浦和フットボール通信

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【6/24 練習レポート】槙野の代役は森脇。右は平川起用か

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Report by 河合貴子

1stステージ最終節神戸戦の勝利を目指す


灰色の空に覆われた6月24日。ポツポツと降り出した雨が、練習が始まると本降りとなっていった。

累積で次節出場停止となった槙野智章選手は、室内でコンディション調整となった。また、練習が始まる前に、宇賀神友弥選手がミシャ監督に呼ばれて話し合うシーンが見られ、話し合いが終わると宇賀神選手はスパイクからランニングシューズへと履き替え、軽いランニングで練習を終えた。また、宇賀神選手の次に監督に呼ばれたのは平川忠亮選手であった。

3グループに分かれて行われた通称“鳥かご”のボール回しでは、選手の笑顔がこぼれ、実に楽しそうな雰囲気であった。そして、3、4人一組で基本のパス練習が始まった。一番目を引いたのは、梅崎司選手と柏木陽介選手、遠藤航選手の3人組。

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柏木選手から業と遠藤選手へと厳しいボールが出ると、遠藤選手が足を思いっ切り伸ばしたがトラップ出来ず、柏木選手が「遠藤、身体が固い」とからかうような言葉を掛けた。すると、パス回しはヒートアップし緊張感が漂う厳しいボールの押収となっていた。パス回しが終ると「楽しかったぁ~」と柏木選手は充実感に溢れていた。

アップが終わると、阿部勇樹選手はコンディション調整に入り、その他は2グループに分かれて後方からの攻撃の組み立て練習が始まった。

ミシャ監督率いるAグループは、GK西川・大谷、DF森脇、遠藤、平川、MF関根、駒井、柏木、梅崎、武藤、李、FW興梠。堀コーチ率いるBグループは、GK福島・岩舘、DF永田、那須、イリッチ、MF橋本、伊藤、青木、加賀、高木、石原、FWズラタンだった。

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FC東京戦前日練習でも行われていた後方からの攻撃の組み立て練習と同じで、ボランチがDFラインに入らない形であった。

Aグループの練習がスタートとすると、ボランチから落としのボールを遠藤選手がサイドチェンジするイメージで右サイドの梅崎司選手へと展開し、梅崎選手の質の高いクロスを李忠成選手が綺麗に合わせたヘディングシュートが決まった。

不慣れな左のワイドを任せた関根貴大選手は、少しクロスを入れるのが難しそうで、納得行くクロスが入らず苛立つシーンもあった。ミシャ監督からは「ゆっくり、パス、パス、パス」と声が掛かり、攻撃のスピードを上げるスイッチを入れるタイミングを図るように指示が飛んでいた。

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そして、攻撃の組み立てのポジションを中盤へと移動すると、駒井善成選手と森脇選手、遠藤選手はコンディション調整のランニングとなった。また、左サイドからクロスは関根選手、右サイドからのクロスは平川選手と梅崎選手が上げていたが、興梠慎三選手もクロスを供給していた。梅崎選手は、右サイドからクロスを上げるために縦に行く素振りからカットインしてシュート放つシーンもあった。

1stステージ最終節神戸戦は、中2日の5連戦目となる。選手のコンディションを考慮し、攻撃の組み立てパターン確認練習で終わった。

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ペトロヴィッチ監督「槙野の代わりは明日までに考えたい」

練習後、ミシャ監督は「明日のゲームはいつも以上に難しい。2週間で5試合目の連戦で中2日だ。相手は、1週間で回復と練習をしてきている。トータルに考えて難しいゲームだ」とコンディションの違いを懸念した。

そして、「マキが出場停止で、誰がどのポジションをやるか・・・。全て決めている訳ではない。明日までに考えたい。ウガ(宇賀神)は内転筋に張りがある。慎重に考えないといけない」と苦渋の選択を迫られていた。

神戸は、連戦が続く浦和に対して圧倒的にコンディションが良い。しかも良いゲームをしながらも6試合連続未勝利が続き、勝利に飢えている。年間首位を目指している浦和は、ホーム埼玉スタジアムで負けるわけにはいかない。コンディションが不利でも強い気持ちを持って、1stステージ最終節を勝利で締めくくり、年間首位と2ndステージ制覇へと繋げていきたいところだ。

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