浦和フットボール通信

MENU

【河合貴子の大原なう】 一端切れた集中力を呼び戻せ!(2016/4/27)

TAK_0268

ズラタン、遠藤が別メニュー調整

昨日とは一変して初夏を思わすような気候で、薄い雲が広がった4月27日。午前10時から練習が始まった。

伊藤涼太郎選手は、U-19日本代表で不在。ズラタン選手は、右足関節捻挫で別メニューとなった。ズラタン選手は、野崎アスレチックトレーナーとステップワークのランニングやインサイドキックでダイレクトボレーで返すシーンが見られ、順調な回復をみせていた。

TAK_0169

3グループに分かれたアップのボール回しでは、リラックスしたムードで始終笑顔に包まれていた。また、ボールに執着心を見せた那須大亮選手と宇賀神友弥選手が「ウガ~ツータッチだろう?!」「いや、違う」と揉めるシーンがあったが、二人とも楽しそうであった。

TAK_0156

恒例のミニゲームが始まると足の付け根に違和感を抱える遠藤航選手は、ランニングの別メニューとなりミニゲームの参加を見送った。

ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF梅崎、阿部、柏木、関根、武藤、李、FW興梠。ビブなし組は、GK大谷・福島・岩舘、DF橋本、永田、イリッチ、加賀、MF宇賀神、青木、駒井、平川、FW高木、石原だった。ビブなし組は、次節対戦相手の名古屋を意識して4バックを形成し4-4-2の布陣であった。

TAK_0312

1本目、先手を取ったのはビブ組であった。梅崎司選手のクロスを興梠慎三選手が決めた。立ち上がりからビブ組がしっかりと前プレスを掛けていったが、徐々にビブなし組が主導権を握っていった。

ビブなし組は、ボールサイドにスライドする守備から攻守の切り替えが早い展開を見せていった。駒井善成選手や青木拓矢選手から楔のパスや、両サイドバックから2列目の宇賀神選手や平川忠亮選手へと縦に早い攻撃をみせていた。

2本目が始まる前に、ミシャ監督はピッチの中に入りビブ組の攻撃の組み立てでDFの裏を突く動きを指摘した。ボランチからの中からの崩しで、例えば柏木陽介選手からのパスを李忠成選手がDFと駆け引きしながら空いたスペースを興梠選手が使い、興梠選手と柏木選手をワンツーでDFの裏に抜け出すなど、中から相手DFを翻弄してコンビネーションで崩すことを意識していた。

TAK_0232

ミシャ監督は「相手との駆け引きの中で、止まっていてはダメだ。スタートの遅れはないか? 味方がダイレクトなのか持ち出すのか見ながら~」と味方の動きを考えて動きのクオリティーを高めることを求めていた。

ビブなし組のDF陣は、ビブ組のコンビネーションは手に取るように分かっているため、なかなかビブ組の攻撃陣はDFの裏を取る動きが出来ず、柏木選手がオフザボールの動きで裏が取れたとしても、パスのタイミングが合わずに苦しい展開となってしまった。

ミニゲームは、だんだん球際が激しくなりヒートアップしていった。柏木選手と駒井選手が激しくボールを中盤で奪いあったり、森脇良太選手と宇賀神選手が激しい接触でうずくまるシーンもあった。永田充選手が「中を空けるなぁ!!」と思わず叫ぶほど熱いバトルとなった。

3本目になると、ビブ組の運動量がガックと落ちたように感じた。ビブ組の両ワイドが下がり5DFを形成し、前線3人が前からプレスを掛けてパスコースを限定する守備をするが、インターセプトした後の展開に前に行く推進力が欠けていた。すると槙野智章選手が「押し出せ!」と声を荒げていた。

TAK_0257

 

こぼれ球を拾った駒井選手が撃ったミドルシュートがDFに当たりコースが変わってゴールへと吸い込まれていった。

また、高木俊幸選手が中に切れ込んでシュートを積極的に狙っていった。青木選手から右サイドをオーバラップした加賀健一選手へと展開し、加賀選手のクロスに飛び込んで放った駒井選手のシュートの零れ球を高木選手がタイミング良く決めた。

TAK_0224

また、ラストゴールは高い位置で相手のパスミスをカットした青木選手が冷静に決めてミニゲームを締めた。

石原直樹選手や駒井善成選手、高木俊幸選手、梅崎司選手は、岩舘直選手を相手にシュート練習をしていた。橋本和選手と加賀健一選手はラダーなどステップワークで汗をかき、武藤雄樹選手と青木拓矢選手はいつもと変わらずに仲良くランニングしていた。

TAK_0294

約1時間半の練習であったが、ACLとリーグの連戦を闘い抜いた選手たちは身体が非常に重く感じる動きで、コンディションの差が歴然であった。

川崎戦から1日オフを過ごし、昨日はフィジカルの練習であった。連戦を終えて一息入れ、どっと疲れが出て来たように感じる。名古屋戦まであと2日!途切れた集中力を再び呼び戻し、ベストなコンディションで名古屋戦を迎えたい。

ページ先頭へ