浦和フットボール通信

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【レディース練習レポート】リーグカップ連勝を狙い最終調整

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Report by 河合貴子

なでしこリーグカップ、スタートダッシュ2連勝目指して新潟を迎え撃つ

新緑が深緑へと変わり、晴れ渡る青空に飛行機雲が1本真っ直ぐ太陽に向かい伸びていった。夏日となった6月18日、なでしこリーグカップ新潟戦に向けて浦和レッズレディースの試合前日練習が始まった。

吉良知夏選手、猶本光選手、後藤三知選手など足に違和感を持つ選手は、別メニューであった。基本的なアップが終了すると緑のビブが配られ、ビブなし組と2グループに分かれた。

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ビブなし組の赤チームは、DF塩越、乗松、長船、北川、MF筏井、長野、柴田、加藤、FW白木、高橋で構成されていて、新潟戦のスタメン組と思われる。

アップ後、最初に行われた練習は、ピッチを縦にコーンを置いて4分割し、後方からの攻撃の組み立てであった。

吉田靖監督から「ワンタッチのタイミングで間に入り、DFのマークから離れる。ワンタッチでない場合は、動き直しの修正を図れ!タイミングだぞ!」と檄が飛んだ。

DFラインからの攻撃の組み立ては、ボランチやサイドハーフに当てて落として、中を使い逆サイドに展開してシュートまで持っていくイメージで行われていた。また、中とサイドを上手く使いDFラインの裏のスペースを狙う動きなど共通のイメージの下で行われた。

そして、攻守においてのセットプレーの練習が30分ほど行われた。赤組のキッカーを任された北川ひかる選手と筏井りさ選手は、ゴール前で競る選手のタイミングを合わせてニアーやファーへと狙い澄ましたボールを供給していた。

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また、対戦する新潟をイメージ出来るように具体的に新潟の選手名を上げて「上尾野辺、蹴ります」などと準備に余念はなかった。

リーグ戦の新潟戦でセットプレーから先制点を与えてしまった教訓からか、吉田監督からCKの守備では「瑠華(乗松選手)剥がされたぞぉ!」

攻撃のCK.では「ストーンの前で受けるように、だいだい其処でクリアーされている」などと細かいポジショニングとマークの指摘が有るほど入念に行われた。

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更に、違和感で離脱しているキャプテン後藤選手も心配そうな表情を浮かべて「セットプレー!集中して、準備早く!」とチームメイトに積極的に声を掛けるシーンもあった。

守備のセットプレーではクリアーボールを拾ってカウンターに繋げ、攻撃のセットプレーでは、こぼれ球に対して反応が早く2次攻撃へと繋げていた。セットプレーの最後は、吉田監督から指名された筏井選手がPKを冷静にゴール左隅へと叩き込んだ。

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練習の最後は、バイタルエリアからのシュート練習が徹底して行われていた。

なでしこリーグの新潟戦は、ブロックを作りボールサイドにスライドする新潟の守備を崩せずに苦戦を強いられた。また、セットプレーからも失点した教訓を生かした練習であった。

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>h3>吉田監督「早い攻めだけではなく迫力をもっていきたい」

練習後、吉田監督は「新潟のブロックを崩せず、2試合得点が出来なかった。長いボールが多すぎた。コンビネーションを大事に、どこでDFの裏を取るか、タイミングを共通認識させた。いろんな形でボールを動かしながら、落としたボールからスピードアップしてサイドやワンツーで相手の守備が整う前に得点を狙う。後方から飛び出す数が少なかった。後ろから飛び出す意識付けをした。試合前日は、セットプレーの練習は入念にする。大切な得点源の1つだ。失点が勝負のポイントだ」と話した。

そして、前節の岡山戦を振り返りながら「4得点の内、ボールを動かしながら崩して獲ったのは2点。良い奪い方をした後、迫力がなかった。上手い、早い攻めだけでなく、迫力を持って両方が上手く行かないと複数得点出来ない」迫力を持った攻撃を目指していた。また、初スタメンの出場の可能性が高い高橋はな選手について「後藤が怪我した。スピードがあり、強さがある。コンビネーションはまだまだだが、自分でいける強さがある」と期待を寄せていた。

不甲斐ないリーグ戦の結果を受けて新たな気持ちで臨んだカップ戦、ホーム浦和駒場スタジアムで新潟の安定したした守備を迫力を持った攻撃で崩し、カップ戦2連勝を飾りたい。

なでしこリーグカップ新潟戦は、6月19日浦和駒場スタジアムにて13時キックオフで行われる。浦和を愛する人々は、是非ともスタジアムに足を運び、浦和の女たちと共に闘い、共に喜びを分かち合いたいところだ。

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