浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「一発逆転のチャンス~関根貴大選手」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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関根、五輪出場に意欲「最初で最後のチャンスだと思う。結果以上のものを見せることが大事だ」

「素直に嬉しい」と目を輝かせながら関根貴大選手は、少し照れながら話し出した。関根選手の下に、U-22日本代表召集の知らせが届いたのだ。U-22日本代表は、リオデジャネイロオリンピック出場権をかけて来年1月に行なわれるアジア最終予選に向けて、10月25日から国内合宿を行う。ナビスコカップ決勝を控える鹿島とG大阪の選手は除外され、海外で活躍する南野拓実選手(ザルツブルグ)や久保裕也選手(ヤングボーイズ)は召集されず国内組みだけでU-22代表候補選手として28人の選手が招集された。

関根選手は、昨シーズンリーグ戦21試合出場を果たし、今シーズンは29試合出場し、そのうち26試合先発出場としっかりと浦和でレギュラーを掴んでいる。今までメンバー入りしていなかったのが、不思議でならない。

槙野智章選手は「選ばれたね!!」と自分のことのように喜んだ。槙野選手は、手倉森U-22代表監督に「J1でレギュラー張って出ている選手はU-22ではそういない。その中でも優勝争いしているチームの中で、ましてや昨年からずっと試合に出ている選手の1人でもあるし、間違いなくU-22の中で良いアクセントになるのではないですか?」と問いかけをしてきた。「いずれは、選ばれると思っていたが、こういう時期に選ばれるのはチームにとっても本人にとっても良いことだと思う。間違いなく何かを得て帰ってくると思う。感じるものが沢山ある。例え、練習試合でもミニキャンプでも呼ばれることで、同世代と一緒に過ごすことで刺激を得るだろうし、何かのきっかけにもなる。U-22の代表スタッフもA代表にもいて直結している。実際に、U-22代表選手もA代表に呼ばれている選手もいる」と槙野選手は関根選手がこの合宿でU-22代表定着と共に何かを得て成長して浦和に帰ってくることを願っていた。それは、関根選手のことを思う人々の気持ちを代表して話しているように思えた。それほどU-22代表国内合宿は、大切な期間なのだ。

手倉森監督は「最後の競争、テストに取り組んでいきたい。代表を固めたいと言うか、自分の頭の中でイメージを固めたい」とこの合宿について話していた。リオデジャネイロオリンピック最終予選の登録選手は23人、本大会は18人となる。メンバーに入るには厳しい狭き門だ。もちろん手倉森監督は、アジア予選を勝ち抜き本大会で世界と闘うためにメンバー選考を行なう。手倉森監督は、U-22代表のシステム4-2-3-1と浦和のシステム3-6-1は違いから関根選手を今まで召集しなかった要因の1つとしてあげていた。

だが、ミシャ監督は「日本人は、システムに拘り過ぎる」と口が酸っぱくなるぐらい警鐘を鳴らし続けて来た。そんなミシャ監督の指導の下で『考えて走る』ことを要求され続けて来た関根選手ならば、代表とシステムが違っていても4DFのサイドバックだろうが、2列目のポジションだろうが適応能力は高いはずだ。関根選手は「浦和のシャドーでプレーするイメージを持ちながら、ワイドに開いたら同じようにやれば良い。周りとの関係性でワイドに張っているだけでなく、中で受けたりする工夫をしていければ良いと思う。ゴールには確実に近くなるポジションなので意識を持ちながらやりたい」と2列目でプレーをするイメージを膨らませていた。

そして、関根選手自身も身を引き締めるように「最初で最後のチャンスだと思う。結果以上のものを見せることが大事だ。チームに必要とされる選手というのを示さないといけない。数日間ですが、その数日間が本当に凄い大事になってくると感じている。本当に、しっかりこのチャンスを掴みたい思いを強く持っている」と話した。そして「チャンスをもらえたので、自分にしか出来ないことはあるからゴールに向かう姿勢とか自分の特徴を周りの選手たちと良い関係を作っていくことが大事。そこで、違いを見せられないといけないし、なお且つチームのために走ることだったり、意識してやっていきたい」と険しい表情を浮かべて話した。

「オーバーエイジはあるけど、人生で一度しか出られない大会。そこの切符を掴む最終予選が残っている中で、本大会に出ることが何よりも大事だ。そこを経験出来る、出来ないでは変わってくると思う。小さい頃からの目標でもあるし、自分が関わっていけるように努力していきたいと思っていた。ヤジ君(矢島慎也選手)とは、中学・高校と一緒にやっていて楽しかった。元気君(原口元気選手)は、本大会に出られなかったけど、最終予選では大活躍していた。そういう意味でも自分はしっかり生き残れるようにやっていく」とオリンピック出場へ思いを馳せた。

「全員がライバル」と関根選手は話し、メンバーに生き残るために「インパクトを残すしかない!一発逆転のチャンス!残るために、このチャンスをものに出来るようにインパクトを残したい」と若き血をたぎらせ、リオデジャネイロオリンピックへの道を自らの手で切り開く。

10月25日から29日までの4日間の短期間の合宿であるが、関根選手が持てる力の全てを出せば、必ず強烈なインパクトが残り一発逆転出来るはずだ。

Q.ボクシングの場合は、ワセリンを使用しますが、止血の効果はあるのでしょうか?

A.ボクシングの場合の出血は、目の上などの負傷が多いです。ワセリン自体には止血効果はありませんが、ワックスみたいなものですから出血している個所に塗ることで蓋をしている状態です。傷が乾かないように、傷を保護するためにワセリンを塗って圧迫します。止血として使うわけではありませんが、ドロッとしていて粘度が高いので圧迫の変わりになります。イメージ的には、糊と同じです。生体糊という止血剤もあります。フィブリン糊などいろいろあります。血液を固まらせる物が混ざっている糊があり、手術の時などで生体糊を使うこともあります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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