手が振り向きざまにシュートを放つも決め切れずにいた。結局、主導権を握りながらも追加点を奪えずに1-1の引き分けで終わった。

勝ち切ることが出来ずに、ガックリと肩を落とした浦和であったが、岡山湯郷が仙台に2-5で敗れたために、レギュラーシリーズ最終戦の前に浦和の6位以内が確定してエキサイティングシリーズ上位対決に進出することが決まった。(第17節終了時点 5位新潟勝ち点23、6位浦和勝ち点22、7位湯郷勝ち点18。レギュラーシリーズ6位以上がエキサイティングシリーズ上位決戦に進出)

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