【8/14 レッズ練習レポート】立教大学との練習試合は1-0で勝利
川崎戦に向けてクールダウン
名古屋戦に勝利して、勝ち点3をお土産に意気揚々と浦和に戻って来た。
厳しい日差しがない分、32℃でも涼しく感じられたが蒸し暑さは変わらなかった8月14日。午後2時から名古屋戦にフル出場した選手を中心に、天野コーチの下でクールダウンが始まった。クールダウンに参加したメンバーは、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、青木、高木、武藤、FW李の10選手で、柏木陽介選手と関根貴大選手の姿は無かった。恐らく、柏木選手と関根選手は室内での調整と思われる。
軽くストレッチを入れながらランニングを行い、通称“鳥かご”のボール回しが始まった。選手たちの明るい笑い声が響く中、高木俊幸選手だけはボール回しに参加せず、ゆっくりとチームメイトがボール回しをしている周りを参加したそうに歩いていた。
15分ほどボール回しを行った後、ステップワークを入れたランニングが行われた。ランニングでトップを走っていたのは、阿部勇樹選手と李忠成選手であった。それぞれの選手の疲労度やコンディションの違いが明確になるランニングであった。
その後、念入りなストレッチが行われて約30分でクールダウンを終えた。
立教大学体育サッカー部と練習試合
日が傾き始めた15時30分キックオフで行われた立教大学体育サッカー部との練習試合は、暑さや名古屋からの移動などコンディションを考慮して30分ハーフと短めであった。また、ユースの5選手が練習生として参加した。
「いつも練習でやっていることを意識して行こう!」と杉浦コーチから檄が飛んでピッチへと走っていった1本目のメンバーは、GK大谷、DF永田、イリッチ、加賀、MF梅崎、駒井、伊藤、橋岡(ユース高2)、石原、渡辺(ユース高3)、FWズラタンだった。
大谷幸輝選手から「入りを大事に行こうぜぇ~」と声が飛び、立教大学のキックオフで始まった。
立教大学は、5DFと守備を固める中、前線からしっこくプレスを掛けてきた。浦和にシュートを撃たせない守備から、攻守の切り替え早く立教大学が主導権を握ってきた。カウンターから浦和のDFラインの裏に飛び出しりしてきた。
11分には9番の森田晶彦選手がアーリークロスに飛び込んで来たが、加賀健一選手がシュートコースに身体を投げ出してしっかりとブロックしていた。シュートを撃たせない固い守備で苦戦を強いられていたが、徐々に浦和がペースを握りだした。
15分、梅崎司選手から伊藤涼太郎選手へと一端下げて、逆サイドの橋岡大樹選手へと展開、橋岡選手のグランダーのクロスはGK宮園栄人選手が冷静にキャッチ。
16分、梅崎選手のクロスをズラタン選手が左斜めに走り込んで来た石原選手へ、石原選手がゴールを狙うも決まれず、こぼれ球を伊藤選手がペナルティーアーク付近から狙うも決まらず、さらにそのこぼれ球を橋岡選手がシュートを放つも決まらず。
浦和は、セカンドボールを拾って分厚い攻撃を見せるも決めきることが出来ずにいた。さらに、駒井善成選手から梅崎選手へ、梅崎選手のクロスを石原選手がスルーして相手DFを釣り、フリーとなったズラタン選手がシュートを放つも枠を捉えることが出来なかった。
決定的なチャンスを生かせずに0-0で前半を折り返した。
後半は、大谷選手に代えて岩舘直選手が起用。さらに、ズラタン選手に代わりユース高2のシマブク・カズヨシ選手が34番を付けてシャドーのポジションで起用され、ワントップを石原直樹選手が務めた。一方、両ワイドを下げて5DFにした立教大学は、ワイドの選手の疲労を考慮して、両ワイドをフレッシュにしてGK含めて5選手を入れ替えて来た。
前半の立ち上がりとは違い、主導権を握ったのは浦和であった。しかし、ゴール前を固めてボールサイドにスライドする守備に苦戦。シマブク選手が積極的にゴールに向かう姿勢を見せたが、クロスを入れてもタイミングも合わず、ゴール前でのコンビネーションの息を合わなかった。
38分には、右ワイドの橋岡選手に代わり同じくユース2年生の関根束真選手を投入。その直後の39分、立教大学のカウンターが炸裂!
5番の千葉滉一朗選手からロングフィードを右のスペースで受けた99番植木隆之輔選手のクロスに走り込んだ54番三原佑太選手がファーサイドでシュート!岩舘選手がファインセーブを魅せてゴールを死守した。
浦和はポゼッションしながら虎視眈々とシュートチャンスを狙っていった。41分には、加賀選手のアーリークロスをファーサイドで駒井選手が飛び込むも合わず。45分には、梅崎選手のクロスに渡辺選手が思い切りよくシュートを放つがゴール上に逸れ、さらに52分、ドリブルで切れ込んだ駒井選手が倒されFKを獲得。絶好のポジションのFKを梅崎選手が狙うもゴールを掠めるようにわずかに逸れていった。圧倒的に主導権を握りながらも立教大学のゴールをこじ開けることが出来ずに、刻々と時間が過ぎていった。
このままスコアレスドローで終るのかと思いきや、試合終了間際の59分石原選手から右横へと出したパスを渡辺選手が勢い良く右足を振り抜きゴールへと叩き込んだ。
そして、最後の力を振り絞って浦和ゴールへと襲い掛かった立教大学を岩舘選手を中心にしっかりと押さえ込み、1-0で立教大学を下した。
結果だけ見れば、ゴール前を固めてしっかりと守って来た大学生相手に1-0とは・・・。情けないと思われがちであるが、名古屋戦に途中出場したズラタン選手や梅崎選手、名古屋からの移動による疲労、ユースの選手たち起用でのコンビネーションなど考えると、選手たちは難しい条件の中で良くやっていたと思う。
練習試合は、結果が全てではない。過酷な条件の中で、何が出来たかが大事であった。週末には、首位攻防戦となる川崎戦が控えている。過酷な条件の中、フルコートで試合することで身体を追い込み闘うコンディションや距離感を掴む大事な練習試合であった。