浦和フットボール通信

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【レッズレディース試合レビュー】今日のポイント「3-5-2のシステム変更はオプションの一つとして考えれば良かったのではないか」<筏井、猶本、吉田監督コメントあり>

Report by 河合貴子

今日のポイント!!

前節の新潟戦で1点を追う中、3-5-2と攻撃的にシステムチェンジをして手応えたがあった。長野戦を前に3-5-2のシステムに本格的に取り組み練習を行ってきた。その成果は、試合の入り10分までであった。

猶本光選手は「立ち上がり、FWが裏に抜けて動きがあったが、守備が嵌まらずに最初はアクションがあったが動きが少なくなってしまった。人が前にいるだけの感じになった。距離が空いて、広いなあと思った。このフォーメーションも最近だし、良いポジショニングが出来ずにズレ出したと思う。ボールの獲りどころがはっきりしなかった」と悔しそうに唇を噛んだ。

最下位に沈むが故に、前半の内に点を獲り優位にゲームを進めたい思いで3-5-2のシステムでスタートした。だが、ズレが生じて流れが悪くなった時に修正が出来なかった。

筏井りさ選手は「前の新潟戦では、上手く嵌まった。だが、流れが悪くなった時の対応が出来ていない。長野に攻められたときの切り替えや、攻撃のあとの戻りが出来ず、逆に長野が中盤サイドが絞って、獲った瞬間に空いてるスペースを使って上手く対応してきた」と話した。

前半、浦和が放ったシュート3本に対し長野は6本であった。浦和が本来の4-4-2に戻してバランスを修正して主導権を握り放ったシュートは7本、一方の長野は0本であった。

結果が今シーズン出てない中で先手を獲りたい吉田監督の策は理解出来る。だが『急いては事をし損じる』とことわざにあるように、3-5-2のシステムをするには、もう少しチームとして慣れる時間が必要だった。あくまでもオプションの1つとして今回は考えて、勝ち点が欲しい長野戦は、前半から慣れている4-4-2で無難に闘った方が良かったのではないかと感じてしまう内容であった。

リーグ戦は約2ヶ月の中断に入り、9月11日から再開する。この中断期間の6月12日からなでしこカップが開催される。

吉田監督は「リーグカップは、もちろん成績もあるがトライしていく。残りのリーグ戦に向けて良い準備をしていく」と険しい表情を浮かべて話していた。最下位に沈むチームをどの様に立て直しをしていくのか、吉田監督の手腕が問われるところだ。

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